優雅に満腹♡ホリデーランチ♬「中国飯店 富麗華」

Fureika1Fureika2麗華?行きたい!行きたぁ〜い!予約はいつも取ってるんだけど、行ったことないんだぁ」スカッシュ仲間の役員秘書を誘うと、すぐにそんな返事が返ってきた。担当する役員が接待の場として良く指定するから、どんなに美味しい店なのかと興味津々だったのだという。ところがさすがの人気店、予約が取れる日とスケジュールが合わず断念。去年の上海蟹の頃のことだった。そして再びチャレンジ。スカッシュレッスンがお休みの週末、ホリデーランチに友人たちをお誘いした。席に着くなり、上品なテーブルセッティングに「きゃぁ〜っ!お皿もステキ♡」と役員秘書のテンションが上がる。おしぼりもふわふわ。肌触りの良さに、オヤジは思わず顔を拭きたくなる。拭いたけど。

Fureika3Fureika4んだメニューは「飲茶コース」。3種類の中から選べるポットのお茶、前菜3種からスタート。焼物、くらげ、キュウリのXO醬掛けはビールにぴったり。日中から飲むビールが美味しいことは言うまでもない。続いて、香港点心の五種盛り。「あ、失礼いたしました。こちらでした」全員が同じメニューのはずなのに、点心が乗った盆を差し替えるスタッフ。良く見ると、左利きの役員秘書の盆だけが、食べやすいように左右逆に(背の低い器が利き手側)盛り付けられている。ほぉ〜♬やるなぁ富麗華!点心もタロイモ揚げ(香港では良く食べているのに日本ではなかなかお目に掛からない)をはじめ、どれも繊細で丁寧な味付けで、もしかしたら香港よりレベル高いかも!という出来。

Fureika5Fureika6籠包熱々で美味しいよぉ〜」小さな蒸籠に大きめの小籠包。嬉しいことに上品な香りの紅酢に生姜付き。これは間違いのない組合せ。有無を言わせない旨さだ。さらには鶏肉と夏野菜炒め、食事の最後は桜エビとグリーンピースのチャーハン。このチャーハンが実に絶品。口に含むとと最初に桜エビの香りが立ち、パラパラのご飯を味わう快感はもちろんのこと、グリーンピースとチャーシューの異なる歯応え、桜エビの舌触りが、それらが一気に総攻撃をかけてくる。くぅ〜っ、さすがだ、富麗華。あまりご飯モノを食べないお気楽妻も「やられたぜっ!」という顔をして、やはり参った!という顔をしてるだろう私と目を交わす。常温でいただいていた紹興酒を思わずお代わり。

Fureika7Fureika8ザートは4種からチョイス。メンバー5人だから全種類をオーダーして味わえる。どれも美味しいらしいが、私はもうすでに満腹状態。ほんの少し味見をする程度。そこで、会計の後に腹ごなしのために(役員秘書のためにも)階上にある個室を見せてもらうことにする。入口のスタッフにお願いすると快く案内していただく。「あぁ、ここだ!いつも庭が見える部屋って指定して予約するんだ」小さな屋上庭園に面して個室がいくつかあり、他のタイプの個室も含め丁寧に説明してくれるスタッフ。柔らかくカジュアルな接客は心地良く、高級店にありがちな慇懃さはない。「写真お撮りしましょうか」スタッフに勧められ店先で記念撮影。「縦位置でもう一枚行きます!」…撮り慣れてる。

ゃあ、この後良かったら部屋を見てって♬」「わぁ〜いっ!じゃあちょっとだけお邪魔します♡」その日のイベント第2弾は、お気楽妻の春の繁忙期を無事に乗り切った慰労会。都心のラグジュアリーなホテルに宿泊し、のんびりしようという作戦だ。友人たちとの優雅なランチ会に続く、ホテルでの2次会の様子は次週。

姉妹店訪問♬「ビストロ178(独断で命名!)」

Ina1Ina2都心にほど近い、複数の大学が近接する住宅街に、新しいビストロが開店した。店の名前は「ビストロ178」(勝手に命名)という、名前から分かる通り「ビストロ808」の姉妹店だ。店主はワイン好きのご夫妻。加えて、ビストロ808来店最多記録を現在も更新中のお2人でもある。建物が完成したのは昨年秋だったが、開店準備に時間がかかったらしく、ようやく待望の初訪問となった。同じ敷地内に親姉弟の3世帯が住まう、羨ましい環境の中、ビストロ178は公道に面した立地。隣家の弟邸の前にはビストロ専用のハーブガーデン。店のエントランスホールにはワインの木箱が大量に積まれ、2階にある店の気配を感じさせる。ワイン好きではなくても、ワクワクさせる演出だ。

Ina3Ina4先にやってます」「いらっしゃ〜い♬」先日ビストロ808を訪ねていただいたご夫婦が先着。ご機嫌にグラスを傾けていた。「いい店だねぇ〜」お気楽妻が感嘆の声をあげる。吹き抜けの高い天井、テラスに続く大きな窓、階下との境には大きなガラス扉、アイランド型の大きなオープンキッチン、明るくぴかぴかに清潔な店内は清々しい。そして書棚にはワイン関連本、飾られているのはヴィンテージ(?)のエチケットコレクション。どこまでワイン好きな店主なんだ。さっそくお店の開店を祝って、冷え冷えの白ワインで乾杯。さっそく供されたのは見目麗しいタパス。「へへ、これ見ながら作ったんだ」とシェフの奥様が美しい写真満載のネタ元の料理本を差し出す。かわいい。

Ina5Ina6祭スパークリングって呑んだことありますか」ワイン好きの店主には珍しいメニュー。自家製のピクルスと一緒に美味しくいただく。続いて、トリュフ塩を味わうグリーンアスパラ。絶妙な茹で加減。んまい!褒めると店主が満足そうに頷く。カラフルな野菜サラダには、開店祝いにお気楽夫婦が持参した山形産のスパークリングワイン。さらには満面笑顔のシェフが、アクアパッツアになる宿命の大きなホウボウを持ってやって来る。「オオゼキで680円だったのぉ〜♬」食材調達の店と価格まで開示する良心的な店なのだ。自慢の新鮮なハーブを散らしたアクアパッツアは、絶品。ホクホクとほぐれる身をアサリの出汁が利いたスープに浸していただく。実に旨い。ワインがススム。

Ina7Ina8IGAさん、泡盛も飲むって言うから持ってきたわよ。飲み残したら持って帰ってね」沖縄旅行から帰ってきたばかりというご夫妻(妻)が勧めてくれたのは、「花酒 与那国」。なんと60度の泡盛。ん〜っ、んまい、けれど危険な香り。とろーりと甘い液体をぐびり。ん、うんまい。…気が付けば、半ば夢の中。眠りに落ちたり目覚めたり、夢と現実の狭間を漂い、うっかり船を漕ぎ、慌てて目覚める。「さあっ、帰るよ!」妻に起こされ帰り支度。愉しく美味しい時間だった。明るい時間から飲み始め、すっかり閉店の時間まで居座った。細部まで店主のこだわりを感じる店の設え。マンションの一室であるビストロ808とは違い、ゆったりとした時間と空間が流れる居心地の良い店だ。

日はご来店いただきありがとうございます。ホストなのにまた酔っ払い(そうか、彼女もウトウトと寝ていたのだった)、失礼いたしました。これからも酒のつまみの作り方、勉強しますので、またいらしてくださいね♡」翌日、シェフから嬉しいメッセージが届いた。もちろん、お伺いさせていただきます。温かく、楽しく、美味しさと笑いに溢れた「ビストロ178」も不定期で営業中。

フレンチな夜、イタリアンな夜「トロワ&プルチーノ」

F:I1F:i2盛期のホワイトアスパラがあるとの情報に釣られ、馴染みの「ビストロトロワキャール」を訪問。パーソナルトレーニングの後、乾いた喉を潤すためにまずはヒューガルデンをぐびりと飲む。キリッと冷えたビールでも、ヒューガルデン専用の厚手のグラスには水滴が付かない。グラスを凍らせてビショビショにしてしまうような居酒屋の生ビールとは比べるまでもなく、丁寧に注がれたクリーミーな泡まで美味しい。ほんのりスパイシーで、爽やかな飲み口。この飲む程に幸福になる琥珀の液体を飲むために、たっぷりとトレーニングで汗を流したのだと自覚する。

F:I3F:I4目当てのホワイトアスパラは、冷たい皿と温かい一皿をゼータクに食べ比べ。旬のホタルイカやトマトと和えた冷たい一皿は、シャキッとしたホワイトアスパラの歯応えが心地良い。オランデーズソースを纏った温かい皿は、文句無しに美味しいお約束の味。やや堅めに茹でたアスパラが濃厚なソースと抜群の相性。冷えた白ワインをぐびり。これも幸福な組み合わせ。最後はメイン。小食のお気楽夫婦に合わせ、乳飲み仔羊のいくつかの部位を少しづつ焼いていただいた。これまたゼータクな食べ比べ。それぞれの味わいが異なり、いずれも絶品。至福の時間。満足の夜。

F:i5F:I6カッシュレッスンの後、足裏マッサージでリフレッシュすると、寿司が食べたかったのに、馴染みの寿司屋は満席。すると、なぜか気分は急速にイタリアン方向に向かう。ご近所のカジュアルなイタリア料理屋「プルチーノ」へ。この店の生ビールはハートランド。バブル全盛期の1986年に六本木六丁目、今の六本木ヒルズの敷地に「ハートランド」というビアホールができ、その店でしか飲めなかった希少なビールだった。そんな懐かしの軽めで爽やかな飲み口の一杯をぐびり。イチジクと鴨のロースト、タコとセロリのサラダをいただきつつ、冷えた白ワインをぐびり。

F:I7F:I8ナスと豚肉のサラダを味わいつつ、炭水化物の摂取を検討するお気楽夫婦。普段は夜の食事では炭水化物は摂らない2人。たっぷりの野菜とアルコールを優先する。けれどもその日は、イタリアンでパスタもピッツァも食べないのはいかがなものか!という結論に達し、クレソンとカラスミのペペロンチーノをオーダー。スカッシュでたっぷりと汗を流したから良しとしようと自らを納得させ、好物のクレソンとカラスミという組合せを楽しむ。旨し。その日はいただかなかったが、窯焼きピッツア自慢の店。ご近所のイタメシ(呼称がバブルの香り)で、充分満足できるレベル。ゼータクなことである。

れにしても、日本(東京)の外食の水準の何と高いことか。ご近所に気軽に通えるフレンチビストロがあり、お手頃なイタリアンレストランがあり、本格的にきちんと美味しい。実に幸福なことだ。何を食べても大抵不味いロンドンはもちろん、パリやNYCなどの他の大都市でも望めないことだ。ご近所で味わうフレンチな夜、イタリアンな夕べ。他にも、寿司屋だって、焼き鳥屋だって、四川料理屋、焼肉屋、いくつも自慢の店がある。私たちはきっと、世界有数の幸福な街に住んでいる。

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SINCE 1.May 2005