すっぴん訪問可♬「イル・パッツィーノ」

IlPa1IlPa2職の後輩夫婦が沖縄に移住し、5年ほど前にオシャレなカフェを始めた。「琉球甘味 サン スーシー」という、北中城にある人気の店。ある日、その後輩(夫)のFacebookの書き込みに、「久々の東京でイルパッツイーノの濃厚トマトウニソースタリアテッレ」という一文が。あれれ?ウチの近所の、あの店か?思わず彼のタイムラインに書き込んで確かめると、まさしく“その店”。その上、シェフのお姉さん(ホール担当)が高校の同級生の奥様なのだという。あらら、それは奇遇。「IL Pazzino イルパッツイーノ Cucina Italiana イタリアの厨房」は、昨年夏にOPENしてから何度か伺ったお気に入り店。地元世田谷の野菜を使ったサラダやパスタ、ドルチェが美味しい店だ。

IlPa3IlPa4る週末、ご近所ジムで汗を流した後に「イル パッツイーノ」に向かった。その日のオススメはムール貝と岩牡蠣とのこと。どちらもいただきます。店のオススメには素直に従うお気楽夫婦。ムール貝はたっぷりトマトとパセリ、ニンニクと一緒にバターで炒め、岩牡蠣(妻のみ)はオリーブオイル掛け。んまい。ビールをぐびぐび。トレーニングで汗を流した後だから、あっという間に飲み干し、キリッと冷えたワインにすすむ。ムール貝を食べ終えたとことろで、シェフから残ったムール貝のスープでリゾットにしましょうか?と尋ねられ、ぜひ!と即答。だったらオーダー済みのパスタはなしで良いですね、と細やかな気配りが少食の2人には嬉しい。でも、商売っ気のないシェフ。

IlPa5IlPa6、やっぱりこの店の野菜は新鮮でシャキシャキ美味しいわ♬」世田谷野菜のグリーンサラダを頬張りながら、お気楽妻が微笑む。彼女がこの店を気に入っている理由は元気な野菜。サラダ好きのお気楽妻は、レタスなどの葉野菜の鮮度で飲食店の食材に対する拘りを見極める。葉の縁が茶色く変色している店は、食材の回転が遅かったり、作り置きをしている場合があり、他の食材に関しても信頼が置けない。逆に、瑞々しくフレッシュな野菜を使っている店は、野菜以外の他の食材も信頼できる、というお気楽妻の法則だ。なるほど、確かにサラダの水ナスやレタスが歯ごたえ良く甘いだけでなく、ローストビーフの肉もジューシーで柔らか。食材の良さを楽しめる。

IlPa7IlPa8真撮るよ、とスマホを向けると、「すっぴんだけどね。ま、いっか」と鷹揚にカメラ目線になるお気楽妻。ご近所のお店の良さは、気取らずに普段着で、すっぴんで出かけられること。カジュアルな普段遣いの店で、美味しいモノを気軽に味わえることは幸福だ。「そろそろリゾットお作りしますか」絶妙なタイミングでシェフから声が掛かる。お願いしますと答えると、あっという間に熱々ムール貝のリゾットができあがった。「うわっ、美味しいよ、これ!」普段はほとんど米を食さない妻。けれども、このシンプルながらムール貝の旨味たっぷりのリゾットを前にすると、食べずにはいられない。躊躇いもなくスプーンが進む。んっ、確かにこれは抜群にうんまいぞっ。

利用ありがとうございます」シェフのお姉さんのご主人(前職の後輩の同級生)もたまたま仲間を連れてご来店。ご丁寧にご挨拶いただいた。お気に入りの店と新たなご縁が繋がったようで、何だか嬉しい夕べ。歩いて2分。すっぴんで訪問可能な美味しい店、イル パッツイーノ。またお伺いします!

酒豪女子はもてなし上手「小料理屋M」

Mina1Mina2越も落ち着いたし、良かったら次回のシングルの会はウチで!」酒豪女子からそんなメッセージが届いた。初めての1人暮らしも3年、更新のタイミングで同じマンション内で引越を決行。引越祝いを兼ねたホームパーティをやろうという企画となった。スカッシュ仲間のシングル女子3人と、お気楽夫婦が定期的に飲み会を開催することになったきっかけは、3年前のクリスマス。なぜかスケジュールが空いていたクリスマスイブに酒豪女子と過ごすことになって以来。その年に1人暮らしを始めた彼女の住まいにも何度かお邪魔することになった。「わぁ、これ美味しい。ますますお料理上手になったよねぇ」役員秘書も関心しきり。彼女の作る料理は、確かに回数を重ねるごとに上達。

Mina3Mina4とり暮らしなのに食器やグラスもキチンと揃えてあるんだよねぇ」アスリート女子も頷く。オードブルのブルスケッタが盛り付けられているのは、黒い溶岩石のような風合いの四角い大皿。握り寿しでも盛り付けたら映えるだろうな、というオシャレな食器。タコとアサリのニンニク蒸しは白い葉型の皿、パクチーのサラダは涼しげなガラスの器、シャキシャキのコールスローサラダは木の丸皿。一人暮らしには過分な、来客があることを前提とした食器のラインナップ。きれいに揃えたランチョンマット、取り皿、人数分の箸置きなど、誰かをもてなす、という視点がなければ必要のないものばかり。「食器好きなんです」と本人は言うが、それだけではこのセッティングは難しい。

Mina6Mina5もてなし上手なんだよね」お気楽妻が畳み掛けるように誉めると、酒豪女子が照れる。と言うことは、彼女は料理上手なだけではなく、注ぎ上手、もてなし上手、自ら飲み上手となれば小料理屋の女将のキャラクター。ちょいと色っぽく如才ない女将に惹かれて、常連のオヤヂたちが毎日のようにやって来る小さな店。私もきっと常連になる。「そのスマホケース良いですよね。へへ、私も真似っこして買っちゃおうかな」お気楽夫婦が購入したケースが評判のようで、役員秘書もアスリート女子もお揃いのようなスマホケースを買っていた。それを見て自分も買いたくなるという、年上から可愛がられる妹キャラであり、他のメンバーとはひと回りほど年下の末っ子キャラでもある。

Mina8Mina7はどれが良いですか」ワインを抱え笑顔満載の女将。注ぎ上手、飲み上手の顔になる。「角部屋になったし、明るくて良い部屋だよね」引越前の彼女の部屋は1階だったから、防犯上も新居は好評。小ざっぱりとしたインテリア、壁に飾るものも最小限にし、大きな鏡を活用し広さを演出している。決して広くはないものの、女将の細やかな気配りもあり、居心地の良さは以前と同様。ついつい長居をしてしまう。「忘れない内に本もお返ししますね」彼女とは読書仲間でもあり、互いの蔵書を貸し合って読んでいる。読書傾向は近いものの、彼女にぴったりかなと思えば外れたり、意外な作品がハマったり。原田マハを貸し、山本幸久を借り、それぞれお気に入りの作家になった。

しかったぁ。ありがとでした」「おもてなしの腕がどんどん上がっていて、見習わなくちゃだなぁ」帰宅後、メンバーからのメッセージが飛び交う。「新居も居心地がいいね。また通っちゃいそうだわ」とお気楽妻。そうだね、ぜひ常連のオヤヂと一緒に「小料理屋M」へ。

街の灯りがとてもきれいね♬「ヨコハマ G インタコ ホテル」

Inter1Inter2直に言えば、希望通りの選択ではなかった。Bestプランは葉山の「スケープス」に連泊すること。横浜であれば、定宿の「横浜ベイホテル東急」のビューバス付き客室が希望だった。ところがどちらも叶わず、お気楽妻の腱鞘炎療養の旅の2日目に選んだホテルは「ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル」だった。ゼータクだ!と言われようが、以前宿泊した際の印象として、コンサバな内装や調度がセクシーさに欠け、お気楽夫婦好みではなかったのだ。ところが、今回の滞在は少しだけ違った。リニューアルされたクラブフロアの客屋は、船室を意識したインテリアが好感度高し。横浜港やベイブリッジが一望できる広い窓に向かって椅子が2脚。ん、良いじゃないか!

Inter3Inter4待していなかっただけに、すっかりご機嫌になった2人。さっそくホテルのフィットネスクラブで汗を流す。ウエア、ソックス、シューズ、バスローブ、タオル、水着など無料レンタル付きとは言え、宿泊者の利用料は5,400円と割高。開業の際には豪華な高級クラブだった面影はあるものの、施設は老朽化が進み、メンテナンスも残念ながら充分ではない。けれど、ジムエリアからの眺めは良く、スタッフの対応も柔らかくフレンドリーで、ゲスト利用なのにリラックスできる雰囲気。トレッドミルなどの有酸素系のマシンで汗を流して、ジャクージに浸かり、サウナでさらに汗を絞り出し、シャワーを浴びてさっぱり。気分爽快。結果オーライでお気に入り。良いじゃないか!単純な2人。

Inter5Inter6を流してさっぱりした後は、もちろんキリッと冷えたビールだ。さっそくクラブラウンジに向かう。17時からのカクテルタイムはオードブルが出され、ワインなどのフリードリンク。料理のレベルによって、ラウンジで完結するか、軽く食べて飲んで中華街へ出かけるかを判断しようという作戦。結果は、ラウンジで夕食ということになった。ホテル内の各レストランから、中華系飲茶、洋風オードブルなどが供され、品数は多くはないものの、少食の2人には充分な内容。合格。腰を落ち着けてビールを飲み、シャンパンをいただく。スタッフの対応は丁寧ながら柔らかさが足りず、各テーブルの間が狭く、寛ぐまでにはいかない雰囲気が残念。でも酔ってしまえば、リラックス♬

Inter7Inter8闇が迫る頃、客室のベンチソファでのんびりと本を読む。窓からの風景が実に見事だ。街の灯りがとてもキレーね、ヨコハマ♬などと(年代的にどうしても)口ずさんでしまう。左手下にはみなとみらい「パシフィコ横浜」の大屋根が鈍く輝き、臨港パークの濃い緑、奥には東京のスカイスクレーパー群、横浜港を縁取るように横浜ベイブリッジが大黒ふ頭と本牧ふ頭を結び、手前には山下ふ頭、大桟橋と続き、赤レンガ倉庫の広場では何やらライブイベントが行われている。ホントにキレーだ。…と、港と街の灯りを眺めながら、前日に買い込んだビールとワインを飲み干し、眠りにつく。そして、翌朝、ビュフェスタイルの朝食でサラダ中心の食事。健康な1日のスタートだ。

Inter10IMG_0816歩に行こうよ!」と、トレーニングモード全開の妻。私はと言えば、相変わらず横浜の街を眺めて飽かず。濃度の高い夜の景色とはまた違う、軽やかで爽やかな朝の風景もまた良しと。涼しくて良いんだけどなぁと思いつつ、せっかくだから外に出て眺めてみようか。…あじじっ。外気に触れただけで、外出したことを後悔するような猛暑。強く吹いている浜風も生温い。それでも吹き出る汗をものともせず、臨海パークをのんびりと歩く。横浜港をジェットスキーの一団が飛沫を上げてやって来る。芝生の上ではハワイアンドレスを着た女性たちがフラの準備をしている。木陰にレジャーマットを敷いてお茶を飲んでいる男女チームは草食系の合コンか?何とも平和な休日の風景だ。

かなか良いホテルだったじゃない」お気楽妻の評価は相変わらずの上から目線。確かに期待していなかっただけ、良いホテルではあった。けれども積極的に選択するかと言ったら微妙ではある。と言うよりは、選ばないだろう。ん〜、何だか反感を買いそうだ。けれど、仕方ないのだ。絶対的な評価は世の中にはない。お気楽夫婦の嗜好には合致しないというよりは、もっと好みのホテルがあるというだけなのだ。「で、秋はいつスケープスに行けるかな」2人の嗜好は明確だ。

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SINCE 1.May 2005