遊びゴコロ満載♬「ハイアット セントリック銀座」

Centric1座に新しいホテルができた。お気楽夫婦のお気に入りホテルグループの新ブランド「ハイアット セントリック銀座」だ。OPENは1月末。日本初上陸であり、アジア初進出。ハイアットホテルズのカテゴリは、ラグジュアリーの「パークハイアット」、プレミアムの「グランドハイアット」など、7つに分けられているが、セントリックは「アンダーズ」と共に、「ライフスタイル」というカテゴリ。意味不明(笑)。

Centric2業早々のホテルは避けるべし!というのが、お気楽夫婦がこれまでに数多くのホテルに滞在して得た経験則。新規OPENの情報にワクワクし、期待して出かけると痛い目に合うこと必至。スタッフのオペレーションが熟れておらず、確実に必要以上に時間がかかる。お気楽夫婦が愛する、あのパークハイアット東京ですら、OPEN早々の頃は(呆れたり怒ったりすることを超えて)笑ってしまう程の混乱ぶりだったのだ。

Centric3まってみたいんだよね」何度か開業間もないホテルに懲りているはずの妻が明確な意思表示。色々と事前に調べた結果、ホテルの佇まいに惹かれた様子。場所は銀座の真ん中、6丁目、並木通り沿い。新橋演舞場で芝居を観た後、のんびりと銀座を散策し、10分程で到着。場所柄、並木通り側には大げさなエントランスや車寄せもなく、エントランスではベルだけが迎えてくれる。エレベータでフロントのある4階へ。

Centric4レベータを降りると、階下に吹き抜けの空間が広がり、「NAMIKI667」というオールデイダイニングを見下ろす。小規模ホテルを広く見せる開放的で巧みなレイアウトだ。壁一面の活字のオブジェ(ここが朝日新聞社創業の場所であることによる)、“銀座”などの歌舞伎文字を織り込んだカーペット、バーに向かう階段など、アクセントカラーの赤が斬新。フロントカウンタは島型で、スタッフの制服はカジュアル。新鮮な印象。

Centric5ェックインを済ませ、客室に向かう。するとエレベータの内壁に、銀座周辺の地図がイラストで描かれていた。セントリックはどこだろうかと探すまでもなく、ひとつだけ赤く彩られた建物が。まさしくそれがセントリック。その日たままたま真っ赤なコートを着ていた妻と、セントリックとでエレベータ内で記念撮影。それにしても、館内のあちこちの意匠が、訪れる人をくすぐり、心浮き立たせる、遊び心溢れるデザインだ。

Centric7室のあるフロアに降り立つと、また新たな仕掛けが待っていた。機能的で無機質なフロア表示ではなく、エレベータホールの壁一面に、階数を示す巨大なオブジェ!「6」という数字は、壁に貼り付けられたお椀。その横には、升やら、和菓子の型、トコロテンの天突き器など、思わず近寄って正体を確かめたくなる小物が貼り付けられている。きっと外国人観光客はそれらが何か分からず、スタッフに質問しているに違いない。

IMG_1226のホテル、他にも遊びゴコロ満載の意匠が散在するのだけれど、秀逸なのはスポーツジム。24時間利用可能なホテルのジムの壁にも巨大な地図のイラストが描かれている。中央の大きな緑のスペースには「皇居」の文字。むむっ。主要な通りが白く描かれ、住所表示はアルファベットの頭文字の連続だったり、漢字一文字だったり。まるで謎解きのヒントが埋められているクイズのようで面白い。さて、肝心の客室はと言うと…。

次回に続く。

弁当LOVE「幕の内 vs 駅弁」

Bento1の内弁当」の由来は諸説あるらしいが、芝居の幕間に観客が食べた弁当が始まりというのが有力らしい。さらに、その定義も諸説あり、俵形にした白米を並べ、黒ゴマを振り、汁気の少ないおかずを少しづつ複数詰め合わせた弁当というのが一般的。劇場で食べる弁当と言えば、歌舞伎座や明治座などの劇場が浮かぶ。座席での飲食禁止の劇場と、幕間で食べる弁当も観劇の楽しみとする劇場の違いは、演目や設備などによる。

Bento2舞伎座を久しぶりに訪れ、“食べられる派”の劇場と芝居を楽しんだ。幕間には食事をすることを前提としており、劇場内には食事処があり、弁当も売っている。お気楽夫婦が選んだのは、「地雷也」の天むす弁当と、「銀座ひらい」の穴子弁当。どちらも感激するほどの美味しさではないけれど、観劇のついでに20分ほどの休憩時間に食べるにはお手頃。きちんと食べたいなら、幕間ではなく芝居の後にゆっくりと楽しめばいい。

Bento3じ弁当でも駅弁の趣はまた別種、というか別格。駅弁の歴史としては、明治時代に鉄道が走り始めてからだから、江戸時代あたりの芝居小屋で食べ始められたであろう幕の内弁当の方が歴史は古い。けれども、新幹線や特急列車のシートに座った途端にビールと駅弁が欲しくなる性癖を持つ身としては、どうしても駅弁に軍配が上がる。旅情と言う名の味付けが決め手。車窓からの風景が駅弁の味を増し、出張の際の駅弁ですら◯。

Bento4る週末、所用で藤沢に行く予定ができた。せっかくの藤沢だから小田急ロマンスカー、ロマンスカーと言えば、駅弁だ。藤沢での所用の後、ロマンスカーの座席を予約し、駅弁を物色。すると、日本初の駅弁だという大船軒の「サンドウィッチ」と「鯵の押寿司」を妻が発見。グッジョブ!早速ビールを買い込み、車内で宴会だ!サンドウィッチは昔ながらのムニャムニャの味。涙。気を取り直して、鯵の押寿司に期待。

Bento5で強めに締めた鯵と酢メシの上に、添えられた生姜を少々乗せて、ひとくちに頬張る。そして、冷えたビールをぐびり。んまい。良い組合せだ。こちらも大正2年から販売しているという、100年を超えるロングセラー。素朴ながら、直球で攻めてくる伝統の味。その街に行かなければ買うことができず、相模湾の鯵という地元ならではの食材を使う。これこそが駅弁のくすぐりポイントだ。いいぞいいぞ!

Bento7華で美味しいね♬」とお気楽妻が絶賛したのは、笹巻き寿司で有名な「ゆしま 扇」のお手頃弁当だ。見た目も上品で、きちんと美味しく、食べ易い。狭い客席で食べるにはぴったり。新橋演舞場での芝居見物用に購入したもの。とは言え、幕間で食べるには空腹になっておらず、その日の宿泊先「ハイアット セントリック銀座」でいただいた。やはり狭い劇場の椅子で食べるより、ゆったりと味わえる。旨し。

場で食べるなら、桟敷席だね」とゼータクな発言のお気楽妻。ふむ、けれどもそれは同意。桟敷席であれば、劇場の雰囲気を楽しみ、芝居の余韻を味わいながら食事ができる。「幕の内なら桟敷席、それ以外なら駅弁の勝ち、だね」この勝負に関する妻の判定は、次回の歌舞伎鑑賞では桟敷席に座るということか。怖っ!

夢のスイートルーム住まい「パークハイアット東京」

ParkHyatt1気楽夫婦のお気に入りホテルの中でも「パークハイアット東京」が、ここ20年以上TOPの座にある。その愛するホテルでパーティを行うに当たり、ゼータクな宿泊をすることにした。これまで何度か宿泊した「パークスイート(100㎡)」や、アップグレードしていただいた「ガバナーズスイート(140㎡)」よりさらに広い、ディプロマットスイート(160㎡)」だ。下見をさせてもらった際に、2人揃ってこの部屋に恋をした。

ParkHyatt2屋に入って目に飛び込むのは、ホテルの客室とは思えない広い空間。正面には大きな窓に面した広いリビングコーナー、右手の壁一面には美しく揃えられた書架、左手にグランドピアノ、その奥に6人掛けのダイニングテーブルという開放的なレイアウトが素晴らしい。パーティの前後に、このスペースで仲間たちと一緒に飲んだら楽しいだろうなと、すかさず椅子やソファの数をカウント。20人は楽々集まれることが分かった。

ParkHyatt3ッドルームも書架やソファ付きの広くゼータクな空間。さらにビューバスが嬉しい窓で囲まれたバスルームや、大量の食器、グラス、冷蔵庫などが収まるキッチン、POPな内装のゲスト用トイレなど、お気に入りのポイントの枚挙に遑がない。「ここに1泊じゃあ勿体無いね」とお気楽妻。フツーは逆か。けれども、その発想が理解できる私も、連泊に同意。パーティの前日から2泊することになった。お気楽夫婦の面目躍如だ。

ParkHyatt4ぉ〜いっ!」パーティの前に集まった友人たちが声を上げる。目をキラキラさせながら部屋を見学し、窓からの眺めにため息をつく。リビングルームから見下ろす夜景は、代々木公園と明治神宮の森を首都高を走る車の光が縁取り、手前にいつの間にか高層ビルが聳え立つ渋谷、奥には主人たる東京タワーを囲むように都心や湾岸部でスカイスクレーパーが覇を競う。TOKYOは夜に見下ろせば美しい街だと実感する。

ParkHyatt5人たちが集まる前、窓ガラスにへばり付いて西を眺めると、夕焼けに染まるTOCのビルの右側に、富士山の姿が浮かび上がっていた。典型的な日本人としては、富士山が見えるだけで嬉しい気持ちになり、富士山VIEWがあるだけで部屋のバリューが上がる。リビングルームが広く、窓が大きいからこその特典。西から南東まで、180度に近いワイドな眺めが楽しめる。鳥の視点で、飽かず眺めていられる風景だ。

ParkHyatt10側に面するベッドルームからは、左手には都庁をはじめとした新宿の摩天楼群がニョキニョキと生える風景を見下ろすことができる。北側の奥には筑波山、正面にはNTTデータの電波塔、建設中の国立競技場、そして大手町から六本木周辺の高層ビルの林、その奥には朝日に輝く東京湾と房総半島、海ほたるまで望むことができた。楽しく嬉しく有り難かったパーティの翌日、快晴の朝だったことで得られた僥倖。清々しい風景だ。

ParkHyatt92泊の滞在中、2回の朝食、昼食、初日の夕食は、全て大きなガラスのダイニングテーブルでいただいた。ホテル1階にある「デリカテッセン」で買ったサンドウィッチやサラダを部屋に届けてもらうようにお願いすると、ルームサービスと同様に皿に移し替え、セッティングしていただけるのだ。これは嬉しいサービス。*同じメニューでもデリの方が半額程度!せっかくの広い部屋を、まるで住んでいるように堪能しようという作戦だ。

ParkHyatt8夜、パーティの司会をやってくれた友人(何とご夫婦で同じホテルに宿泊!)と、遅くまで部屋で打ち上げ。お見送りの際に、喜んでもらえた友人たちの顔を見て、ホッとした気持ちが溢れ、無事に終わったという達成感と解放感でシャンパンを1本近く空けてしまった。翌朝、グラス1杯だけ残ったシャンパンをグビリといただき、“朝シャン”だとシャレる。夢のような2泊3日の滞在を締め括るにはぴったりだ。

しかったね。ここに住みたいよね」と、お気楽妻。激しく同意。けれども、僅か3日間の滞在だからこそ、夢のような時間を過ごせたのだとも思う。憧れのスイートルーム住まいは、夢のままで。

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SINCE 1.May 2005