極上ウェルネスリゾート「ザ・テラスクラブ アット ブセナ」

Busena1Busena2ッスンも休みだし、どこかに行こうか?」お気楽妻がそう言い出したのは秋の初めの頃。週末のスカッシュレッスンを何よりも優先する妻は、だからこそ逆にレッスンがない場合はどこかに行きたがる。「マイルもたっぷりあるし、沖縄なら航空券も取れそうだよ」こんな時に彼女の秘書的な(実際にやっていたこともあった)能力が遺憾なく発揮される。素早く航空券やホテルの空き状況を検索し、行程を組み立てる。海外でも国内でも、2人の旅行は行きたい場所よりも泊まりたいホテル選びが最優先。「う〜ん、最低2泊だね」お目当のホテルを堪能するためには1泊では不足らしい。「えぇ〜いっ!休んじゃえ!」毎年春には驚愕の忙しさを迎える彼女の秋は、打って変わって余裕ありあり。大胆な日程で予約完了。そして、選ばれたホテルは…。

Busena3Busena4・テラスクラブ アット ブセナ」それがお気楽妻の厳しい選択基準をクリアしたホテル。ウェルネスリゾートを自ら標榜し、さらには“極上の”と自信満々に冠する。ちなみに、ウェルネス(Wellness)とは、健康な心身と生活を求めて行動するライフスタイル。ホテルには通年営業の屋外タラソプール、ジムなどの施設があり、まさしくお気楽夫婦向きのリゾートだ。客室はホテル名通り全68室がクラブルーム。お気楽夫婦好みのスモール&ラグジュアリーなホテルだが、隣の敷地に建つ巨大ホテル「ザ・ブセナホテル」の施設も共通利用できる。まさに“良いとこ取り”のホテルなのだ。通された部屋は名護湾に臨むオーシャンビュー。広いベランダから海を眺めると、泳いでいる小魚の群れまでが見える。対岸には本部半島、八重岳。これぞリゾート!という眺めだ。

Busena6Busena5屋は54㎡という広さながら、ベッドルームとの間の扉を開ければビューバス、ベランダの窓は全開可能という開放感溢れる造り。ソファと(なぜか万華鏡付きの)カウンタテーブルが配された使いやすいレイアウト。妻曰く「今までの中でもトップクラス」の居心地だ。朝食もまた素晴らしい。ビュフェのサラダはナーベラー(ヘチマ)、ハンダマ、青パパヤー(パパイヤ)などの島野菜を初めとして、沖縄の食材をふんだんに使っている。「サラダ美味しい!シークワサーのドレッシングもいいね!」と感激の妻。スタッフのサービスも柔らかく、心地よい。ラウンジサービスはティータイム、カクテルタイムとも高レベル。何種類もあるワインを遠慮なく飲み続け、フィンガーフードを楽しむ。その後はレストランで軽く食事をし、部屋に戻って泡盛をいただき、爆睡。

Busena7Busena8テル自慢のタラソプールは、滞在中何度でも無料で利用できる。10種類以上のジェットバスを周り、ジムで走った後の筋肉をほぐす。強力なジェット噴流はツボに効く。意外な程に強い水流に逆らってプールを歩くと、体幹を鍛えるトレーニングにもなる本格的な施設。ウェルネスリゾートの面目躍如。お気楽妻はすっかりお気に入り。プールから出ると南の島ではお約束のスコール。雨が降り始めた直後の甘く少し埃っぽい香り。雨が上がった後に雲から覗く青空。陽の光に盛夏の頃の勢いはないけれど、ホテル内は混んではおらず、閑散ともしていない。小規模なホテルだから団体客はおらず、ほとんどがカップルか女性グループ。スタッフからすぐに顔と名前をを覚えてもらえるぐらいのゲスト数。のんびりと過ごす秋の旅にぴったりのリゾートだ。

いホテルだよね。オリジナリティあるし、センスも良いし。また来なきゃね。いつ来る?」貝殻の欠片が美しく輝く万華鏡を覗いていた妻が、畳み掛ける。また来る!という宣言は彼女の最高評価の証。お気に入りホテルランキングの上位になるのは間違いない。確かにチェックインからチェックアウトまで、ほとんどストレスなく過ごすことができた満足の滞在だった。では、次回は長期滞在で!

冬の新作メニュー登場♬「ビストロ808〜2周年」

80818082ストロ808リニューアルOPEN(自宅マンションのリノベーションとも言う)から2年。友人たちをお招きし、素人料理をお出しした回数は16回。平均すると2ヶ月に1度以上の頻度で営業(笑)したことになる。毎回どなたを招いたか、どんなメニューをお出ししたか、16回分のメモが残っている。何度来ていただいても、なるべく違うメニューでお迎えしようという意図。とは言えレパートリーにも限界があり、毎回のように新作メニューを開発する必要がある。さて、冬の新作メニューは何にしようかと作戦会議。ネットでレシピを検索し、美味しそうなメニューを試作する。「豚肉のリエットは?」と妻。前から作ってみたかった料理だし、リエットを使ったグラタンもあると言う。それだ!とは言え、初回のリエットの出来は脂分が足りず、グラタンも一味不足。う〜む。

80838084っ!これなら出せそう♬」と妻が安堵の声を上げる。リエットは2度目の試作で何とかメニューに加えられるレベルになった。3度ほど違うレシピで試作したブイヤベースも満足の出来。これでメインディッシュは大丈夫。後は定番のキャロットラペ、紫キャベツのマリネなどのオードブルメニューを決めるだけ。ん?今回は全部で6人だし、師匠の木下シェフを真似てオードブル全部乗せで行ってみようか。「皿足りる?」と妻の指摘。数えてみたら2枚ほど足りない。ではと妻がポチッと購入。ついでにお揃いのシャンパングラスも6脚買っちゃえ!と、すっかり本格的なビストロ営業に突入だ。そして当日、初登場のベーコンとサーモンのミキュイなどを加え、7種類の料理を少量づつ盛り付ける。目指すべき「ビストロトロワキャール」風の出来栄えになったか?

80858086の日お招きしたのは、リノベーションの設計をしてくれた建築家の友人をはじめとした、気の置けない仲間たち。さっそくスパークリングワインで乾杯すると、「おっ!グラス買い換えたね」「あ!皿も買い足したね」と常連さんならではのチェックが入る。気付いていただけるのは嬉しいことだ。ちょいと失敗してしまったパテドカンパーニュ(パテドミステークと命名)もご愛嬌。「どれも美味しいよぉ〜♬」とお褒め頂けば、嬉しさもひとしお。楽しんで(笑)準備した甲斐があった。豚のリエットを使った「グラタン ドフィノア(フランスのドフィーネ地方の郷土料理)」は、仕上げにチーズを乗せて焼くレシピに変更。初回の試作よりも味の深みを出せた。「うん、このポテトが良いね。すっごい美味しい」と評判も上々。これは定番料理になりそうだ。

80878088グロとホタテとアボカドのタルタル」は、婚活中の肉部の友人にいただいた燻製醤油を隠し味に。ブイヤベースにはワタリガニ、アサリ、ハマグリ、ホタテ、カワハギを使った。「う〜ん、このスープ好き♬」酒豪女子もご満悦。煮込んだタマネギやセロリなどの具は捨てて(その日のランチで味付けをして食べたけど)トマトを使わず、サフランの色がキレイに出るレシピにしたのが上手くいった。「何だか毎回クオリティが上がってるよね」それは嬉しい褒め言葉。精進します。「良い店になったよね」うん、ありがと。店じゃないけどね。「この空間が落ち着くよね」ダイニングは狭いけれど、逆に“籠もる”感がある心地良い狭さになっている。狭いスペースで大きなダイニングテーブルを囲む一体感がある。建築家の友人の設計意図通り。

年も3周年企画やろうね!」昨年も1年点検パーティと称して、建築家の友人をご招待。*もちろんキチンとした点検は別途行ったが。趣味のビストロ営業は今後も続く。これからも成長するビストロ(自宅)を友人たちと一緒に見守ってもらおう。そんな「ビストロ808」は、ご好評いただき不定期営業中♬

共に飲むなら酒豪女子?「ぎん清/gochi gochi」

shugo1shugo2を一緒に愉しく飲める仲間がいる。旨い酒を味わえば目を見交わし、料理が美味しかったら頷き合う。酒が好きで、旨いものが好きで、その組合せとの出会いに喜び合える仲間。酒のつまみを“酒の供”と呼ぶけれど、そんな仲間もまさしく“酒の友”。ある日、そんな仲間のひとりと蕎麦屋酒。「勢揃坂 蕎 ぎん清」という青山の裏通り(旧鎌倉街道)沿いの小さな店。カウンタに座り、蕎麦前で冷酒をいただく。女将の故郷福島の名物だという「紅葉漬け」という鮭の麹漬けでぐびり。文句なく旨い。思わず笑みが零れる。ご亭主の故郷三重の「大アサリ蕎麦味噌焼」でさらにぐびり。酒がすすむ旨さ。目の前には酒の供、隣には酒の友。旨い酒、旨い肴、良い女。幸福な時間だ。締めは「冷やかけすだちそば」。すっかりご機嫌、かなり満腹で2軒目に向かう。

shugo3shugo4染みの「神泉 遠藤利三郎商店」で迎えていただいたのはソムリエの高田さん。「お二人とも食事は要らないですよね。ではワインをお選びします」酒の友もすっかりこの店の顔なじみ。一緒にパチリと3人で自撮り。「IGAさんには、エラスリスのソーヴィニヨンブランです」そんなタイミングで(会社の飲み会に参加していた)妻も合流。いつものカウンタ席に黙って座るだけで、「ヒルドン」というスパークリングウォーターがスッと供される。「あれ?私がこれって知ってた?」と妻が問うと、初顔のスタッフが「指令がありました」と笑顔で答える。そんな店。妻と愛人(酒の友)と3人で並び、紅白ワインと泡水で乾杯。スタイリッシュなのにリラックスできる空間で、好みを知っているスタッフが選んでくれたワインを愉しむ。しみじみと幸福な時間だ。

shugo5shugo6IGAさん、また会いましたね」ついさっきまで同じスポーツクラブにいたスカッシュ仲間が、買物をしようと立ち寄った店に待っていたかのように佇んでいた。これは彼女を誘って一緒に酒を飲めという神の啓示か。お誘いすると、「行きます!行く行く!」と快諾。予定していた買物を済ませ、お気楽夫婦の住む街に向かう。「魚バル gochi gochi」という開店1年ほどの(お気楽夫婦チャート)赤マル急上昇の店。まずは生ビール。スポーツの後のビールは何物にも代え難い。きめ細やかでキレーな泡がグラスに浮かぶ美しい姿。これは間違いなく旨い。乾杯ですでに笑顔。ピカピカのサンマをはじめとしたカルパッチョ盛り合せ、甘エビの黒胡椒揚げなど、この店自慢の魚料理に舌鼓。店名に偽りなく旨い。「すごい!この店!」友人の笑顔が倍加する。

shugo7shugo8い店ですねぇ♬」延々と飲み続ける(途中で眠るけど)ことができる彼女が気に入ったのが、「波波スパークリング」と言う、スパークリングワインの注ぎ溢し。日本酒ではお馴染みのこの飲み方、ワインでは初めての経験。升の木の香漂うワインに好みは分かれるだろうけれど、お得感は満載。「良かったら白ワインのグラスもお得ですよ」と顔なじみになったスタッフ。いただきますと2人でお願いしたら、大きめのワイングラスの縁ギリギリまで注いでくれる。グラス2杯でほぼボトル1本分。お得の二乗、いや三乗。「魚は美味しいし、酒はお得だし、良い店ですねぇ」とリピートしだした友人。そろそろ危険水域か。まぁ、楽しい酒だし、いざとなれば(寝てしまったら)タクシーに押し込んで行き先を告げれば良いかと、ぐびり。そんな彼女も酒の友?

るよ!」2軒目にウチで飲もうかと調子に乗る私を抑え、スカッシュ仲間を駅まで見送ると宣言する妻。そう言えば、妻も最強の“酒のとも”。飲めないけれど酒の味は判り、時間を気にせず酔っ払いに楽しく付き合って、酔っ払わないから記憶は明確で、周囲の酔い加減を冷静に判断し、酔っ払った私を自宅まで連れて帰ることができる。改めて考えるとこれは凄い。一緒に飲むなら愉しく飲める酒豪女子…と、お気楽妻の組合せ。いずれにしても幸福だ♬

*1枚目の画像は「勢揃坂 蕎 ぎん清」さんのサイトから(無断)借用しました。リンクするのでお許しを(笑)。

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