本日開店!「寿司茂」
2006年 12 月09日(土)
BAR808の常連、なのにお酒が全く飲めない友人夫妻。彼らが近所に引っ越してきて、寿司屋を開いた。BAR808同様に、不定期営業。客は1日せいぜい5,6人まで。やはり会員制ではないけれど、板さんの知り合いか、女将の友人である必要がある。貸し切りが原則。メニューはなし。お任せコースのみ。そして、お酒は一切置いていないので、自分が飲みたい酒を持ち込む必要がある。
この店は、女将の料理もまた絶品。その日は“おふくろの味”ではなく、“プロの味”の肉じゃがが突き出し代わりだった。客は5人。それぞれがシャンパン、スパークリングワイン、ビール、焼酎を持ち込んだ。「この肉じゃが美味しいっ♪女将さんの料理?上手だねぇ!」この日初来店の“ホテル好きの友人(妻)”も絶賛。先日、彼女らと引越しのお祝いにここを訪ねた時は、寿司屋はお休みだった。「これも妙に美味しいねぇ」ランチ探検隊の“のんべ隊員”が帰省のみやげに買ってきてくれたインチキ・カラスミ。ボラの卵巣そのままではなく、ボラとタラコと何かの卵を混ぜて固めた、“ほぼカラスミ”。本物と同様に、薄く切って。これが、なかなか旨い。のんべ隊員、次回は“セイコガニ”ね。
そして、板さん自慢の寿司が登場!まずは、マグロと鯛。朱色の板皿に、美しく並ぶ寿司たち。「うわっ~、凄っお~いっ。美味しそうっ♪」初来店の友人(妻)も、絶賛。ネタも大きからず、小さからず。シャリの塩梅もよろしい。うん、良い感じ。続いてホタテ、車海老、赤貝、イクラの軍艦巻き。ふぇ~ん、幸せだぁ。「それにしても、この腕前、どこで修行したの?」と、友人(妻)が尋ねる。「学生時代に、バイトで」と答える本物のようにことば少ない板さん。新築祝いのお返しに、お得意の寿司をと招いてくれたのだ。
「女将さんの料理も良いよねぇ、ほんとに店開く?」お気楽妻が、半ば本気で尋ねる。そして、美味しい寿司をつまみ、旨い酒を飲み、すっかりご機嫌のBAR808のマスター。風邪気味の上に、イベントで休日出勤、肩痛が治らず…という最悪の体調で、飲み続けたばかりに、酔いも早かったらしい。独りソファでセルフ・マッサージをしながら、うとうと。遠くで、友人たちの声が聞こえる。幸せ。「あ、寝てる!」お気楽妻から声を掛けられると「起きてるよぉ。さっき言ってたのって…」ちぐはぐな会話を自覚しながら、一所懸命に会話に混ざろうとする。…そしてまた、うとうと。うとうと。うとうと。「おぉ~いっ、帰るよぉ!」遠くで妻が呼んでいるのが聞こえる。「はっ?起きてたよ」…歩いて帰れる秘密の寿司屋。本日はこれで閉店。