I’m Home!ただいま!「グランドハイアット香港」

GrandHyatt1の島から香港国際空港に到着すると、ホームタウンに帰って来たようでホッとする2人。いつものように空港内の7−11で青島ビールを買い込み、タクシーに乗る。湾仔(ワンチャイ)、Grand Hyatt Hotel、プリーズ。ドライバーにそう告げるのは私の役目。海外での英会話は妻の役割だけれど、何度言ったか分からない、このセリフは譲れない。香港に帰って来たぞ!という宣言。数えれば今回でGH香港に12回目の滞在だ。

GrandHyatt2クシーを降り、フロントをスルーして、いつものように30階のグランド・クラブのラウンジでチェックイン。「Wellcome back!Mr. & Mrs.IGARASHI!」と迎えられ「I’m Home!ただいま!」と応える。ところでスタッフがアップグレードとか言ってなかった?ハイアットのポイントでエグゼクティブ・ハーバー・スイート(65㎡)にアップグレードしていたことかと思いつつ部屋に入ると、サプライズが待っていた。

IMG_2933室内に入ると廊下が続き、コーナーに椅子、左に折れると大きなダイニングテーブル、そして2面コーナーの大きな窓があるリビング、隣にはベッドルームに続き大きなバスルーム!なんとそれは予約していたスイートの更に上のヴィクトリア・ハーバー・スイート(90㎡)だった。10滞在目なのでリムジンで空港までお送りしますと言われた前回の滞在に続いての嬉しいサービス。これでますます部屋でも楽しく過ごせそうだ。

GrandHyatt3朝、待望のクラブラウンジへ。ヴィクトリアハーバーを見下ろすこの風景の中で、ゆったり朝食を取るのが香港でのお約束。「Good Morning!Welcome back!」顔なじみのスタッフたちから声がかかる。「Tea or Coffe?」いつも妻はコーヒー、私は紅茶なのだけれど、これは覚える気がないようだ。「帰って来たって感じだね」コーヒーを飲みながら、妻は実に満足気。「今日は何を食べようかな」とメニューを眺める。

GrandHyatt4食ビュフェが充実している上に、その日のスペシャルメニューとして麺粥や卵料理がチョイスできるのがこのラウンジの嬉しいサービスなのだ。搾りたての生ジュース、新鮮な野菜サラダ、ハム、パリパリのデニッシュ。これが私の朝の定番。普段は食べないデニッシュも、ここでは毎朝2つも食べる。小ぶりで美味しいのだ。そして皮蛋、ザーサイやピーナッツなどをトッピングした中華粥。あぁ、今すぐ食べたい!そんな味。

GrandHyatt5足の朝食の後は、ジム&プール。たっぷりストレッチをした後に、1時間ほどクロストレーナーで走って汗を流し、気が向いたらウェイトトレーニング。そしてシャワーを浴びながら洗濯。ロッカールームにある(水着用)脱水機をこっそり使う。*部屋で乾かすためにはこれが大切。そしてプールでガシガシとは泳がず、プールサイドでのんびり過ごし、部屋に戻って読書。これがいつもの2人の午前中のスケジュール。

GrandHyatt6る日のランチは、せっかくだからとダイニングルームで。メニューはホテル自慢のハイナンチキンライス。ホテル1階にある「グランドカフェ」には専用のコーナーまであり、次々にオーダーが入る人気の料理だ。「ん。やっぱり美味しいね」シンガポールのグランドハイアットで、まだ日本では珍しかった20年近く前に初めて食べた際の「んっ、んまい!」と食べた衝撃の味が蘇る。そのレシピを香港でも再現しているのだ。

GrandHyatt8して夕刻。待ってました!の、わんこシャンパンの時間だ。馴染みのスタッフ(スコット)がニコニコと近づいて来て、TWOシャンパン?と尋ねる。妻はスパークリング・ウォーターだ。これも覚える気は無いようだ。オードブルがまた豊富で美味しいから困る。「モア シャンパン?」とスコットが注ぎ足すから困る。少食の2人はここで満足し、外に夕飯を食べに行けないのだ。…こうして香港の日々が過ぎて行く。

天空の庭を遊び尽くす「TRISARA(トリサラ)プーケット」

Trisara9ーケット島の「トリサラ」は、料理が自慢のリゾートだ。到着した翌日、朝食を控え目に取り、ジムで汗を流した後で、「Sunday Jazz Buffe Branch」というイベントに出かけた。タイトル通り、ジャズの生演奏を聴きながら、ビュフェスタイルでいただく(朝食も食べたけど)ブランチ。ロブスターや牡蠣、ウチワエビなどの魚介類、小さな器に盛り付けられたオードブルの種類も豊富で、どれも目にも舌にも美味しい。

Trisara10ーストビーフも良い感じだよ♬」お気楽妻も超ご機嫌。彩り鮮やかに盛り付けたオードブル、ボイルしたロブスター、ウチワエビとブラックタイガーのBBQなどを平らげた後、ローストビーフを完食し、更にデザートの盛合せに挑んでいた。少食の妻としてはかなりのチャレンジ。「毎朝ジムで走るから良いことにしよう!」会場の「Seafood」の他に、ヨーロッパ料理の「PRU」も高水準。果たして妻の目論見は…。

Trisara11が普段よりかなり多めの摂取カロリーを消費しようとしたのが、お気楽夫婦のヴィラから歩いて1分程のジム。確かに、かなりの快適さ。アンダマン海の青と、リゾートの緑、ヴィラ群の赤い屋根を見下ろす高台にあり、床から天井までの大きな2面採光のガラス窓から、その景色を眺めつつ汗を流す。マシンは最新、室内は清潔で、適度に空いている。まるで絵に描いたような、リゾートのジムのあるべき姿なのだ。

Trisara12岸にほど近く、波の音が間近に聞こえるプールの佇まいも素晴らしい。全ヴィラにプールが付いているにも関わらず、全長45mのラッププールが海岸線に沿って横たわる。砂浜の上のデッキチェアの足元にはヤドカリが動き回り、プールの傍の浜辺では産卵にやって来たウミガメが砂を搔き上げる。産卵が無事に終わった場所にはロープが張られ、ゲストに注意喚起。眺める海、火照った身体を冷やすプールとしては申し分なし。

Trisara13在中、一切のストレスを感じなかった理由のひとつが、スタッフのホスピタリティ。リゾートの敷地内で出会った中で、誰一人として挨拶を交わさないスタッフはいなかった。これはフツーのようで、実は簡単なことではない。フロントや飲食サービス担当はもちろんのこと、送迎のドライバーから、ガーデナー、清掃スタッフに至るまで、すれ違う誰もが、「サワディークラッ」「サワディーカー」と笑顔で挨拶を交わす。

Trisara15ゾート内に撮影スタジオがあり、滞在中に専属カメラマンが撮影してくれて、お気に入りの何枚かの写真がもらえる…。そんなサービスも漏れなく付いている。最初はテレながら、軽いノリのカメラマン(全世界共通?)に乗せられて、場所を変え、ポーズを変え、屋外で撮影をする。プールサイドのハンモックに2人で座り、「何か話して!彼は奥さんの顔を見て!」と注文を付けられ、汗ダラダラになりながら1枚。

Trisara16上げされたカタマラン(双胴ヨット)に腰掛けて、「2人で話をしながら、自然にね」というリクエストに、会話までは写らないからと、もう暑くてたまらん!などと愚痴りながら1枚。最初は15分程度と言われた撮影時間は30分を超え、撮影枚数は軽く合計数十枚を数えた。撮影後、画像をチェック。早い話が、良かったら(有料だけど)アルバムにしないか?というプロモーション。そこはサラッとかわし、無料の6枚を選ぶ。

Trisara17しかったねぇ♬」と妻。こんな時、モデルのように成り切り、その場を楽しむことができるのは女性の強みか。「じゃあ次はマッサージだ!」滞在中に2度目の施術は半額になるというプロモーションに乗り、連日のスパに向かう…。こんな風に、お気楽夫婦のヴァカンス前半は過ぎて行った。持参した本も4冊読破した。買い込んだビールも飲み干した。…どこに行っても、どのホテルに泊まっても、ほぼ同様のお気楽生活。

…そんな2人のヴァカンスは、後半に続く。

天上の庭でヴァカンス♬「TRISARA(トリサラ)プーケット」

Trisara1気楽夫婦の2018年のヴァカンスは、2度めの訪問となるタイのプーケット島。前回は2007年8月だったから、約10年ぶりの再訪だ。*その年の12月にスマトラ沖大地震が発生。プーケット島も津波に襲われ、大きな被害があった。それ以降日本人観光客が減ってしまい、日本からの直航便もなくなってしまった。羽田から香港経由でプーケット島に向かい、帰りにも香港に立ち寄ろうというお気楽夫婦の旅程。直行便がなくても問題もなし。

Trisara2宿泊するホテルは「トリサラ(TRISARA)」というラグジュアリー・リゾート。アンダマン海に面する広大な敷地に、客室は計42室のジュニアスイートまたはヴィラと、12棟の個人所有のレジデンス・ヴィラのみ。客室の広さは135㎡〜、ヴィラの敷地は240㎡〜。そして、その全棟にプライベートプール付きという贅沢さ。TRISARAとは、サンスクリット語で天上の3つ目の庭という意味。それは後に現地で実感することになる。

Trisara3港に着くと、ゲートにお迎えのスタッフが2人待っている。ほぉ。ここまでは他のホテルでも経験済み。そして彼らと一緒にイミグレ(入国手続き)へ。すると、誰も並んでいない窓口へスタッフが何かを告げ、審査官がうんと頷き手続き終了。この間、わずか数10秒。ふぇ〜!その後、荷物が出てくるのを待ち、お迎えの車を待たせて空港のコンビニにビールを買いに行ったのはご愛嬌。空港からもわずか20分!実に快適だ!

Trisara31ェックインはオープンエアのフロントで、ウェルカムドリンクを飲みながら。手続きが終わるとカートに乗せられて、緩やかな坂の途中のヴィラへ。オーシャンヴュープールヴィラ「202」が数日間の我が家だ。建て付けの悪い木戸を開ける。緑に覆われた石畳の通路が続く。左手の玄関を敢えて素通り。逸る気持ちを抑えつつ、その先に待っている風景を頭に描き、思わず急ぎ足になる。そして、目の前にマイプールだ!

Trisara4い!今まで何度かマイプールを(短期間)保有した(笑)けれども、これは過去最大。それもマイ・インフィニティ・プール♬右手にデッキチェア、左手にはダイニングテーブル、手前の庇の内側にももうひと組のデッキチェア。プールに降りる階段まで付いている。素晴らしい!*何度か泳いだが、深さも十分で(笑)足が付かない場所では泳げないお気楽妻が溺れそうになったのもご愛嬌だ。これはお気楽夫婦の宿泊史上、最高のプールだ!

Trisara6きは続く。プールサイドから室内に入ると、ヴィラの内部が素晴らしい。趣あるアジアンリゾートの典型的なデザインでありながら、レイアウトが巧みで機能的なのだ。巨大なワンルームにライティングデスク、キングサイズのベッド、ソファセットがゆったりと配され、開放的な空間を演出する。ベッドからはマイプールが眺められ、ベッドの後ろの窓を開けると、何とバスルームが現れ、ヴューバスになるという技。

Trisara7のバスルームはと言えば、玄関から一直線に、3ヶ所のタイプの違うクローゼット、バスタブ、トイレ、シャワールームが配されるという豪快なレイアウト。その横にはダブルボウルの洗面台と、その間に2人くらいは楽々寝そべることができるベンチシートが横たわる。リビングルームのベンチシートも合わせると、どこも快適そうな読書スペースが、使い切れないほどある。これは読書をするために建てられた幸福なヴィラだ。

Trisara8陽は(雨季のため)こんなキレーには見られなかったが(1、2枚目と共にオフィシャルサイトより無断借用)、日々心地よく、ストレスを感じることなく過ごすことができた。ヴィラ生活は何かと不便だったり、虫や動物が跋扈したり、掃除が行き届いていなかったり、我慢することも多いのだが、このリゾートには不満なし。これは結構貴重なことだ。「食事も美味しかったし、ジムもスパも良かったしね♬」…という妻の感想の詳細は次回。

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