40年分のご褒美ホテル「パークハイアット東京」

ParcHyatt01ParcHyatt02かお祝いしたい事があると、いつもお気楽夫婦はお気に入りの場所に向かう。誕生日だったり、お気楽妻の昇進だったり、友人の婚約だったり、そして自分たちの入籍の際にも。その場所は快適で、ノンストレス。期待を裏切らないどころか、今回はそう来たか!というホスピタリティとアイディアに溢れている。その場所とは、「パークハイアット東京」だ。卒業(定年退職)のお祝いはどうしようかと尋ねた時、妻は迷わず「パークハイアットに1週間泊まる!」と宣言した。むむっ、そう来たかと思わず私は唸った。

ParcHyatt03ParcHyatt042018年に妻との25周年と私の60歳をパークハイアットでお祝いした際には、50人ほどに集まっていただきシャンパンを飲み続けた。それも楽しかったけれど、パークハイアットをじっくりと堪能したいというのが妻の優先事項だった。なるほど。40年の社会人生活を締め括る、ホテルフリークの妻のご褒美としてこれ程相応しい場所はない。但し、妻の要望はなんと(予想通り)「パークスイート」での滞在。インバウンド客が戻り、円安の影響もあって外資系ラグジュアリーホテルの室料は高騰中。どうするIGA?

ParcHyatt05ParcHyatt06心してください。入ってますよ♬…ということで、「World of Hyatt」という会員の実績によりスイートルームへの無料アップグレード(7泊まで)できるアワードを使い、無事に予約完了。入っていて良かった。客室には早速サプライズとしてホテルからのプレゼントも待っていた。いつもの「××01号室」、100㎡の角部屋。北側の窓からは紅葉が始まったばかりのセントラルパーク(新宿西口公園^^;)や都庁が望めるロケーション。さて、この部屋に7泊♬ 退職したという解放感も相まって、さすがの妻も浮かれ気分の模様。

ParcHyatt07ParcHyatt08ゃあ、ジム行くよ!」荷解きが終わると早々に妻が宣う。そうなのだ。このホテルの最大の魅力のひとつ(ひとつに絞れない)は、「クラブオンザパーク」というスパ&フィットネス。ホテルフリークでもあり、ジムマニアでもあるお気楽夫婦が世界最高のジムと推奨する施設だ。グローバリストという会員区分の2人は、施設利用料は滞在中何度でも無料。2人のシューズのサイズは登録されており、受付に伝えずともきちんと用意されている。これこそが快適&ノンストレス♬ このジムに毎日通うのが滞在の目的のひとつ。

ParcHyatt09ParcHyatt10ローバリストは朝食も無料。そればかりか、ルームサービスのオーダーもOKで、何をどれだけ食べても飲んでも構わない。朝食は6:30から。東側の窓から都心の朝陽を眺めつつ、パジャマ姿でインルームダイニングで食べるのがお約束。初日のメニューは、私は数量限定の和定食(湯豆腐とご飯お代わり用のお櫃は断る)、妻はエッグベネディクト(いつもスモークサーモンではなくハムをチョイス)、そして季節のフルーツの盛合せが定番だ。さらに妻にはカフェオレ、私にはホットチョコレートが銀色のポットで供される。

ParcHyatt12ParcHyatt11っぱりここのエッグベネディクトが一番だなぁ♡」ナイフで絶妙な半熟加減の卵を突きながら妻が嬉しそうに嘆息し、オランデーズソースも絶品だと笑顔で評する。このフルーツも美し〜よね。銀座の夜の店で食べたら1万円超えるよなぁ^^;と私が言っても(毎回食べる度に言っているから)見事に妻はスルー。*実際は3,080円+15%のサービス料。ちなみに、ホットチョコレートもカフェオレも、2人のランチ用。こんなゼータクな朝食は、少食の2人にとっては毎食自分たちの小さな胃を恨めしく思う時間でもある。

お気楽妻の40年分のご褒美STAYは、こんな風に始まり、そんな夢のような日々は8日間も続いた。「明日の朝食はパンケーキかな、明後日はフレンチトーストにしようかなっと♡」と、幸福そうなお気楽妻。長年に渡る(特に毎年春先の、私なら毎年死んでいる)ハードワーク、本当にお疲れさまでした。

吃驚(びっくり)ホテル「AliIa SCBD & Park Hyatt Jakarta」

Jakarta01Jakarta02直に言うと、ジャカルタの街も、宿泊するホテルもさほど期待はしていなかった。バリに向かう経由地として航空券が取りやすかった、だけだった。ところが、ナイトフライトで早朝にジャカルタ空港に到着し、そのまま向かった最初のホテル「Alila(アリラ) SCBD」のフロントで吃驚(びっくり)。朝の6時にも関わらず、笑顔と共に迎えられ、そのままチェックイン!アップグレードされた広めの客室に通された。何と素晴らしい!さっそく荷解きをして、ホテルの向かいにあったPaul(妻が目ざとく見つけた)で買ったパンで朝食。旅の始まりとしては最高の滑り出し。良い旅になりそうな予感。

Jakarta03Jakarta04室は55㎡のプレミアムルーム。2面が大きなガラス窓。バスルームとシャワールームも足元まで窓ガラス。開放的で明るい造りだ。ソファもやたらと広く(デイベッド?)、街を見下ろしながらのんびりと読書ができる。ホテルの場所はSCBD(Sudirman Central Buisness District)という新都心の高層ビルに囲まれた、それでも緑豊かなエリア。すぐ隣のビルには大きなスーパーやショップ、飲食店が入っていて、やたらと便利。悪名高い交通渋滞もホテルの窓から見下ろしている分にはとても興味深く、むしろ車やバイク、人の動きが楽しい。シャワーの水圧が低かったり、バスタブのお湯の排水がやや悪いのはご愛嬌。これも許せる範囲の個性か?と鷹揚になれる。

Jakarta06Jakarta05食は軽く済ませようとラウンジ代わりのレストラン「Vong Kitchen」に向かう。ハイアットグループの会員カテゴリーのグローバリスト特典として、カクテルタイムに1ドリンク+軽食が供されるとチェックインの際に聞いていた。ところが、選んだ料理がやって来て吃驚。少食の2人にはそれだけで充分な大きさのピッツア、サラダ、オードブルにデザートまでが軽食とは言えないボリューム。軽く済ませるどころか、すっかり満腹。さらに、翌日の朝食でもサプライズ。オーダービュフェに加え、メッセージ付きのフルーツプレートがスタッフの笑顔と共にやって来たのだ。吃驚×吃驚。

Jakarta07Jakarta08気楽夫婦の最大のお気に入りポイントは、ジム&プール。明るく広々としたジムエリアは、有酸素系マシンの充実ぶりはもちろん、バトルロープなどレアなフィットネス器具もあり、筋トレ好きとは言えない2人も興味津々。すぐに飽きたけど(汗)。ビルの谷間にある屋外プールは、周囲からの視線が気にならない絶妙な場所で、ラッププールとジャグジーが並行に配置される。眺めて良し、プールでウォーキング(泳ぎは苦手)しても良し、のんびりジャグジーに浸かっても良し。「良い街だし、良いホテルだね」と妻が早々に高評価発言。確かにまた訪れたくなるオシャレで個性的で魅力的なホテルだ。

Jakarta09Jakarta10路に立ち寄ったのは、2022年開業の「パークハイアットジャカルタ」。バリの滞在は「グランドハイアットバリ」という古い(1991年開業、2015年改装)ホテルだったため、比較するとパークハイアットの最新設備(都市型とリゾートの違いはあるが)が際立った。その上、滞在したのがパークスイートデラックス(127㎡)という広々とした客室だったため、ホテルフリークのお気楽妻は吃驚+ハイテンション。角部屋の2方向全てが床面までの大きなガラス窓。インドネシア独立の象徴であるオベリスク「モナス」を見下ろすロケーション。スモッグに覆われたジャカルタにあっても豪華で爽快な客室だ。

Jakarta11Jakarta12室にはハイカウンタの大きなダイニングテーブル、ソファコーナーが2ヶ所も!!ある上に、 最も眺めの良い客室のコーナーには革製のラウンジチェアがある。どの場所も明るく、落ち着いて読書することができる。*貧乏性のワタシは全ての椅子やソファの座り心地を試してみた(笑)。床までガラス窓はバスルームも同様で必要以上に明るい。ビューバスはもちろんシャワーも窓に面し丸見え。向い合せのツインボウルも使い勝手が良く、タオルを掛ける場所も複数あり(意外に重要)便利。ここよりも広い客室にも泊まったけれど、機能的で無駄がなく便利だしスタイリッシュだと妻の評価も高い。

Jakarta13Jakarta14らにお気楽夫婦の評価を高めたのは、プールとスパ。プールはジャカルタの街を見下ろす35階の屋上にあり、落とし気味の照明がちょっとオトナのプールの上には屋根があるがプールサイドの壁は開き、プールに続くデッキスペースは完全なオープンエア。プールバーはベランダと室内の席が半々。実に開放的でオシャレ。ガシガシと泳ぐプールと言うよりは、眺めて楽しみ、デッキで読書をする2人にはぴったりなプールだ。その日もウォーキングでプールを2往復程度、その後にデッキチェアでリフレッシュドリンクをいただき(無料!!)、のんびりジャグジーという極楽コースを堪能した。

Jakarta15Jakarta16して何と言っても妻に再訪を決意させたのは、ダイニングの充実っぷり。グローバリスト向けのカクテルタイムのドリンク&オードブルも、朝食のプレゼンテーションも素晴らしい演出。特に朝食の「ダイニングルーム」は、明るく清潔なオープンキッチンと料理コーナー(これがまた美味しそうなディスプレーなのだ!!)が一体となり、広々としたスペースが心地良い。オーダー式のビュフェスタイルで、卵料理やワッフルがスタッフによってサーブされる。スタッフの対応も和かで素晴らしい。料理の美味しさが倍増する。「これは参ったね」と妻の最高評価発言が飛び出した。

「吃驚だね。ちょっと舐めてたね、ジャカルタ。すまん、すまん。また来なきゃだね。次はパークハイアットと、グランドハイアットも行ってみなきゃだね」と妻。こうして辛く苦しい(笑)ハイアット修行の旅は続くのだった。

会いたい、行きたい、食べたい旅「GW’23②名古屋・浜松」

Nagoya Hamamatsu01古屋にはかつて前職の新規拠点立上げで長期出張していた。名古屋メシなどということばもなく、東京ではまだ知られていなかった名物の手羽先を「うみゃあ、うみゃあ」と言いながら毎晩のように食べていた。その頃に仕事でお世話になったKさんと、久しぶりにお会いしたかった。彼は若い頃、某バンドのメンバーとしてデビューし、地元では(そこそこ)有名だったらしい。けれど私にとってはスケベなおやぢ以外の何者でもなく、それもスケベ発言もセクハラにならない周囲に愛されるおやぢだった。現在はスタジオ運営で縛られており、時間を取るのが難しい。そこで、SNSで繋がっていつつ面識のない妻を撒き餌にした。すると見事にKさんが釣れた。病気の話題が増えた以外は、全く変わっていなかった。相変わらず物言いがストレートで、人間味溢れた魅力的なジジイになってらした。どちらかの(笑)葬式の前に妻を紹介できたし、おまけに(失礼)妻の元上司のIさんにも会えた、楽しく満足の夜だった。

Nagoya Hamamatsu03Nagoya Hamamatsu04えらい楽しかった。Eちゃん(お気楽妻のこと)可愛い59歳(これ余分笑)」「こちらこそ。いい歳の重ね方だなーって思いました」「Eちゃん素晴らしい人です」Kさんとお気楽妻がさっそくSNSでやり取り。すけべ心と女性に対する気遣いは健在。やっぱり変わらないKさんに安心♬ そんなどえらい楽しかった翌日は、妻のオススメ明治村へ。観光などほとんどしない2人にとっては珍しい行動。やや乗り鉄の気配がある2人は名鉄の車載モニター付き(走行スピードが表示される)特急にワクワク。妻は何度目かの、私は初めての明治村訪問。正直に言います。ちょっと明治村を舐めてました、私。ところが…。

Nagoya Hamamatsu05Nagoya Hamamatsu06治村、本物でした。“本物の価値を残す、伝える”というコンセプトそのままに、壊される運命だった建築物を残す。と、ことばにすると簡単だけれど、現地に行ってそれらの建築物を見ると、その揺るがない方針と運営の見事さに驚く。移築するだけではなく、周囲の移築済みの建物とのバランスを考慮し、自然の森の中に溶け込ませる。そして自然と共生した街そのものが博物館となり、公園となり、巨大なオリエンテーリング会場となる。当日も何千人もの小中学生が園内を歩き回っていた。中部地区の教師たちにとっては放し飼いOKの貴重な学習の場なのだろう。ワカモノたちも楽しそう♬

Nagoya Hamamatsu07Nagoya Hamamatsu08治村の白眉は、何と言っても「旧帝国ホテル ライト館」。と言うより、私はこのライト館しか知らなかった。実は明治村を舐めていたのは、これだけしか知らなかったから。大いに反省。そして、名建築とはかくも人を魅了するのかと再認識。建物だけでなく、インテリアの細部までライトの意匠が溢れる。直線の組み合わせでこれ程多彩なデザインが生まれるのかというバリエーション。そしてリズミカルで遊び心のあるデザイン。ホテル好きのお気楽夫婦としては、このホテルが現役の頃に、中央玄関だけでも圧倒されるこのホテルの全貌を眺めてみたかった。そして勿論泊まってみたかったと夢想。

Nagoya Hamamatsu09Nagoya Hamamatsu10古屋を後にした2人は、お気楽妻の生まれ故郷浜松へ。元々はGW恒例の妻の帰省にルートを大きく迂回して(大き過ぎ)金沢、鯖江、名古屋を経由して旅してみようというのが今回の企画。妻の故郷ではちょうど「浜松まつり」が開催中。4年ぶりに市中で「御殿屋台」の引き回しが行われる(さらに「どうする家康」で主役で出演中の松潤が来訪)とあって、期間中の来場者数は255万人(コロナ前に戻ったというより、20年間で最多だったらしい)!だったとのこと。久しぶりに本来の祭りの姿が戻ったことで、街中で参加者の笑顔が溢れ、お気楽夫婦も自然と笑みが零れる。賑やかな街は良いなぁ、やっぱり。

Nagoya Hamamatsu11Nagoya Hamamatsu12気楽夫婦は浜松滞在中に行っておきたい店があった。3代100年続く老舗「割烹弁いち」だ。15年ほど前に初訪問。季節ごとに全国各地から取り寄せた食材を使った見目麗しい料理と、店主が料理に合わせて選んでくれる日本酒との組合せの素晴らしさに感涙。それ以来、帰省の度に訪れ、毎年のお節料理もお願いしているお気に入りの店だ。その日も店主の鈴木さんに勧められるまま、日本料理と日本酒のマリアージュを堪能した。伺う度に酒が飲めない妻を笑顔にさせ、飲んべの私を満足させるこの店は、まさしく旅の目的である、行きたい、食べたい、(店主の鈴木さんに)会いたいが叶った店だ。

Nagoya Hamamatsu15Nagoya Hamamatsu16気楽妻の生まれ故郷浜松で会いたいのは、もちろん義父母。2人で穏やかに生活し、決して溌剌と元気な訳ではないが、大きな病気も怪我もせず、年に何度かのひとり娘の帰省を楽しみにしている。その時間を大切にするために、ワタシはひたすらマスオさんに徹する。外食の手配(今回はご近所のウナギ屋)をして、毎食のメニューを考え、滞在中はひとり台所を預かる。さらには妻と一緒に部屋の大掃除(普段彼らがやらない場所)やら買物や洗濯などの家事代行(笑)の日々。義父の運転免許証も返納し、すっかり出歩かなくなった2人の散歩もサポートする。ある意味介護の準備であり、予行練習でもある。

「彼らもいつまでも元気って訳にはいかないからね」と、妻のことばはドライなようで優しい。子供のないお気楽夫婦だからこそ、いろいろと心配を掛けた親に向けて愛情をお返しすることができるのは嬉しいし、2人が元気でいてくれる今が有難い。そう、やっぱり「会える内に」会いたいのは、もちろん義父母だ。

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