ガーデンシティ&シティ・オブ・セイルズ「速報!ニュージーランド紀行」
2008年 10 月27日(月)
羊の国から帰ってきた。とは言っても一匹の羊も見ることもなく、南島、北島の2つの街で1週間余りを過ごした。そして、夢の中で羊を一匹も数えることもなく、痛めた右腕で毎日スカッシュをして、毎夕たっぷりのワインを飲んで、毎晩ぐっすりと眠った。…と言うことで、すっかり時差ぼけが抜けないまま、早朝に速報版の記事をアップしているという訳だ。訪れたのは、ガーデンシティと言われるクライストチャーチ、シティ・オブ・セイルズと呼ばれるオークランド。どちらも良い街だった。人々の生活が実に豊かだった。そう、この旅は“豊かさ”について考えさせられた旅だった。
クライストチャーチでは6カ所のスカッシュコートがあるクラブを巡った。いずれもコート数は3面から8面。テニスコートやラグビー場を併設し、コートを臨むメンバーのサロンではビールやワインを楽しみながら観戦できるスペースがある。わずか35万人規模(品川区程度)の都市に、こんな施設がたっぷりある。生垣に囲まれた家は芝に覆われ、あらゆる街路には並木が続いている。文字取りのガーデンシティだ。オークランドではアメリカズ・カップの会場にもなったハーバーを見て回った。巨大なクルーザーが街の中心部に何艘も停泊している風景に度肝を抜かれた。そして繋留代も安く、人口あたりの船舶保有率は世界で最も高いらしい。ワイテマタ湾のいたるところにハーバーがあり、ものすごい数のマストの林が対岸からでも見て取れる。まさしく、シティ・オブ・セイルズ。
ニュージランドの春は8時ぐらいにようやく夕闇が訪れる。まだ明るい5時を回ったあたりで男たちがスタンディング・バーで酒を酌み交わし、ラグビー中継に歓声をあげている。リタイアした悠々自適の男たちだけではなく、ブラックスーツを着ている仕事帰りの男たちも。その手にはビールやワインのグラス。ニュージーランドでの一人当たりビールの年間平均消費量は日本の54リットルに対して90リットル。ワインは生産量、輸出量、消費量とも増加傾向。ソーヴィニヨン・ブランやシャルドネなどの白ワインが絶品。気軽なスクリュー・キャップのお手頃なワインが手に入る。残業もなく、明るい夕方には家路に着き、スポーツをしたり、酒を飲んだり。ビールの消費量も高い訳だ。…そんな街を訪ねた記事の詳細は来週以降に。美味しかったニュージランド料理や、ワインのご紹介や、もちろん参加したスカッシュの大会「ワールド・マスターズ」についても。