鮎で知る内食絶滅の危機「外食・中食夫婦」

Photo_203また今年も“あゆ”の季節がやって来た。7年間の交際の末に破局を迎えた彼女も、恒例の夏の野外ライブ「a-nation’07」に向け…。あゆ違い。“鮎”の季節がやって来た。鮎釣りの解禁日は地方によって異なるが、5月の末から7月にかけて。例年、首都圏では伊豆にある狩野川の解禁日の風景が季節ネタニュースとなる。そんな話題に夏が近づいていると実感し、夏のヴァカンスに思いを馳せ思わず遠い目になり、直接的には鮎の塩焼きが食べたくなる。鮎の塩焼きを食べるには、①スーパーで鮎を購入し家で焼いて食べる、②たん熊北店のような美味しい鮎を食べさせてくれる店で食す、③焼いた鮎を買ってくる、という選択肢がある。さて、今年は…。

ブログに駄文を綴り始め2年が経った。3度目の夏を迎える今年まで、数えると鮎の塩焼きネタがこれで7本め。その内、自宅で塩を振って焼いた鮎を食べた内食※1が1回、外食が4回、焼いた鮎を買ってきた中食※2が1回。圧倒的に外食が多いお気楽夫婦としては、意外な程に家で食べる割合が高い。これで多いんかいっ!とお怒りの方もいらっしゃるかとは思う。しかし、2人の夕食の外食率は香港の共稼ぎ家庭の75%をも大きく超え、92%を誇る。但し、香港の場合は朝食も外食という家庭が多いから、家で朝食を取るお気楽夫婦の3食合計の外食率はかろうじて香港を下回る程度だろう。(ちなみに、統計に基づいた数字ではないので信じないように)
※1 内食:食材を買い自宅で料理を作り食べる食事 ※2 中食:惣菜などを買い自宅で取る食事

Photo_204地下鉄新線の開通を控え、新宿デパート戦争が勃発し、各店のリニューアルが続いている。その中でも各店舗の目玉の一つが“デパ地下”。圧倒的な強さを誇る伊勢丹新宿店も他のフロアに先駆けて地下の食品売場を改装しリニューアルオープン。新駅から直結する地の利を活かし、2ヶ所の入口を堂々たるエントランスに変え、コンセプトを大きく変えた。東急東横店のフードショーや、古くは西武池袋店の食品館など時代を代表するデパ地下の成功例は多くあるが、伊勢丹は食品フロアの既成概念を破壊した。凄い。前面に高級感を出しというか、誰が買うんだ!という限定品の高級惣菜が並ぶ。それも、ギフトではなく自宅の“中食”用として売れているというから凄い。

「パーティ用のケータリング料理、きれいだねぇ。うっ…高っぁい!」お気楽妻をも唸らせ、黙らせる伊勢丹のデパ地下。恐るべし。せめて「味の浜藤」の鮎の塩焼きでも買って帰ろうか。美しくたおやかに焼かれた鮎の姿がそそる。魚を買って帰るならこの店。という訳で、7回めの鮎の塩焼きの記事は、はまとうの鮎に決定。しかし、基本的には夕食に炭水化物を摂らない2人は、ご飯を炊くことがない。サトウのごはんを1パック、温め分ける。そう言えば、炊飯器何年使ってないかなぁ。だいたいお米も買ってないしね。あ、何かでもらったお米があったね。「確か、葬儀でいただいたやつだね。あった。南魚沼産コシヒカリ、300g。ん~、16年産って書いてあるねぇ」…判明した。およそ3年、2人はご飯を炊いていないということが。…内食が絶滅しかかっている。

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