ザッツ・アメリカ!『プロデューサーズ』

Posterご近所のお気楽レジャー三昧と決めた今年のGW。休み中に観たい映画が3本あった。『かもめ食堂』、そして『RENT』。トニー賞をはじめとした主要演劇賞を総なめにしたブロードウェー・ミュージカルを映画化したこの作品、偶然観た予告編で久しぶりに“やられて”しまった。「525,600分、あなたは1年を何で数えますか?夜明けの数?キスの数?流した涙の数?」という主題歌「シーズン・オブ・ラブ」のメロディとメッセージに鳥肌が立った。(コーラスに弱い私)・・・こりゃ絶対に観なきゃ!

しかし、上映館の文化村ル・シネマに向かったところ、余裕を持って上映の1時間以上前に到着したのに、さらに次の回の整理券を受付中。4時間待ち、凄い!さすがに諦め、観たかった3本目の映画、やはりブロードウェー・ミュージカルの映画化作品、トニー賞最多受賞の『プロデューサーズ』上映館へ。上映までは30分以上あるし、かと言ってゆっくり食事をする時間はない。そこで二人は同時に閃いた。「VIRONでサンドウィッチ!」二人で分けて食べるため、2種類のサンドウィッチを2つにカットしてもらい、来た道をとって返す。妻はニコニコ嬉しそう。生ビールを買って席に着く。予告編を観ながらサンドウィッチを頬張るお気楽夫婦。(この食べながらエンタメ三昧ができるというのは実に嬉しいし、楽しい。ビールを飲みながらの野外ライブとか)

それにしても、この映画、ナチスネタ、オカマネタ、身障者ネタ、民族ネタなど、上映コードギリギリのギャグ連発!確かに面白いのだが、ザッツ・アメリカ!お約束のキャラクター、ストーリー。お約束のブロードウェー・ミュージカル(そのパロディ)で、ハリウッド映画。確かに、それぞれの国には笑いのツボがある。妻はフレンチ・コメディの笑い、ユーモアが苦手。シニカルな笑いよりも分かりやすいコメディが好き。私は逆。モンティ・パイソンやMrディーンが苦手だし、この映画、どうも心から笑えない。(だから、フランス映画はなかなか一緒に観に行けない。パトリス・ル・コントのみぎりぎりOK)

そして、上映が終わると躊躇いがちなパラパラとした拍手。それもすぐに止んでしまう。う~ん、やっぱり日本人。人前でのストレートな感情表現が苦手。(お芝居の後の、スタンディング・オベーションも、今ひとつ似合わない。無理してる感じ)きっとこんな映画は、カウチポテト(って古いな)でビール飲みながら、人目を気にせず、がはは!と笑ってみた方が楽しいんだろうなぁ、・・・という私も日本人。

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