春宵一刻値千金♬「遠藤利三郎商店 神泉」

Endo1Endo2しいっ!自由が丘に遠征しても良いし、どこでも良いよぉ(^^)俄然張り切りの巻♬」先日の美魔女会に途中から乱入してきたスカッシュ仲間が、余りにも存在感があったためワリカン計算を誤り、かなり余計に代金をいただいた。それを返すのも何だから、どこかでご馳走すると連絡。すると、誘い甲斐のあるレスポンス。ふふ、愛いやつ♡では、とっておきの店にお招きしようと、神泉の「遠藤利三郎商店」を指名。「わぁ、噂の遠藤、行ってみたかったんだ」と、残業の妻に先駆け、早めの時間からサシ飲み。「わぁ〜っ、ステキ。写真撮っていいかな」他に客がいない時間ということもあり、遠慮なく2階にも上がらせていただき撮影タイム。良い写真が撮れて満足のご様子。

Endo3Endo4いね、明るい時間から飲めるって♬」夕間暮れ、まだ薄明るい街の景色を背にビールで乾杯。仕事を早めに終えて駆けつければ、こんな時間から飲み始めることができる。ふふふ。妻を待つまでの間、束の間“愛人♡飲み”の時間だ。さっそく顔馴染みのスタッフにお願いしてワインを選ぶ。この店のスタッフは全員ソムリエの資格を持ち、声をかけると実に嬉しそうにワインをチョイスしてくれる。「IGAさん、今日は何杯コースですか?」私の体調と、選んだ料理に合わせてグラスワインを見繕っていただくのがお約束。「私は最初は泡で」と愛人。「では、シャンパーニュではないんですが、クレマン・ド・ブルゴーニュという同じ製法で作られたスパークリングです」ふむふむ。

Endo5Endo6IGAさんの1杯目は、オーストラリアのアニーズ・レインというリースリングで…」馴染みのスタッフの対応は柔らかく、的確で、きびきびとして心地良い。そんな様子を眺めていた愛人は、「彼女カッコイイね。良いねぇ、この店」すっかり気に入ってもらったようだ。オードブルの盛合せに続き、山菜のフリット、メルゲ−ズというラム肉ソーセージ、季節モノのホワイトアスパラをいただく。「料理も美味しいんだね」黄昏時には4杯目のワインを選んでいただき、すっかりご機嫌な2人。そこに遅れてきた妻が登場。すると、温かいオシボリとほぼ同時に、すっとヒルドンという発泡水が出てくる。「すごぉい、いっつも決まってるんだぁ」と愛人。妻がふふっとほくそ笑む。

IMG_3529Endo8杯!」宵の口に3人でグラスを合わせる。「ポッジョ・アル・ソレ」というピリ辛のソーセージに合わせてもらったロゼワインで2人とも5杯目。確かに良い相性だ。「IGA-IGAと愛人ごっこしてたんだよぉ」と嬉しそうに正妻に告白する愛人。「良かったねぇ」と余裕の正妻。酔っ払いの2人を相手に、さすがの優しい応対。この店に出会ったきっかけ、スタッフとのエピソードなどを披露する度に、目を輝かせて(酔った目?)聞き入る愛人。相変わらず居心地の良い空間で会話が弾み、笑顔が溢れ、ワインがススム。愛人と正妻と共に過ごせる(笑)ゼータクな時間。愉しい酒だ。楽しい時間だ。と、あっという間に時間が流れ、6杯目のワインを干す頃にはすっかり夜も更けている。

馳走サマでしたぁ。噂の店、百聞は一見に如かず。期待通り素敵でした。“常連”のIGA-IGAのエスコートもさすが!楽しく美味しい夜でした」帰宅する頃には、愛人から大量の写真とメッセージが届いていた。彼女(その日の愛人)と飲む酒は、飲む前も、飲んでいる時も、飲んだ後も楽しい。春の宵、楽しい時間は値千金♡

春の口福を味わう「銀座 天一・鮨いち伍」

Haru1Haru2は天一」…日経新聞に、小さな広告が掲載されると、お気楽妻がソワソワしだす。「山菜がある内に、天一に行かなきゃね」と自分に言い聞かせるように呟く。担当する業務の関係で、深夜残業が続く妻の春。けれど、季節を感じるために、季節を味わうために、天ぷらを食べに行きたい!と切実に思うのも、やっぱり春なのだ。それも天一。ごま油で揚げた重めの天ぷらではなく、コーン油で揚げた軽めの天ぷらが2人の好み。そして日程を調整し、妻が出勤をした休日の夕方に、ようやく天一に行くことができた。2人で向かうのは、東急百貨店本店のレストランフロア。天一の中でもお気楽な店。小さな揚場と、こぢんまりしたカウンタ席がお気に入りなのだ。

Haru3Haru4約したカウンタ席は満席、テーブル席はガラガラ。いつもの風景だ。*万が一にも改装して、揚場を増やしたらこの店の味わいが消える。東急さん、どうぞこのままで!まずは、たっぷりのダイコンおろしにタレをかけて、ビールのつまみに。これが大好き。そして、たらの芽、コゴミ、タケノコ、春の野菜や山菜から。香りと歯ざわりを味わう。それぞれ旨い。白魚、ハマグリ、稚鮎も忘れずに。メニューを眺めているだけで嬉しくなる春の味。あぁ、春が来たんだと実感する。いつでも食べられる食材が増え、どんどん季節感が薄れていく中、天ぷらのタネだけは、季節感が溢れる。春の味を食べ終えると、あぁ後1年待たなければいけないんだと寂しくなり、楽しみにもなる。それが春の天ぷら。

Haru5Haru7子が食べたかったなぁ」スカッシュ仲間の役員秘書も、やはり多忙を極める春。忙しい季節を乗り切るため、楽しみにしていた「鮨いち伍」訪問の日の直前、翌日に早朝から出勤となり急遽欠席。残念。季節を味わえるのは鮨も同様。特に、名前に「春」と付く真鯛の稚魚、春子(かすご)は文字通り春の味。江戸前の寿司ネタの春の定番だ。「あぁ、今日は春子ないんですよ」あらら。代わりに鯛の昆布締め。妻の大好物だ。そしてサヨリ。旬は3月から4月、春告魚のひとつ。スカッシュ仲間では、ノドグロならぬ“ハラグロ”と呼ばれている、これは私の大好物。いずれも軽やかで、繊細で、頬張ると白身ならではの歯ざわりが心地良い、春らしい味わい。ん〜んまい。

Haru6Haru8に青葉 山ホトトギス 初がつを」…江戸時代に山口素堂が読んだ句だ。この季語が3つも入った有名な俳句のように、初鰹は初夏、新緑の季節だから、春の鰹はまだ走り。脂の乗った戻り鰹に比べ、さっぱりとした春の味。藁で炙ってタタキにして、おろし生姜を添えた爽やかな握り。忘れていけないのは、煮ハマ。産卵期に入る前の、ぷっくりとしたハマグリを軽く火を通し漬け込んだ、代表的な春の鮨。お気楽夫婦の寿司ネタランキング断然TOPのネタ。甘辛いツメが塗られた煮ハマは、私を食べてぇ〜と付け台の上で微笑む。その姿は妖艶でさえある。煮ハマの誘惑に乗り、一気にぱくり。くぅ〜っ、春の味が、香りが、艶かしい美味が口の中に広がる。春の口福を味わう。

IMG_3510餅は食べておかなきゃだね」深夜に帰った妻と一緒に、桜餅を頬張る。妻はお茶、私はビールと共に。桜餅は、同じ名前でありながら、関東の長命寺餅、関西の道明寺餅と、全く違う菓子。お気楽夫婦の好みは、道明寺粉を使った関西風に軍配があがる。もっちりとした餅と、餡と、ちょっとしょっぱい桜の葉の絶妙な組合せは、やっぱり春を代表する味。旨い。季節の味を大切にするお気楽夫婦。とは言え、深夜に桜餅をたべただけではなく、大ぶりのぼた餅も食べてしまい、翌日はすっかり胸焼け。やれやれな2人でもあった。そんな口福の春の味、また来年も!

美魔女たちとの宴「ラ・コッポラ」

Coppola1Coppola2魔女と呼ばれる女性たちがいる。そのネーミングには賛否両論があり、必ずしも好意的に受け取られてはいない。嫉妬?調べてみると、単に年齢を感じさせない若さを保ち、“アンチエイジング”に励んでいる女性のことを指すのではないらしい。「美魔女」を商標登録している(!!)光文社によると、経験を積み重ね磨かれた内面の美しさ、いつまでも美を追求する好奇心と向上心、美しさが自己満足にならない社交性、などを備えていることが必要らしい。そんな女性、そう簡単に…いるなぁ。それも身近に何人も。その筆頭、還暦を超えた美魔女(1)は、40歳以下という年齢制限をものともせず、TOEIC900点超えの実力で見事に採用試験に合格。この春から英会話の講師の仕事に復帰する。

Coppola3Coppola450歳を超えた美魔女(2)は、フラワーアレンジメントの先生だけでは飽き足らず、ワインの資格を取り、いつの日かワインバーを開業したいと勉強に励む。間もなく50歳を迎える美魔女(3)は、娘のお受験がうまく行った後に、常勤のオフィスワークに復帰。故郷に独り暮らす母を思い、可能な限り帰省する孝行者。3人の共通点は、愛娘を美しく賢く育ててきただけではなく、自らもポジティブに生活を楽しんで来たこと。自分の美を自覚し、自分自身を磨くことは言わずもがな、周囲を明るく楽しくする社交性を持ち続け、何より一緒に飲んで楽しいこと。←これが一番大事(笑)。春のある夜、そんな3人とご一緒することになった。「ラ・コッポラ」というドンチッチョの姉妹店。

Coppola7Coppola8初はお気楽夫婦を入れて4名の予約。サバのスモークとオレンジのサラダ、ホタルイカと菜の花のサラダなどの春らしいイタリアンをいただきながら、ワインを楽しんでいた。そこに突然、他に予定があり参加できなかった美魔女(3)が登場。うわぁ〜っ!びっくり!と驚く仲間を見て、してやったりの笑顔。茶目っ気たっぷりの末っ子気質。スケジュールを変え、メンバーには黙ってサプライズで顔を出すことにしたらしい。改めて5人で乾杯。一段と盛り上がった勢いのまま、名物料理(その日は黒豚ロース)のミラノ風カツレツ、ウサギとグリーンピースのパッパルデッレなど、いずれもその日のオススメ、伝統郷土料理をいただく。どの料理もドンチッチョと同様に美味絶品。

Coppola6Coppola5インもう1本飲んじゃおうか」にこやかにワインを選ぶ美魔女(2)。サービススタッフもワインの選択権があるのは彼女だ!とターゲットを美魔女(2)に絞り込み、説明をしつつワイン談義で盛り上がる。何本目かのワインが空になった頃、デザートが登場。皆気持ち良く食べ、豪快に飲み、スイーツにも目がない。けれども、その摂取したカロリーを消費し、体重や体型を調整する努力は怠らない。「勉強ぜんぜんしなかったぁ」とテスト前に口を揃えながら、毎回いい点を取る中学生のように、「食べて飲んでばっかりで、すっかりデブ」などと宣う彼女たちのことばは信じてはいけない。密かに、時には堂々と、美や体型を保つ生活を行い、それが身に付いているのだ。尊敬。

しかったねぇ♬」深夜残業続きの妻が、帰りの車中で呟く。その夜の店の選択は、妻の会社から歩ける(残業している妻が早めに参加できる)店が条件だった。美魔女仲間たちとの宴は、集中し過ぎてしまう妻の息抜きになり、エネルギーの充填になったらしい。私ならとっくに倒れてしまっているだろう仕事の量に立ち向かい、毎日元気に仕事に向かう妻は、まさしく魔女。あと数週間は続くハードワークの日々を、美味しい食事と美魔女たちとの楽しい時間で、乗り越えられることを祈る。「あ、ニンジンは他にもぶら下げるよ!」と妻。らじゃ。

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SINCE 1.May 2005