浜松、待望の一軒「割烹 弁いち」

Photo_3前から気になっている店があった。浜松にある割烹 弁いち。歯科医だった妻の祖父が、いつも接待に利用していたという老舗。創業は大正13年と言うから、90年近い歴史を持つ店ということ。以前、ご近所の友人夫妻と一緒に浜松まつりを見学に訪れた際に、仕出しの料理をいただいた。美味しかったけれど、この店の真髄は酒。料理に合う酒を見繕ってもらって飲む、これは店にお邪魔しないと不可能。ということで、ある春の週末の夜、妻の両親と4人で出かけた。「昔、この辺は乾物屋さんとか古くからの店が多かったよねぇ」親子の会話も弾む、彼らにとってもちょっと楽しみな、余所行きの店。小ぢんまりとした玄関に、季節の花が艶やかに迎えてくれる。

Photo_82階のお座敷に上がり、まずはビールで乾杯!と言っても4人の中で飲むのは私だけ。さっそく店のオススメ生ビール、ガージェリー エステラを最初の一杯に選ぶ。このビール、ベルギービールのように専用のグラスがあるばかりか、ガージェリー・リュトンという杯の原型の角笛を模した、テーブルに置けないグラス。もちろん専用の受け台があって、その凹みの部分にグラスの底を差し込むと綺麗に収まる仕掛け。ふ~む、味も華やかで美味しい。そして最初の一皿、前菜の味のバリエーションに驚く。そして、これがどれも絶品なのだ。

Photo_11ずは、蕗の薹の天ぷらを塩で食す。これは予想通りに美味しい春の味。そして、山独活。大人の味。これにつける味噌が素晴らしい。麹と茄子など複雑かつ絶妙な味のバランス。うんめぇっ♬そしてこれだけでも食べに行きたいハマグリとのヌタ。これがもう、ん~ん、今すぐにでも食べたいっ!これに合うお酒は…。そんな時に、この店に用意されているのは店主が料理に合わせて選んでくれる日本酒3種、4種。これは嬉しい。3種類でお願いして、追加して4種にしても良いですか?「あぁ、結構ですよ」と出てきた最初の1杯は、地元静岡の酒、正雪にごり酒。

Photo岡にもなかなか美味しいお酒があるんですよ」店主自らが一升瓶を抱え、ラベルを示しながら酒の説明をしてくれる。「由比の神沢川酒造さんの限定の品です。活性の生酒で、ちょっと炭酸が感じられます」口の中にぷちぷちの柔らかな泡、フレッシュな飲み口。う、うんめぇ~♪料理のうんめぇ~と合わせ、ダブルで美味しい。幸せだ。確かに料理と良く合う。「最近飲むのは焼酎が多くて、日本酒飲まなくなったもんねぇ」妻が告げ口。うん、確かにお店で勧められて飲む日本酒は美味しいね。家で一升瓶を買うと、もちろん飲みきれないし、保存も大変だしね。「あぁ、ぜひ日本酒に戻ってらしてください」はい、こんな飲み方だったらぜひ。そして、美味しい日本料理と日本酒の幸せな組合せは、来週に続く。

2つのコメントがあります。

  1. この店で味わうべきは「割烹 弁いち」 週末更新お気楽夫婦のお気楽生活ブログ IGA “快楽主義”宣言


    [...] 妻の故郷浜松に「割烹  弁いち」という店がある。創業は大正13年というから、あと数年で創業100周年を迎える老舗。初めて訪れたのは10年程前。「さとなお」のブログで店の存在を知り、店主の鈴木さんが今でも店のサイトに書き続けている「板前日記」の読者だったお気楽夫婦。いつかはと望みながらの初訪問で、すっかり店の味の虜になった。そして今では浜松を訪れる楽しみ…というか、目的のひとつになった。 [...]

  2. いつものように♬「故郷 浜松」 週末更新お気楽夫婦のお気楽生活ブログ IGA “快楽主義”宣言


    [...] 新年を迎えると、「割烹 弁いち」のお節料理という最大のお楽しみが待っている。初訪問の2008年の春、同行した義父母が(余りの私の気に入りぶりを見て)気を利かせてこの店のお節を頼んで以来、毎年の恒例になった。それまではあちこちの店を選んで頼んでいたお節も、今やこの店一本槍。決して派手さはないけれど、どの料理もしみじみ旨い。あぁ、今年も元気で新しい年を迎えることができたんだなぁという喜びを味わう。 [...]

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