Archive for 5 月 13th, 2005

雰囲気の「KIWAグループ」

picg1980年代前半に、「イタリアントマト」全盛の時期があった。「池袋にも新しく“イタトマ”できたんだって、行ってみようか!」「うん、行きたい!」などという会話が成立してた。ホイチョイ・プロダクションの「気まぐれコンセプト」や、「私をスキーに連れてって」が流行した頃。ちょっと前に、スタバがあるなしで街の元気度?が分かるなどと言われたのと近いのかもしれない。同じ店舗名で展開することのリスクは大きい。ファーストフードの均一のサービス、味を求めるならそれでも良いし、安心を売ることができる。でも、1店舗から始めて話題になり、多店舗展開を行って経済的に成功する店もあったかもしれないけれど、ブランド・ロイヤルティを失った店の方が多いのではないだろうか。

KIWAグループは巧くやってるなぁ、と思っていた。たまたま行って美味しかったいくつかの店が、「あ、ここもKIWA。ここも?」と続いたことがった。店の名前が違うのに、調べるといずれもKIWAの経営。「胡同四合坊」「大鴻運天天酒楼」「陸春坊日月飯荘」「白碗竹快楼」など、今はグループ外のところもあるけれど、いずれも「お?いい感じ。この雰囲気は、KIWA?」と思い、店に入ることが多かった。そしてKIWAの店を目的にして行くようにもなり、店を紹介すると友人にも好評だった。

…という感想もつかの間。「紅虎餃子房」のチェーン展開をはじめ、お店が出るわ出るわ。人材教育、育成、味とサービスの水準維持、たいへんだとは思う。でも、最近、「はずれ」が多いのも事実。内装は相変わらずKIWAだけど、残念ながら味もサービスもかつての好きだった頃のKIWAではない。好きだったし、美味しくて、そこそこ安く、良く行っていたからあえて言わせていただく。もうこれ以上お店を増やさずに、今のお店を大事に育ててもらえないですか?中島社長!(…お会いしたことはないけれど)

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