ナツヤスミ終了!「大人の新学期」

p10卒業旅行が終わった。夏のヨーロッパを楽しんだ。街を歩き、旨いものを食べ、美味しい酒と美しい風景に(文字通り)酔った。ランチに飲むビールは南の島でなくとも美味しい。帰国してすぐにスカッシュ仲間の掲示板に“絵日記”もアップした。迷惑と思われるほど写真を貼り込み、独善的なコメントを付けた。反省。“お気楽旅行”といいながら、旅ではいろんな思いが湧いてくる。ヒースローからロンドン市内へのアクセスの良さに、アジアのハブ空港にはとてもなれない成田の不便さを思い出す。オクスフォードのホテルで車椅子のお爺ちゃんが孫たちに囲まれ談笑している姿を見て、老後、福祉、バリアフリーなどに思いが及ぶ。電柱と電線のない街の風景が都市の景観やインフラについて考えさせる。晴れても湿度が低く爽やかな英仏の気候だからスーツにネクタイでも快適なんだなぁと、サウナのような東京の夏を思う。

・・・その国固有の文化とその背景について考える。日本の姿が見えてくる。ついでに自分の姿も見えるのが“旅”。終始一緒だと、妻との小さな諍いはある。自分の気持を素直に伝え、自分の意見を主張し、すぐに謝る私。喧嘩で気分を害するのはお互い様。そのことについては直ちに反省。後半生に向けた優先順位を付けた上での転職だったし、それをサポートしてくれた妻への感謝を込めた“卒業旅行”だ。

p10こうして長くて短かった“大人のナツヤスミ”が終わろうとしている。19年間仕事をした会社での役割が終わる。自分の場所のひとつがなくなる喪失感。そんな物寂しい気持に秋の気配が追い討ちを掛ける。夏よ終わらないで!という気分。それにしても、最後の直属のボスには感謝。望んでもなかなか得難い、貴重な休みを過ごすことができた。ロンドンのハイドパークで寝転んでみた。広く大きな公園の芝生の上に、さらに大きな青い空が拡がっていた。お気楽贅沢旅行の中でも最も贅沢な時間だった。充電完了!新しい仕事、新しい会社、新しい自分の場所ができる。新学期が始まることが楽しみだ。バッテリーはびんびんだぜぇ♪・・・清志郎の声が聞こえた。取って付けた嘘だけど。

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