辻口マジック!「モンサンクレール」自由が丘

Photo度の水曜、一緒にカレー鍋はいかが?」ご近所の友人夫妻からお誘いメールが届いた。妻がスーパーの店頭で発見し、一度食べてみたらハマったカレー鍋。それを彼らに紹介したら、今度は友人(夫)がハマった。カレー鍋の素にはいくつか種類があるらしい。「やっぱり永谷園の和風が美味しいよね♪」とか「洋風はイマイチだったけど、具は鶏と豚肉が良いね」と盛り上がっていた。実はカレー鍋の好きな妻ではあったが、自宅で作ったところ2、3日カレーの香りが部屋から取れず、二度と作らなかった。それでハマったというかどうかは別にして、友人宅で食べるなら大歓迎。「行きます!行く!行く!」と返信。

Photo_4ころで、友人宅に何を持って行こうか?ん、ケーキなんてどう?その日も自由が丘に行くし。仕事の帰りに買って来るよ。「おぉ、良いねぇ♪お願い!」仕事で訪問することの多い“スィーツの聖地”自由が丘。話題のスイーツフォレストから、老舗のモンブラン亀屋万年堂、新進の黒船モンサンクレールなど枚挙に暇がない。中でも多才な活動とジャンルを超えた新ショップを展開する“天才パティシエ”辻口博啓の一号店、モンサンクレールのケーキは一度食べてみたかった。それにしよっ!駅から歩くこと10分余り、ようやく警備員が常駐する人気店に到着。

Photo_2ョーケースを眺めながら悩むことしばし。うぅ~ん、どれも美味しそうだぁ。結局選び切れず大量購入。しかし、待てよ!繊細なケーキを持ち帰るには最悪のコースと時間帯。混雑する自由が丘駅が第一関門。通勤客でごった返す渋谷駅では何度も階段を昇り降り。満員の井の頭線は危険だ!しかし、店のスタッフはケーキがズレないように、ぶつかり合わないように、丁寧に仕切りを立て包装する。お見事。その労がムダにならないように、優しく慎重に持ち帰らねば。空いている電車を待ち、箱を抱えてシートに座り、周囲に気を遣いながら無事に持ち帰る。こんな時は、身体が不自由な方の気持が良く分かる。通勤客は我先にと急ぎ、他人にぶつかっても平気。逆の立場だったらと反省もする。

Photo_5んな苦労して持ち帰ったケーキたち。友人夫妻は喜んでくれるだろうか。「やっぱりカレー鍋、良いっすね」「自分家で食べるよりずっと美味しいね」満足の夕餉。そしてスイーツの出番だ。「うわぁ~っ、美味しそう♪」「きれいだねぇ」それぞれが2種類づつのケーキを選び、かつ選ばなかったケーキも味見。「これ、凄い!う~ん、ほんと凄い」お酒が飲めないスイート好きの友人(夫)が唸る。確かにケーキはどれも繊細。素材の組合せ、味と甘さの加減、色合い、形、どれを取っても感動モノ。実に美味しい。「私はこのジヴァラが好き♪」「ショコラティーヌかなぁ。歯ざわりが良い。でも、全部美味しい」「このヒメも繊細な味だよねぇ」そこまで喜んでもらえると買ってきた甲斐があるってもんだ。

Photo_8口氏が出演したTV番組を観て、ちょっと彼の存在が鼻についていたことを反省。「やっぱりそう?私もそう思っていたんだ。でもやっぱり凄いんだねぇ、この人」と友人(妻)。何よりもその人の創るモノが、その人を現している。努力や、情熱や、何よりも美味しいもの、スイーツが好きだという思いが伝わってくる味。それに生来のセンスが加わり、マジックのような驚きの美味となって昇華する。何の手抜きもなし、というよりは許されないんだろうなぁと理解できる味。多店舗展開しても水準をキープするためには厳しい指導があるんだろう。「たん熊の本城さんも、厨房の中では厳しそうだもんね」妻が呟く。天才料理人の皆さん、そんな情熱を、料理に対する愛情を、今後もいただきます!

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