Archive for 11 月 4th, 2007

あぁあぁ~長崎は今日も「猫の街」だった

Photo_3「江戸の敵(かたき)を長崎で討つ、って知ってらっしゃいますか?」出島資料館のボランティアのおじさんに尋ねられた。もちろんと元気良く答えると、「実はあれは江戸の敵を長崎が討つ、なんですよ♪」にこやかに説明してくれる揃いのジャンパーを着たおじさんは、さるくガイドと呼ばれるボランティア。2006年に開催された「長崎さるく博’06」で結成され、活動を継続しているのこと。長崎に初めて持ち込まれたというバドミントンやビリヤードについて説明を受けつつ、ラケットを手にした写真まで撮っていただく。

Photo_4“さるく”とは、長崎弁で“ぶらぶら歩く”こと。確かに長崎にはぶらぶら歩いて楽しいエリアがたっぷりある。お気楽夫婦がオランダ坂近辺をさるくと絢香の「三日月」が聞こえてきた。なかなか巧い。坂道を登って行くと名門活水学院の校門に突き当たった。なぜか男の子たちがうきうきと連れ添ってキャンバス内に向かう。なるほど学園祭か。しばし歌声を門の外で聞き入る。坂を下りると記念撮影の風景に出くわす。長崎は坂の多い街。下りはともかく上りでは無用の自転車は全く走っていない。坂の道をのんびり歩くのが似合う街。

Photo_5長崎湾を見下ろすグラバー園も“さるく”のに楽しいスポット。上りは動く歩道を何度か乗り継ぎ、最上部の旧三菱第2ドッグハウスへ。そして園内を散策しつつグラバー邸などの洋館群を辿り長崎伝統芸能館までがさるくコース。爽やかな秋空の下、昨夜上った稲佐山を遠くに見上げ、行き交う船を眺め、ゆるゆると坂道を下る。

Photo_6そして坂の街長崎は、猫の街でもあった。平和記念公園で出会った猫たちは犬の散歩をするおばさんたちとも顔見知り。犬も吠えず、猫も逃げない。それどころか猫好きの妻の元に寄ってくる。<長崎くんち>で有名な諏訪神社では縄張り争いで睨み合う猫のグループに遭遇。「なんか良い街だね。猫も自然に暮らしてるよねぇ…」猫がゆったり街を歩けるということは、一緒に街に住む人間がゆったり暮らしているということ。「この街に住んでも良いなぁ…」妻の呟きはそう続いた。


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