Archive for 5 月 29th, 2005

夢のウチナー生活『ホテル・ハイビスカス』

picgウチナー(沖縄)に住もうと思っている。引退後に住む場所をいろいろ検討した中で、現在最有力の地。スカッシュが盛んなニュージーランドも候補地だけど、なんせ行ったことがない。英語の特訓も必要だ。ボストンの街にも惚れたのだけれど、比喩としてではなく、冬が死ぬほど寒いのがちょっと困る。そんな訳で、沖縄だ。…海を眺めながら本を読み、日の高い内からだらだらとオリオンビールを飲む。「ぴりんぱらん」を口に放り投げつつ夕陽を眺め、日が暮れたら泡盛を琉球ガラスの器に入れてぐびぐびと飲み、「すくがらす」や「豆腐よう」をつまむ。小腹が空いたら「コーレーグースー」をたっぷり入れた「ウチナーすば」を食する。これを至福の生活と言わず何と言おうか。

そんな生活をする前に、「ホテル・ハイビスカス」に泊まってみるか。現実と夢想の、現在と過去の、ウチナーとヤマトの、隙間に建っているようなホテル。アジア・太平洋戦争、沖縄戦が奪ったもの、それでも残っているものが画面に溢れる。「キジムナー」を探しに出かける、天真爛漫かつ破天荒な、子供の毒も純真さも持つ、恵美子。スクリーンから飛び出してしまいそうな生命力に満ち満ちたこの小学生を眺めているだけで、楽しく1日が過ごせるかもしれない。

ウチナーの自然や風土には、まだまだ神秘的で説明しようがない何かが潜んでいる。黄昏時の不安な気持と、朝日に包まれた安穏な気持には、そんな世界の何かが含まれている。悪なるものではなく、善なるものが。そんな場所で、てーげーに、おおらかに暮らしたい。ニライカナイへ続く路は、こんなところにあるのかもしれない。

…元気に舞い飛ぶ巨大なヒーラー(ゴキブリ)だけは、対策が必要ではあるが。

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