冬の新作メニュー登場♬「ビストロ808〜2周年」

80818082ストロ808リニューアルOPEN(自宅マンションのリノベーションとも言う)から2年。友人たちをお招きし、素人料理をお出しした回数は16回。平均すると2ヶ月に1度以上の頻度で営業(笑)したことになる。毎回どなたを招いたか、どんなメニューをお出ししたか、16回分のメモが残っている。何度来ていただいても、なるべく違うメニューでお迎えしようという意図。とは言えレパートリーにも限界があり、毎回のように新作メニューを開発する必要がある。さて、冬の新作メニューは何にしようかと作戦会議。ネットでレシピを検索し、美味しそうなメニューを試作する。「豚肉のリエットは?」と妻。前から作ってみたかった料理だし、リエットを使ったグラタンもあると言う。それだ!とは言え、初回のリエットの出来は脂分が足りず、グラタンも一味不足。う〜む。

80838084っ!これなら出せそう♬」と妻が安堵の声を上げる。リエットは2度目の試作で何とかメニューに加えられるレベルになった。3度ほど違うレシピで試作したブイヤベースも満足の出来。これでメインディッシュは大丈夫。後は定番のキャロットラペ、紫キャベツのマリネなどのオードブルメニューを決めるだけ。ん?今回は全部で6人だし、師匠の木下シェフを真似てオードブル全部乗せで行ってみようか。「皿足りる?」と妻の指摘。数えてみたら2枚ほど足りない。ではと妻がポチッと購入。ついでにお揃いのシャンパングラスも6脚買っちゃえ!と、すっかり本格的なビストロ営業に突入だ。そして当日、初登場のベーコンとサーモンのミキュイなどを加え、7種類の料理を少量づつ盛り付ける。目指すべき「ビストロトロワキャール」風の出来栄えになったか?

80858086の日お招きしたのは、リノベーションの設計をしてくれた建築家の友人をはじめとした、気の置けない仲間たち。さっそくスパークリングワインで乾杯すると、「おっ!グラス買い換えたね」「あ!皿も買い足したね」と常連さんならではのチェックが入る。気付いていただけるのは嬉しいことだ。ちょいと失敗してしまったパテドカンパーニュ(パテドミステークと命名)もご愛嬌。「どれも美味しいよぉ〜♬」とお褒め頂けば、嬉しさもひとしお。楽しんで(笑)準備した甲斐があった。豚のリエットを使った「グラタン ドフィノア(フランスのドフィーネ地方の郷土料理)」は、仕上げにチーズを乗せて焼くレシピに変更。初回の試作よりも味の深みを出せた。「うん、このポテトが良いね。すっごい美味しい」と評判も上々。これは定番料理になりそうだ。

80878088グロとホタテとアボカドのタルタル」は、婚活中の肉部の友人にいただいた燻製醤油を隠し味に。ブイヤベースにはワタリガニ、アサリ、ハマグリ、ホタテ、カワハギを使った。「う〜ん、このスープ好き♬」酒豪女子もご満悦。煮込んだタマネギやセロリなどの具は捨てて(その日のランチで味付けをして食べたけど)トマトを使わず、サフランの色がキレイに出るレシピにしたのが上手くいった。「何だか毎回クオリティが上がってるよね」それは嬉しい褒め言葉。精進します。「良い店になったよね」うん、ありがと。店じゃないけどね。「この空間が落ち着くよね」ダイニングは狭いけれど、逆に“籠もる”感がある心地良い狭さになっている。狭いスペースで大きなダイニングテーブルを囲む一体感がある。建築家の友人の設計意図通り。

年も3周年企画やろうね!」昨年も1年点検パーティと称して、建築家の友人をご招待。*もちろんキチンとした点検は別途行ったが。趣味のビストロ営業は今後も続く。これからも成長するビストロ(自宅)を友人たちと一緒に見守ってもらおう。そんな「ビストロ808」は、ご好評いただき不定期営業中♬

共に飲むなら酒豪女子?「ぎん清/gochi gochi」

shugo1shugo2を一緒に愉しく飲める仲間がいる。旨い酒を味わえば目を見交わし、料理が美味しかったら頷き合う。酒が好きで、旨いものが好きで、その組合せとの出会いに喜び合える仲間。酒のつまみを“酒の供”と呼ぶけれど、そんな仲間もまさしく“酒の友”。ある日、そんな仲間のひとりと蕎麦屋酒。「勢揃坂 蕎 ぎん清」という青山の裏通り(旧鎌倉街道)沿いの小さな店。カウンタに座り、蕎麦前で冷酒をいただく。女将の故郷福島の名物だという「紅葉漬け」という鮭の麹漬けでぐびり。文句なく旨い。思わず笑みが零れる。ご亭主の故郷三重の「大アサリ蕎麦味噌焼」でさらにぐびり。酒がすすむ旨さ。目の前には酒の供、隣には酒の友。旨い酒、旨い肴、良い女。幸福な時間だ。締めは「冷やかけすだちそば」。すっかりご機嫌、かなり満腹で2軒目に向かう。

shugo3shugo4染みの「神泉 遠藤利三郎商店」で迎えていただいたのはソムリエの高田さん。「お二人とも食事は要らないですよね。ではワインをお選びします」酒の友もすっかりこの店の顔なじみ。一緒にパチリと3人で自撮り。「IGAさんには、エラスリスのソーヴィニヨンブランです」そんなタイミングで(会社の飲み会に参加していた)妻も合流。いつものカウンタ席に黙って座るだけで、「ヒルドン」というスパークリングウォーターがスッと供される。「あれ?私がこれって知ってた?」と妻が問うと、初顔のスタッフが「指令がありました」と笑顔で答える。そんな店。妻と愛人(酒の友)と3人で並び、紅白ワインと泡水で乾杯。スタイリッシュなのにリラックスできる空間で、好みを知っているスタッフが選んでくれたワインを愉しむ。しみじみと幸福な時間だ。

shugo5shugo6IGAさん、また会いましたね」ついさっきまで同じスポーツクラブにいたスカッシュ仲間が、買物をしようと立ち寄った店に待っていたかのように佇んでいた。これは彼女を誘って一緒に酒を飲めという神の啓示か。お誘いすると、「行きます!行く行く!」と快諾。予定していた買物を済ませ、お気楽夫婦の住む街に向かう。「魚バル gochi gochi」という開店1年ほどの(お気楽夫婦チャート)赤マル急上昇の店。まずは生ビール。スポーツの後のビールは何物にも代え難い。きめ細やかでキレーな泡がグラスに浮かぶ美しい姿。これは間違いなく旨い。乾杯ですでに笑顔。ピカピカのサンマをはじめとしたカルパッチョ盛り合せ、甘エビの黒胡椒揚げなど、この店自慢の魚料理に舌鼓。店名に偽りなく旨い。「すごい!この店!」友人の笑顔が倍加する。

shugo7shugo8い店ですねぇ♬」延々と飲み続ける(途中で眠るけど)ことができる彼女が気に入ったのが、「波波スパークリング」と言う、スパークリングワインの注ぎ溢し。日本酒ではお馴染みのこの飲み方、ワインでは初めての経験。升の木の香漂うワインに好みは分かれるだろうけれど、お得感は満載。「良かったら白ワインのグラスもお得ですよ」と顔なじみになったスタッフ。いただきますと2人でお願いしたら、大きめのワイングラスの縁ギリギリまで注いでくれる。グラス2杯でほぼボトル1本分。お得の二乗、いや三乗。「魚は美味しいし、酒はお得だし、良い店ですねぇ」とリピートしだした友人。そろそろ危険水域か。まぁ、楽しい酒だし、いざとなれば(寝てしまったら)タクシーに押し込んで行き先を告げれば良いかと、ぐびり。そんな彼女も酒の友?

るよ!」2軒目にウチで飲もうかと調子に乗る私を抑え、スカッシュ仲間を駅まで見送ると宣言する妻。そう言えば、妻も最強の“酒のとも”。飲めないけれど酒の味は判り、時間を気にせず酔っ払いに楽しく付き合って、酔っ払わないから記憶は明確で、周囲の酔い加減を冷静に判断し、酔っ払った私を自宅まで連れて帰ることができる。改めて考えるとこれは凄い。一緒に飲むなら愉しく飲める酒豪女子…と、お気楽妻の組合せ。いずれにしても幸福だ♬

*1枚目の画像は「勢揃坂 蕎 ぎん清」さんのサイトから(無断)借用しました。リンクするのでお許しを(笑)。

“トモ”に祝う夜♡「ビストロ・トロワキャール」

Trois1Trois2IGAさん、6周年記念イベントのご案内です」ビストロ・トロワキャールの木下シェフから案内のメッセージ。待ってました!今年はこの店の周年イベントに合わせ、スカッシュ仲間の快気祝いを企画していた。さらには、肉部に所属する彼を一緒にお祝いするなら、この2人しかいない!という肉部幹部のI葉ご夫婦をお誘いしてあった。各種肉食べ放題、生ビール(ヒューガルデン)&ワイン飲み放題企画に挑むには(少食のお気楽夫婦を除いて)最強の布陣だ。待望の週末。まずはオードブルの盛合せで唸る。パテドカンパーニュ、パテドグランメールの食べ比べ。風味の違いを味わう。好物のサーモンのミキュイ、フローマージュドテットに涙。いずれも繊細で上品で、しみじみ旨い。少量多種の盛合せは落涙の美味しさ。幸福で満足の一皿。

Trois3Trois4日はこれをお出ししまぁす!」シェフが次々と巨大な肉塊を抱えてテーブルにやってくる度に「おぉ〜っ!」と歓声が上がる。手術明けのスカッシュ仲間が満面の笑みで肉のバトンを受け取り、ポーズを取る。大きな肉が実によく似合う。牛、アグー豚、鹿、羊など、各種肉のロースト。盛合せで少量づついただくスタイル。「お代わりいくらでもどーぞ」というシェフに「わぁ〜いっ!」と答えるI葉夫妻。赤ワインをぐびり。「このワインのラインナップでこの料金は凄いですよ」ワイン好きでもある彼らが絶賛する周年記念メニュー。絶好調で2皿めの肉にかぶりつく。赤ワインをさらにぐびり。「今年も年末オードブル企画はやるんですか」「ウチも予約お願いします!」たっぷりと旨い肉を食べながら、年末の肉料理の予約。肉部の面目躍如だ。

Trois5Trois6活頑張ってんですよ」スカッシュ仲間が現状報告。ん?だったら彼女たちの友人にも紹介してもらおうか。その日は偶然にも長野♡LOVEのスカッシュ仲間がママ友と一緒に来店中。さっそく彼女たちの席にお邪魔してご挨拶。ノリの良いママ友たちは歓迎モード。一緒に乾杯し、スカッシュ仲間もご紹介。何度かテーブルを往復しながら互いにテンションが上がっていく。そして自分たちのテーブルに戻ってみると、そこにはグラタン・ドーフィノア(ポテトグラタン)が供され、その横にはブラックホールのような物体が誕生していた。と、よく見るとそれはI葉夫人。真っ黒な長い髪を“サダコ”のように垂らし、真っ黒なセーターを着込み、全てのワインをその体内に飲み込んだ結果、人間ブラックホールのような状態になっていたのだった。思わず写真をパチリ。

Trois7Trois8めでとうございます」6周年のお祝いに送ったプリザーブドフラワーも無事に店に到着。お返しにデザートプレートに結婚16周年のお祝いメッセージを書いていただいた。この店の開店記念日と、お気楽夫婦の結婚記念日は奇遇にも同じ日。毎年一緒に周年をお祝いできる嬉しい関係なのだ。さらに今年は手術から無事生還したスカッシュ仲間もいる。彼のデザート皿には「Félicitations !(おめでとう)」とメッセージ。おめでとうの3乗だ。事前に何も互いに決めていなかったのに、それぞれがプレゼントやお祝いを持参してきたから、まるでクリスマスのプレゼント交換のような嬉しいシーンもあった。これで手術明けのスカッシュ仲間の婚活が上手くいったら、めでたし尽くし。「紹介できるようになったらビストロ808呼んでください」うん、ぜひとも!

れ?これ知らないです!」翌日、SNSでアップされたデザートの写真を見て、I葉夫人が呟いた。それもそのはず。彼女が爆睡状態の時に出てきたデザートは、しっかりダンナが(2皿)食べていた。「なんでタクシーで帰ってきたの?と翌朝怒られました」と、I葉くん。もちろん、彼女を車に押し込めるように帰宅するしかなかったことは、彼女以外の全員が知っている。めでたく、憎めない、可愛い彼女の名前は“サダコ”ではなく、実は“トモ⚪︎”と言う。共に記念日を迎えたお店と、お気楽夫婦の結婚記念日と、婚活中の友の退院を“トモ”に祝う、楽しい夜だった。

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SINCE 1.May 2005