大会観戦よりも…「香港スカッシュオープン2017」

IMG_8343IMG_8332えば、テニスで言えばグランドスラム(英仏米豪)の4大大会。香港で毎年行われる「香港スカッシュオープン」は、そんな位置付け。世界のTOP選手が男女共ほぼ参戦。優勝賞金は男女各250万円前後と、スカッシュの大会としては破格。今回は引退を表明したイングランドのニック・マシュー(世界ランキング4位)が参加していないのが残念。とは言え、観戦した準決勝は素晴らしい試合だった。男子はエジプトのElshabargy兄弟対決、女子はエジプトのNour El SherbiniとイングランドのLaura Massaroの対戦。青い照明に浮かび上がる美しいグラスコートの中で、ダンスを踊っているような軽やかなフットワークでラリーが続く。自分でプレーするのも楽しいが、このレベルの試合観戦は「これが自分たちの愛するスポーツだ!」と誇らしく思え、途轍もなく愉しい。

IMG_0340IMG_0339決勝と言えば、男女合わせて4試合。あれ?残りの2試合は?との指摘はごもっとも。スカッシュファンに怒られるとは思うけれど、準決勝2試合を残し、ホテルのラウンジへ向かった2人。夕方から始まるカクテルタイムが優先なのだ。お気楽夫婦の香港旅行の3つめの(と言うか1番の)目的は“食”。その日の試合観戦前には「永華麺家」という地元客で溢れる小さな名店で、海老雲呑麺とカイラン(芥蘭)のオイスターソースという、王道メニューを頂いた。「やっぱりこのゴム麺(輪ゴムのような食感の香港麺)だよねぇ」と頷くお気楽妻。プリプリの海老ワンタンが大量投入された海老雲呑麺は彼女の大好物。茹でてオイスターソースを掛けただけなのに、シャキシャキの芥蘭の味もたまらない。この2品だけを食べに香港に行きたい美味しさだ。*三宿の「新記」でも可。

IMG_8353IMG_8355勝はどうだった?とスカッシュファンに問われれば、観ませんでした!と平身低頭。その頃、お気楽夫婦は風邪っぴきの友人と「龍景軒(Lung King Heen)」という馴染みの広東料理店にいた。この店の週末のランチメニューには、とびっきりの飲茶がある。これを食べずには帰れない。まずは腸粉(チョンファン)。チャーシューや海老が入った米粉で作った蒸し春巻き。ニュルニュルの食感がたまらなく美味しい飲茶メニューの定番だけれど、なぜか日本では食べられない。同じく日本で食べられないタロイモの蜂の巣揚げ。サクサクとした衣とタロイモの甘さが絶妙。この店の自慢、絶品XO醬をちょっとだけ付けていただく。そしてビールをグビリ。んまい!この2つを食べると、あぁ香港に来たなぁ…とシミジミしてしまうお気楽夫婦のお気に入りメニューだ。

IMG_8358IMG_0365れてはいけないのが、アワビのパフ。これも毎回いただくのだけれど、毎回唸ってしまう美味しさ。小ぶりのアワビを1ケ丸ごと使ったゼータクな一品。「ん〜ん、これも美味しいねぇ」風邪っぴきの友人も一緒に唸る。それ以外のメニューも美しく繊細な味。サービスの水準も高く、ちょっとゼータクな店ではあるけれど、それだけの価値はある。お気楽夫婦にとって、香港に行ったら行くべしの、既に10回以上のヘビーローテーションの店であり、今後も何度も通い続けるであろう店。「楽しかったぁ!ずっと寝てたけど(笑)」一足先に深夜便で帰る友人と、香港最後の食事はルームサービスで。ホテル自慢の(お気楽妻のお気に入り)「ハイナンチキンライス」だ。「美味しい!」「でしょでしょ!」そんな会話で友人を見送る。来年もぜひご一緒に!風邪抜きで!

…やっぱりスカッシュ大会の観戦と言うよりも、香港に美味しいものを食べに行っただけのような気がするなぁ。

Youは何しに香港へ?「グランドハイアット香港」

IMG_0301IMG_0311気楽妻が会社で香港に行くと周囲に伝えると、「はぁい、行ってらっしゃ〜い」と、まるでご近所に出かけるように見送られるという。またですか?などとはもはや言われないらしい。年に最低1回、場合によっては年に数回出かけることもある。香港まで羽田からなら往路5時間、復路は4時間弱。羽田空港までのアクセスが良くなり、心理的には確かにご近所なのかもしれない。今回の旅の目的は、スカッシュの大会観戦が表向きの理由。ほぼ毎年観戦している「香港スカッシュオープン」という世界的なレベルの大会が開催されるのだ。今回は友人と同行。おかげで空港からのタクシーで、2人では実現できなかった待望の“ボンネット開けっ放し紐掛けを”体験できた。

IMG_0316IMG_0317宿泊先はすっかり定宿になった湾仔の「グランドハイアット香港」。クラブラウンジでのチェックインの際、今回の滞在で10回目だと告げられ、「お帰りの際に空港までリムジンでお送りします」とホテルからの嬉しいギフトがあった。いつもは冷静な妻もかなり嬉しいらしく、フワフワと浮き足立っている。面白いぞ。予約していたのは「ハーバービュースイート」といういつもの部屋。貯まったポイントでアップグレードしての予約。今回の滞在の裏の目的は、この部屋で、そしてクラブラウンジで、友人と心置きなく(何しろ帰らなくても良いのだ)飲むことなのだ。ところが、友人は日本出発時点ですでに風邪っぴき。「でもIGAちゃんと一緒に飲んじゃうもんね♬」むむむ。

IMG_0314IMG_0326邪っぴきの友人と一緒に、ともあれクラブラウンジに向かう。するとちょうどアフタヌーンティの時間ということで、サンドウィッチ、ミニバーガー、プティケーキなどが並んでいる。「へぇ、この時間は初めてだね」と冷静さを取り戻した妻の目が輝く。馴染みの女性スタッフに尋ねると、シャンパンもOKとのこと。そうなのだ。このラウンジのウリは、“わんこシャンパン”。朝でも、昼でも、夜でも、時間に関係なく、制限なく注がれるシャンパン。機内食をパスした私は、シャンパン&アフタヌーンティと洒落込む。「私もそうすれば良かったなぁ」と友人のぼやき。それでもしっかりシャンパンは飲むのが飲んべの性(笑)。「きゃぁ〜!ステキ!」とお気楽夫婦の部屋に感嘆し、しっかりとウェルカムワインとフルーツをチェック。良い感じのスタートだ♬

IMG_0351IMG_0353クテルタイムがまた素晴らしい。毎日変わるオードブルが何種類か、それ以外にサラダあり、ホットミールあり、チーズあり、フルーツあり、デザートあり。そしてもちろんシャンパンをはじめとしたドリンクも豊富。「えぇ〜っ!豪華だし、美味しいし、これじゃ外に食べに行かなくても良いね!」おっしゃる通り。特に少食のお気楽夫婦は、このラウンジで飲んで食べてしまうと、ホテルの外に食べに行けない。「うん、分かる。ここでシャンパン飲んでたら幸せだもんねぇ」ヴィクトリアハーバーを望む開放的なラウンジで、行き交う船を眺め、夕暮れ時の街の灯りを楽しみ、夜景を愛でる。これを幸福と言わず、何と言おうか。「More Champagne ?」グラスに泡が立つ美味しい飲み物がなくなる頃合いで、新たな泡が注がれる。即ち、これが幸福だ♬

IMG_0367IMG_0335IGAちゃん、街歩いて来て良いよ、スカッシュ観て来て良いよ。私は寝てるわ(涙)」朝食時にムクムクと起きて元気に朝食を摂り、日中はベッドルームにずっと籠もる。そして夕刻にはまたもやムクムクと起き、シャンパンを啜り、お気楽夫婦の部屋で夜景を眺めながらワインを飲む。一体全体、重症なのか、元気なのか。「だって、ラウンジでわんこシャンパンしなきゃ淋しいじゃない。何しに香港に来たのか分かんないじゃない。飲めば楽しいし」それも仰る通り。「きっとこのホテルを一番堪能したのは私だわよね」それまた仰る通り。Youは何しに香港へ。ベッドルームで休養するために?それもまた良し。とは言え、次回は元気な身体で香港をご一緒しましょう❤️

祝リノベーション3周年♬「ビストロ808」

808−1808−22014年11月に2ヶ月の工事期間を経て、我が家「ビストロ808」のリノベーションが完成した。バスルームを広く、バスタブを低くしたい。天井をできるだけ高くしたい。首都直下型地震に備えた造り付け家具にしたい。老後に備えて床面は完全にフラットにしたい。狭さを感じさせないオープンなレイアウトにしたい。書籍、食器、スカッシュラケットなどをすっきりと収納したい。引き戸にしてドアの開閉スペースを効果的に使いたい。TVを壁面収納にしたい。スピーカーを天井付にしたい。ワインラックが欲しい…などの希望が叶えられ、以前の間取りにあったストレスのほとんどが解消された。お気に入りの我が家で過ごすことが楽しみになった。それから3年。

808−3808−4人の建築家、廣部剛司くんが手がけてくれたおかげで、808(彼の事務所でのPJ名)は、何度か建築系の雑誌やサイトで紹介された。そしてこの秋、『別冊住まいの設計 オトナリノベーション』No.2というMooksに、お気楽夫婦と共に掲載。サブタイトルは「50代から始める、暮らし直し」。確かに、お気楽夫婦の目指したものも、老後を意識した“暮らし直し”だ。我が家は築20年余り。今後の暮らし方にも変わらないものがあり、変わるものもある。ライフスタイルに合わせて軌道修正するとしたら、早い方が良い。“仲間を招いてホームパーティを開く機会がますます増えそうだ”と掲載された記事にもあったように、自宅で(私が)料理をして友人を招き、ビストロを開く機会が増えた。

808−5808−6期点検(笑)という名目で、建築家の友人を中心に気のおけない仲間たちを招いてビストロを開店。それが秋の恒例となった。メニューはこの3年間ですっかり定番となったパテドカンパーニュ、キャロットラペや、かぼちゃのムースなどの新作料理の組合せ。3年間で20回程開店しているから、誰を招いてどんな料理を出したかをデータベース化(笑)して、メニューを決めた。アーチ型の垂れ壁に囲まれたダイニングコーナーが仲間たちを包み込む。狭いながらもオープンキッチンと一体化した位置で、使い易く、会話を途切らせることなく料理やワインをサーブすることができる。ゲストも手馴れたもので、テーブル横に作り付けた食器棚からワイングラスを出してくてれる。

808−7808-9ストロ808のルールはシンプル。料理はシェフにお任せ。自分が飲みたいドリンク持参。以上。「IGAちゃんの料理、毎回毎回本格的になるねぇ」「ほ〜んと。今日の料理も全部美味しい」嬉しいけれど、リップサービスも含まれているんだと自らに言い聞かせ、精進する日々。…私はどこを目指しているのだろう(笑)。とは言え、楽しいのだ。お招きする友人たちのためにメニューを考え、お出しする器や料理の順番を盛付けを決める。前日までに作っておくもの、当日の朝に仕込むもの、ライブでお出しするもの、温かいものと、冷たい料理のバランスを考え…。素人の料理だからこそ、趣味でやっているからこそ、その過程も楽しめる。これはきっと私のライフワークに違いない(笑)。

808−8は4周年で!そう言いながら何度目かの乾杯。撮った写真を見ると何だかとっても楽しそうだ。このメンバー全員が揃うのはきっと1年後。その時も、さらに翌年も、何年後かも、定期点検という名目をつけて(笑)ずっと一緒にお祝いできると良いなぁ。リノベーション後のビストロ808、不定期ながら好評営業中です♬まだご来店いただいていない方も、いつか是非!

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SINCE 1.May 2005