Archive for 5 月 17th, 2008

ワインの知識、味の記憶「外部記憶装置」

Photo城学園の隠れた名店、「ラーン・チン・チン・タイ」のメニューには赤い小さな唐辛子マークが付いている。マークの付いていないものから、最多で3唐辛子まで。前回訪問の際に1唐辛子と2唐辛子の料理を食べ、代謝の良い私はシャワーを浴びた状態になった。辛いものが大好きな妻が選んでしまうと、またバスタオルが必要になってしまう。機先を制してマークなし料理をオーダー。「空芯菜の炒め物」をお願いします。「あぁ~、申し訳ありません。今日入荷したんですが、全てのテーブルでオーダーいただきまして品切れになってしまいました。代わりに美味しいグリーンアスパラもございますが」うぅむ、残念!でもアスパラガスも旬だし、それお願いします。で、ワインは…。

Photo_2は、こちらはいかがですか。ピノ・ノワールで有名なカレラがシャルドネも造っているんです」おぉ、シャルドネは好き。それください♪調子に乗ってきた2杯目は、南国のフルーツのフレーバーが爽やかな1杯、「カレラ シャルドネ マウント・ハーラン ル・プティ 2006」うん、美味しいっ!これで空芯菜が食べられなかった分もリカバー。そのワインと合わせる季節野菜の炒め物は、ブロッコリー、カリフラワー、フクロタケ、ベビーコーン、春キャベツなど、しゃきしゃきの新鮮野菜がたっぷりの一皿。爽やかな飲み口のワインにぴったり。ん?料理にワインを合わせているのか、ワインに料理を合わせているのか分からなくなってきた。ま、良いか。

Photo_3いて「豚肉のハーブソーセージ揚げ」をオーダー。かりかりの衣の下にはちょっとトロトロしたソーセージの不思議な感触。うぅむ、旨い。そして、3杯目のワインは…。「コナンドラムはいかがでしょう?シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨンなどがブレンドされている珍しいワインです」へぇ、それをお願いします。飲んでみると、全体には華やかな香りの中にいろんな香りが混ざっている。これまた美味しい辛口ワイン。美味しいですねぇ。「ありがとうございます。コナンドラムという名前は「なぞなぞ」という意味なんです。何の品種を使ってるかを当てて!ということなんでしょうか」なるほど。私には絶対に分からない。「特に、もう3杯目だしね、明日になったらきっと覚えていないし」と妻。(代わりに妻が覚えていてくれる:まるで外部記憶装置を同伴しているみたいに)

Photo_4インに関する知識は、覚えはじめようとしたらきりがない。私が意識するのはせいぜいブドウの品種と産地。それ以外に必要なデータは、製造者、畑、生産された年など、とても素人が中途半端に覚えようとしても到底追いつかない。だとしたら、その店にあるワインを予算に合わせて店のスタッフにお薦めいただくのが一番と割り切っている。というより、その方が楽しい。DBは自分で持つ必要はない。自分の好みさえ分かっていれば、それを告げ、後はどんなワインが出てくるかを楽しみに待つだけ。しかし、お酒の飲めない妻と2人の食事ではボトルだと持て余すし、頑張って飲んでも1本が限界。いろんな味を楽しみたい私としてはグラスで何杯も楽しめるのは、嬉しいしありがたいサービス。「だからと言って4杯は飲みすぎだと思うんだよねぇ」ふふふ、最後の1杯を残し、しつこく明日に続く。

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