世界TOPを味わう♬「HongKong Chinese Food 2011」

Hongkongs' X'mas港スカッシュOPENを観戦したお気楽夫婦。世界トップのスカッシュを目に焼き付け、イメージトレーニングは完璧。それを活かせるかどうかは別として。ところで、2人の観戦スタイルは、あくまでお気楽。終日コートサイドに張り付き、全試合を観ようとする他の日本人観戦者を横目に、早めに試合会場を後にする。香港で味わうべきは他にもある。スカッシュのトップだけではない。香港にはいろんなTOPがひしめいている。例えば夜景。この季節、香港の街はすでにクリスマスイルミネーションで飾られている。九龍側から眺める香港島のスカイスクレーパーの輝きは溜息が漏れる程。ヴィクトリア・ハーバーを挿み、夜景を眺めるには適度な距離。銅鐸灣(コーズウェイベイ)から中環(セントラル)まで、一直線に近い海岸線に特色ある摩天楼が建ち並び、サンタクロースやツリーのイルミネーションが建物の壁一面に描かれる。

Luna温が下がり空気が澄む秋から冬。香港の夜を彩る(なんと毎晩開催される!)イルミネーションとレーザーのショー、シンフォニー・オブ・ライツも一 段と華やかで艶やか。これはヴィクトリアハーバーの船上で眺めるべし!とAQUA LUNAというジャンク船クルーズを予約。この冬ワシントンD.C.に旅だってしまうスカッシュ仲間の奥さま、筋金入りのスカッシュフリークである10年来の友人、そして香港初上陸の彼のパートナーと同行。ワインやビールを片手に2階のソファ席でゆったり脚を伸ばす。360度見渡す限りのイルミネーション。行き交う船の灯り。音楽に合わせて踊りだすように高層ビルが眩い光を放つ。しっとりとロマンチックな気分に浸る。隣に妻がいることを忘れ、遠く旅立つマダムを口説きそうになる。お〜っと、いかん、いかん。そんな雰囲気。そして我に還り、世界最高峰の夜景に満足。

Porkさな船旅を終え、夜の街を彷徨う。向うのは金鐘(アドミラリティ)にある夜上海(イエ・シャンハイ)という上海料理店。そしてこの時期、食べるべきは上海ガニ。蟹粉醸蟹蓋という上海がにの甲羅の中に蟹の身と卵を詰めて焼き上げる。専用の器の上で黄金色に輝く美味の塊。同行した友人たちも絶賛。この店を訪れる度に食す、妻のお気に入りだ。そして前回の訪問で食べられなかったこの店の名物料理である薫製卵、上海がに入りライスコーン巻きなど、繊細な味付けの絶品料理を堪能する。満足。そして翌日、フォーシーズンズホテルで待ち合わせ。もちろん、龍景軒(Lung King Heen:ロン・キー・ヒーン)でランチを楽しむため。香港を訪れていたスカッシュフリークたち総勢12人が集い、絶品広東料理を味わった。その場で初めましてと挨拶をするメンバーもいる中、12人分のオーダーを取り仕切るお気楽夫婦。

ChonFunき物を2種類。飲茶メニューから2品は名物の腸粉(チョンファン)、野菜炒めは豆苗を選び、麺は2品、チャーハンの蓮の葉包みは2人で1ヶ。前菜から甜点心(スイーツ)まで、悩みつつも楽しくチョイス。前日ご一緒したメンバーの食べっぷりや好みを参考に料理を選ぶ。バランス良く、量を加減し、時間を計る。まるで添乗員の気分。「あぁら、美味しいわぁ♫」「いつも食べてる屋台と全然違う!」「初めて食べたわ、こんな美味しい中華料理」メンバーも絶賛。ふぅ。ほっと一息する間もなく、酒の追加を手配。昼から紹興酒のボトルのお代わりって、どうよ?と思わないように努めながら(笑)。それでも大勢で食べる中華料理は美味しい。たくさんのメニューを試すことができる。2人で選べるメニューは限られるから、こんな機会にこそいろいろ味わうことができる。3年連続ミシュランの3つ星獲得の名店、中華料理の最高峰を贅沢に味わった。

しかったし、短期間にたっぷり詰め込んだ、濃い内容だったねぇ」香港フリークとも言える妻もご満悦。「来年も香港行く?」恐るべしお気楽妻の野望。

世界TOPを味わう♬「HongKong Squash Open2011」

HongKongOpen2011る週末、お気楽夫婦は香港にいた。2人が10年以上お気楽に楽しむスポーツ、スカッシュ。その国際大会のひとつ、HongKong Squash Open 2011の観戦のために。イギリス発祥のスポーツであるスカッシュは、イギリス以外では旧英国領(大英帝国:British Empire)の国々で盛んとなり、今でもオーストラリア、ニュージランド、マレーシア、シンガポール、香港、エジプトなどが強豪国でもある。ちなみに香港のスカッシュコート数は、あの狭いエリアと700万人の人口に対してなんと200面弱。まだまだマイナースポーツである日本のコート数が全国で500面弱。両国を比較すると、香港でのスカッシュの人気が良く分かる。

Nicol Davidんな背景もあり、香港オープンは毎年トッププロが集まるビッグトーナメント。賞金総額はMen’sが1,000万円超、Women’sが500万円弱。他のスポーツに比べれば少ないものの、スカッシュの大会としては破格。男女とも世界ランキングTOP10が欠けることなく出場した。日本から比較的近い都市で開催される大きな大会ということもあり、毎年のように日本から観戦に出かけるファンも多い。お気楽夫婦も通算3度目の観戦。今年は日本女子のトッププレーヤー小林海咲が予選から出場。なんと本戦入りの快挙。本戦でも世界ランク11位のJoelle King(NZL)から1Gを奪い、11/8、11/6、10/12、12/10という僅差のスコアで惜しくも敗れたものの、47分間に渡る大熱戦。小林選手の世界ランキングは大会前で40位台。この大会でポイントを稼ぎ、大会後の最新ランキングも30位台になるだろう。素晴らしい!

Leftside気楽夫婦が観戦したのは準々決勝から。小林選手の本戦1回戦を応援することは残念ながらできなかったけれど、彼女の挑む世界のトッププレーヤーの華麗なプレーの数々を堪能した。観戦した試合は香港女子TOPで世界ランク8位のAnnie Auが世界ランク3位のRachael Grinham(豪)を破った試合や、女子世界TOPのNicol David(マレーシア)、彼女の練習パートナーLow Wee Wern(同じくマレーシア、世界ランク14位)など。男子のプレーはスーパーショットが連続し、延々とラリーが続く。見応えはあるが、自分たちがやってる同じスポーツとは思えず、現実味がない(笑)。その点、女子のレベルはもちろん高いものの人間味?があり、身近に楽しめる。特にマレーシアのホープ、Low Wee Wernのプレーは力強く、小気味良く、観る者を魅了した。*プレーヤーの写真は大会公式サイトより借用

Rightside合会場は予選から準々決勝までは香港スカッシュセンターという公営の専門施設。旅行中の日本人でもパスポートを提示すればコートを利用することができる。コート数は17面!センターコートは常設の観客席付きグラスコート。凄い!さらに準決勝と決勝は、なんと屋外のグラスコート!九龍側、尖沙咀の香港文化中心(香港文化センター)前に特設コートを建設。背景に香港島の摩天楼群のイルミネーションが輝く抜群のロケーション。ベイサイドで夜景を眺める観光客にもアピールでき、スポンサーへのアピール度も高い。*日本であれば、お台場のフジテレビ前で、レインボーブリッジや東京湾岸に聳えるビルの夜景を従えて、という感じ。

びまる子ちゃんのウェア、なんとかならないのかなぁ?」ちょっといけてないウェアを身に付け、日本人観戦客の間でそう呼ばれる香港のAnnie Au。プレースタイルも泥臭く、見映えはしない。けれど、強い。スタイルも良く、攻撃的なプレースタイルのNicol Davidに準決勝で敗れたものの、地元新聞のスポーツ欄ではトップ扱い。日本では全日本選手権の結果さえ掲載されない。この状況を打破するためにも、小林海咲に、ぜひ世界ランクTOP10入りを目指して欲しい。

ぁんて、すっかりLow Wee Wernちゃんのファンになった癖に!」と妻。まぁ、個人的にはね。

おひとり様でも♬「広東料理Foo」再び

Fooる週末、とある事情で落ち込んでいる友人がいた。聞けば誰もが一緒に肩を落とす内容。しっかり者の彼女がなぜそんな!という経緯。それは余りに辛い結果。彼女自身も自らの“うっかり”にすっかり撃沈。1年前ならそんな思いは自ら抱え込んで悶々とするしかなかった。せいぜい友人にメールをして零すぐらい。けれど、今年はFacebookがあった。だからこそ、その顛末をお気楽夫婦を含めた友人たちが知ることになった。炎上か!というぐらいの数のコメントが書き込まれた。彼女がそのイベントを楽しみにしていたことを知っていただけに「いいね!」と押せない事情もあった。

Soup気楽夫婦は絶句。つい先日、友人と一緒にBAR808で飲み、そのイベントが楽しみだねと話をしたばかりだった。その日、BAR808で、彼女の住まいの近くだという広東料理Fooでの食事に誘い、日程調整の際に“そのイベントの日”は避けた結果、結局約束はできないままだった。う〜む、残念。ん?そして、ぴっ!と閃いた。「そんな時には気分転換に美味しいモノだな!一緒にFooに行かない?」と、コメントを書込み、メールでお誘いしたところOKとの返事。さっそくお店に予約を入れる。「はぁ〜い!お待ちしてます!」こんな時には、美味しい中華料理と店長の根本さんの明るさが何よりの薬だ。

Shrimp日、予約の時間に遅れそうだと友人にメールを送る。「了解です。1人で先乗り!は勇気がないのでもう少ししたら向います」と返信メール。ごもっとも。店に到着。開店時間とほぼ同時の17時過ぎ。それでもカウンタには先客の男性が1人。人気の店だ。「こんにちは、先日はありがとうございました。さっそくお友だちにもおいでいただいて!」と根本さんご夫妻が迎えてくれる。そうなのだ。妻のFacebookへの書込みと写真を見て、さっそく出かけたご家族がいたらしいのだ。Facebookの力は凄い。と、そこに傷心の友人登場。「ほぉ〜んと、マヌケでしょう?」まぁ、そうだけど誰にもあることでもある。お気楽夫婦も失敗談を披露。ひとくさり零した後で、乾杯。後は美味しい中華料理で気分を変えよう!

Shiroikaぅ〜ん、これはかなり美味しいですねぇ♡」根本さんが裏メニューとして用意してくれた広東の家庭料理の炊き込みスープが滋味深く、気持を落ち着かせてくれる。海老の湯引きを剥くのに集中すると、些事は忘れ、海老味噌たっぷりの頭をちゅうちゅう吸っていると笑みが零れる。白イカと彩り野菜の海老味噌炒めを食べる頃には、その会食の目的は果たせた。「ん〜、これは危険だなぁ。この店すごく近いんですよ。1人で来ちゃいそうだなぁ。チャーハンも美味しそうだし…」どうやら彼女はおひとり様の食事は苦手というより、実行したことはないらしい。

学卒業後、広告代理店で働く彼女。山ガールで、ジムに通い、スカッシュをし、釣りにも出かける。アクティブで、食べることも大好き。独身。彼女がおひとり様で食事ができないとしたら、誰がカウンタで女性独りの食事ができるんだ。世間で言われるよりも、女性のおひとり様のハードルは高いようだ。

うぞ、おひとりでもいらしてください」と、ネモキチこと根本店長。なるほど、彼と会話できればカウンタ席で1人もヘーキ。お値段もそこそこリーズナブル。広東料理Fooのカウンタ席は、おひとり様でもダイジョーブ。店名のFooとは「福」の意味。「ありがとうございます!ぜひ伺います♬」すっかり元気になった友人の後ろ姿を見送るお気楽夫婦。おひとり様の未来は明るい!…はずだ!

■食いしん坊夫婦の御用達 「広東料理Foo」店舗データ詳細へ

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SINCE 1.May 2005