春の新作メニュー登場♬「ビストロ808」

B8081B8082を始めたそうですが、お二人のことだからきっと上手く行くでしょう」妻の中学時代の恩師から、そんな年賀状が届いた。先生!「ビストロ開業しました。予約は下記まで…」と書いたのはシャレですから(笑)。そんな生真面目な先生から予約が入らないかなぁと、楽しみにする日々。恩師にも噂の「ビストロ808」年初の営業(笑)はスカッシュ仲間をお招きした。前年末の忘年会で姉妹店(笑)のビストロトロワキャールに集まったメンバー。その中のひとりから強いリクエストがあり、他のメンバーもご一緒にお誘いしたところ、嬉しいことに全員参加。初来店のメンバーや忘年会に参加できなかったメンバーも含め、総勢6人でご来店だ。さぁて、メニューはどうしようか…。

B8083B8084ストロ開店はお気楽夫婦にとってはレジャー。メニューを考え、食材を買うタイミングを調整し、いつ作るか、どの皿で出すか、などと当日まであれこれと計画するのが、まず楽しい。何度か来店しているメンバーがいれば、定番メニュー以外に新しい料理を出すように調整する。今回の新作メニューは、スーシェフが担当するジャガイモとゴルゴンゾーラのオーブン焼き、そして豚バラ肉の白ワイン煮。好評いただいているパテは、スーパーグリーン(ピスタチオ)が鮮やかなトロワキャール仕込みの定番に加え、粗く切った豚バラ肉とクルミを練り込んだ新作の2種を用意し、目先を変える。キャロットラペやパテは寝かした方が美味しいから、数日前に作る。平日の夜半の調理。

B8085B8086ぉ〜っ!美味しそうだ!IGAIGAやるねぇ♬」「IGAちゃん、これすっごく美味しい」「凄いね、これホントに作ったの?」最初に供したクリュディテ、カプレーゼのミルフィーユなどのオードブルの皿に、ご来店いただいたお客様が一様に驚き、目を輝かせてくれる。この瞬間が何とも嬉しい。妻お得意のローストビーフを続けてサーブ。「うわぁ!絶妙な焼き具合だね」「へへ。これはスーシェフ作ね」妻のテンションも高くなる。さらに、くり抜くのに苦労したジャガイモにゴルゴンゾーラを乗せて焼く一品。「これ良いねぇ」美味しいモノが好きで、美味しいモノを仲間たちとワイワイと楽しむのが好きで、褒めてもらえば嬉しい。これはお気楽夫婦にとって最高のレジャー。

B8087FullSizeRenderっ、空いちゃった。次のワインを開けるね」持ち込みがルールの店だから、自分が好きな酒を好きなだけ飲める。その日は泡泡とスパークリングワインが5本続き、サーモングリルの松の実とオリーブ乗せを食べたところで白ワイン。良いタイミングだ。シーザーサラダと温サラダ、豚バラ肉の白ワイン煮が出たところで、赤ワイン2本。良いペースだ。良いバランスだ。そして何より良い店だ。オーナーシェフ自ら言うのはなんだが。決して広いスペースではないけれど、大きなダイニングテーブルに無理やり8人が席に付き、却って和気藹々と密接な会食になる。その日も参加した(まだ若手?)建築家の友人の思惑通り、アーチ状にデザインされた梁で囲まれた温かい空間になる。

夜はありがとう。ビストロ808、噂通り!やばいほど美味しかった♬」高校生の娘を持つメンバーから、高校生ノリのメッセージが届く。「確実に808がビストロ化していく様子を拝見しつつ、お料理したくなるキッチンになって嬉しい、と設計者として思っております(^^)料理もどれも美味しく堪能しました」と建築家の友人からも返信。こうして喜んでもらえるのが何より嬉しい。これはもしかしたら自分たちが楽しむレジャーであるだけではなく、お招きする友人たちに喜んでもらえる良い趣味かなぁ。ライフワーク?調子に乗りやすいお気楽夫婦、次回もモチベーション高く、不定期にて開店します!皆さまのご来店をお待ちしております♬

スカッシュ仲間は大学生♬「ビストロ・トロワキャール」

TQ1TQ2やか好青年、大学4年生のスカッシュ仲間がいる。本当はスカッシュ“仲間”とお気楽夫婦が言うにはおこがましい。たまにコートサイドで見かけると、一緒に“やろうよ”と声を掛けるけれど、一緒に“お願いします”が正しい。他のスポーツクラブでスカッシュのコーチやヒッティングパートナーをやってさえいる、昨秋のインカレ3位の実力。優勝者と準優勝者はジュニア時代から有名な選手だから、大学から始めたプレーヤーとしては実質トップ。コートの中では、自分のスカッシュに奢らず、下手なプレーヤーも見下さず、丁寧に相手のレベルに合わせてラリーをしてくれる好感度の高いプレーヤー。コートの外では、きちんと挨拶ができて、礼儀をわきまえた、感じの良いワカモノ。

TQ3TQ4勝会、就職祝いを兼ねて肉を食べに行こう!」そんなスカッシュ仲間の肉部メンバーのfacebookへの書き込みに、揃って参加したい!と、お気楽夫婦もすかさず反応。「IGAさん、スポンサー表明ですね♬」と肉部会員。OK!では、牛でも、羊でも、鹿肉でも、いろいろ食べられるトロワキャールはどう?そう畳み掛けると、「トロワキャール食べ放題!すごい企画になってきた!」「興奮してきました」とワカモノも反応し、決定。そして当日、スカッシュで汗を流し、ラケットバッッグを担いで松陰神社前へ。「世田谷線に乗るの初めてです」同じサークルの同期女子のコメントも初々しい。彼女もインカレ本戦出場、就職も決定で一緒にお祝い!やはり好感度の高い女子大生。

TQ5TQ6職おめでとう!」と、まずはビールで乾杯。メンバーの一人が就職祝いにとパーカーのボールペンを2人にプレゼント。さすが社会人先輩の気遣い。「わぁ、このビール美味しい♬白ビールなんですか?初めてです」ヒューガルデンホワイトの生ビールに微笑む女子大生。前評判では、彼女の方が飲めるらしい。「おぉ〜っ!すごい。どれも美味しいです」オードブルの盛合せに感激する好青年。そうか、コート内では堂々としているが、4年生と言えばまだ22歳。自分たちの来し方を振り返れば、確かに20歳そこそこでビストロでオードブルなどという経験はなかったな。何だか無性に2人が可愛いぞ。ワカモノたち。好きなだけ食べなさい!飲みなさい!すっかり親の気分。

TQ7TQ8?親気分?2人との年齢差を改めて計算してみたら、干支でちょうど3回り違う!らくらく親の年代。そんなワカモノたちと一緒にプレーできたり、食事に行ったりなどと気軽にできるのも、同じスポーツをやっているからこそ。それもスカッシュというマイナースポーツなればこそ。嬉しいね。「こちらを焼きます!」シェフの聡ちゃんが嬉しそうに肉の塊を掲げる。「良いですねぇ」満面笑みのワカモノたちと肉部メンバー。牛カイノミと三元豚、鹿肉が美しく焼きあがる。「こんなお肉初めてです」「旨いっすね」肉部見習い部員のお気楽夫婦を除き、お代わり肉までキレーに平らげる。気持ちの良い食欲。ワインもいつの間にか次々と空になっていく。気持ちの良い飲みっぷり。

味しかったね」「ごちそうさまでした」お祝いのケーキも軽々と食べ尽くし、デザートワインまでたっぷり飲んだ。なのにグダグダの酔っ払い感はなく、ワカモノの初々しいエネルギーに刺激を受け、何だか気分爽快。そうか!思えば30年以上前、「杉並バドミントン愛好会」という時代掛かったネーミングのバドミントンのサークルに入っていたワカモノだった私も、社会人の大先輩たちに美味しいモノをご馳走になったっけ。子供のいないお気楽夫婦も、こんな風にワカモノたちに継いでいけば良いんだなぁとシミジミ。写真撮るよぉ!と声を掛けると、ワカモノ以外もノリノリのポーズ。まだまだ気分はワカモノだ♬

残るは食欲「水刺齋(スランジェ)」

Han1Han2物の前に、何か軽く食べようか」OK!妻のことばに本能がすぐに反応した。毎週日曜に2人で一緒に受けているスカッシュレッスンは昼過ぎからスタート。直前のランチは必然的に軽めになる。そして1時間動きっ放しのレッスンはハードで、エネルギーを大量に消費する。途中でウェアを着替える程たっぷりの汗をかく。レッスンが終わってシャワーを浴びた後は、腹ペコで喉はカラカラ。一刻も早くビールをぐびぐび飲みたい!何か美味しいモノを食べたい!という飢餓モードに入っている。そんなタイミングで魅惑的な提案に乗らない手はない。というよりは、お腹が空くと不機嫌になり、買物どころではなくなることを、妻は良く知っている故の提案なのだとは思う。

Han3Han4曜の早めの時間とは言え、新宿タカシマヤのレストランフロアは賑わっており、既に人気店には待ち行列ができている。店の選択が遅くなれば、どんどん並ぶ人が増えて行く。こんな時のお気楽夫婦の決断は速い。何度か行ったことのある韓国料理「水刺齋(スランジェ)」という店の待ちが少ないと見るや、すぐに決定。早々に席に着くことができた。「シャキシャキの野菜食べようか!」日本国内に焼肉店は数多いけれど、韓国料理店は意外に少ない。この店はその中でも日本では珍しいフレッシュな韓国野菜を供する、お気楽妻がお気に入りの店だ。スイートキャベツ、レッドマスタード、黒サンチュなどの葉野菜にサムジャンを付け、焼肉などを包んで食べる。これが実に旨いのだ。

Han5Han6っ!韓定食があるよ!」メニューを眺めていた妻の声が弾んだ。韓定食というのは、韓国の伝統的な料理が何種類も出てくるコース料理。お気楽夫婦が以前ソウルを旅した時に食べた韓定食が美味しく、いつか日本でも食べたいと思いながらその機会がなかったのだ。じゃあ、それだ!一瞬も迷わず決定。何しろお腹が空いているのだ。生ビールをぐびりと飲んで、ようやく一息ついたところで、キムチの盛合せと黒ごまのお粥が出てくる。キムチは本格的に辛く、妻に提供。粥は適量で優しく美味しい。食事の最初に出てくるのも胃に優しく理に適っているいるらしい。続いてケジャンや豚足の煮こごりなど、前菜5種盛り。どれも滋味深く美味しく、ビールがすすむ。

Han7Han8ービスの海鮮チジミです」え?メニューを見ると、確かに韓定食をご注文の方にサービスとある。一口齧るとカリカリと香ばしく、思わずマッコリをお願いしてしまう旨さ。「これ全部食べたら最後まで行けないね」と、半分を残し、焼きボッサムの塩辛和えを野菜に巻いてぱくり。ん〜、豚の脂が実に甘く、んまい。「もう食べられないね」妻が次にやって来る予定の参鶏湯を断れないかとスタッフに尋ねると「えぇ〜、もうお腹一杯ですかぁ。ウチの参鶏湯美味しいから食べないと!」と韓国人のイケメンスタッフくんに驚かれる。では、そこまで言うならと食べて帰ることに。待つ間にマッコリをお代わり。そして余りにも美味しかった禁断のチヂミも、なぜか残らず平らげる。

ぁ〜っ!確かに混ぜると美味しいね♬」と妻が唸る。韓国人スタッフが熱々の参鶏湯をほぐし取り分け、「美味しいから、ちょっとでも食べて帰ってください」と小鉢を差し出してくれた。ん、間違いなく旨い。そうだった。これこそが参鶏湯だ。じんわりと高麗人参や松の実の味や香りが浸みてくる。まさしく韓国の味だ。とは言え、全部を食べるのは無理。ごめんなさいと箸を置く。動けないほどの満腹感。ふぅ〜と一息付いて、デザートのざくろゼリーをいただく。「あっ!もう8時だ。買物できないね」仕方ないねと、頷き合う本末転倒のお気楽夫婦。今年も物欲より食欲、残るモノ消費より消えるコト消費。相変わらずの2人だった。

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SINCE 1.May 2005