Archive for 5 月 18th, 2008

酔顔は…「アルカイック・スマイル?」

Photo_2インに関する自らの知識のなさを店のスタッフに補っていただき、味の記憶は妻にお任せの私。特に赤ワインに関しては知識も記憶もお手上げ。赤ワインに関して敷居が高くなってしまうのは、飲み頃の難しさ。空気に触れさせてどれぐらい置いた方が美味しいとか(困ったことに、確かに驚くほど時間によって違うのだ!)さっぱり分からない。そしてダメ押しは、その香りや味、色の表現。例えば・・・色調はレンガ色がかった濃いガーネット色。香りはブルベリージャム、バラのドライフラワー、紅茶、なめし革の香りが上品に調和する。味わいも豊かなボリューム感をアタックに感じ、酸味が柔らかく、タンニンもきめ細やかに溶け込んでいる。余韻も長くバランスが良い。…なんのこっちゃ!

Photo_8は言え、最後の1杯は赤ワインかなぁ。お肉をがっつりと食べたいし。「この酔払いは、赤ワインを飲みたいのか、お肉を食べたいのか…」妻が傍らで呟いた。うん、その組合せを楽しみたいんだね、きっと。ということで「牛フィレ肉の炙り焼きと温野菜、ハーブサラダ仕立て」をオーダー。ソムリエの星野さんが薦めてくれた「シルクウッド キャブ・シラー・レッド デュエット 2004」と合わせる。ん~、んまい♪どちらも実に旨い。「もしかして、もう酔ってきて雰囲気で美味しいって思ってるでしょう?」まぁ、そうとも言える。だけど、誰と、どこで、何を飲んで、食べても美味しい訳ではないし。楽しく飲んで、美味しく食べれば、それで幸せじゃないっすか。幸せだよぉ、私は。「やっぱり、こいつ酔ってる…」

Photo_3杯全部美味しかった。お料理も(唐辛子マーク付きを避けたことでパンチには欠けたが)美味しかった。タイ料理とワインの組合せは、「アリ」ですよね。「そうなんです。もっとそんなお店があっても良いと思うんですけどね。シンハーだけじゃなくって、…シンハーも美味しいんですけど」はい、私も1杯目はシンハーでしたし。ところで、このグラスの下に付いているタグ、これが今回の記事が無事に書けた理由。たん熊北店なども同様のサービスをしているが、グラスごとにお酒の種類が記入してあり、持ち帰ることができる。取材ではないから食事をしながらメモをするのも無粋だし、ボトルで頼んでいないからラベルをいただく訳にはいかないし。それにさすがの外部記憶装置(妻)も、そこまで正確に記憶できない。

Photo_4Photo_7~酔った酔った。ん~っ、私も店に置いてあるこの仏像のような、きっとこんな顔。もしかしてアルカイック・スマイル(archaic smile)って、酔っ払った時の顔なんじゃない?酔っぱらった顔は人生を達観していて、機嫌が良いとか、愉快だとかという水準を超えた表情だよね。「早い話が、何も考えずに酔いに身を委ねているってことだよね」そう!そう!それって無我の境地?「ちょっと違うとは思うけどね、でも確かに君は幸せそうだねぇ♪」ふふふ、それだけは自信あるよ♪こうやって美味しく食べ、飲んでいること自体が現実を超越する(現実から逃避する?)ことだからねぇ。美食家でも、料理評論家でもない、ただのお気楽夫婦だから、気分良く飲んで、食べて、幸福な時間が過ごせるんだから…zzzzz

っ、ちょっと寝ちゃいましたけど、本当にごちそうさまでした。楽しかったでぇす。またお邪魔しまぁす。「ほらっ!タクシー乗るよ!誰にお礼言ってんの!」

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