Archive for 10 月 26th, 2008

エコな街、LOHASの街「自由が丘女神まつり」

Photo_2 年の冬からずっと妻は忙しかった。勤務先の企業は緊急事態が続いていた。土日に出勤することはあっても、平日に休むことはできず、有給休暇や夏休みはおろか、振替休日を取ることさえままならなかった。羊の国、ニュージーランドに出かけるのは、妻の慰労を兼ねた時期外れの夏休みであり、振替休日の消化でもある。妻が平日に休むのは1年ぶり。そう聞いてあらためて驚いた。転職直前に前職の企業での有給休暇を何日か取得し、転職後すぐに有給休暇をまとめて取ってしまおうという私とは大違い。妻こそが我が家の大黒柱。(我が家はマンションだからそんなものはないけれど)とは言え、妻も私も日本の企業に所属する身で、この時期に1週間も休むにはかなりの勇気が必要だ。

Photo_3みの直前はさすがに慌ただしかった。3連休の内、2日間は出勤。それもクライアントである自由が丘商店街関連企業も関わるイベントの立ち会いと視察。まぁ、お気楽と言えばお気楽であるが。そのイベントとは、36回目を迎える「自由が丘 女神まつり」。12の商店街がひとつの商店街振興組合としてまとまった、加盟店数1,080店を超える日本最大の商店街の一大イベントだ。自由が丘のその昔の地名は「東京府荏原郡碑衾大字衾(ふすま)」。かつての街の有力者であった地主たちが協力し、自由学園に敷地を提供し、区画整理を行い、自由が丘と街の名を変えた頃には現在の街の基盤ができあがっていたという。その頃から自由の気風に溢れ、若手にも活躍の場を与えるリベラルな土地柄だ。

Photoのイベントでも同様に商店街の若手が活躍。「自由が丘森林化計画」と銘打ち、エコに関するトークショーや「古本を森に帰そう」などのイベント、PASMOで決済をすると緑化資金としてポイントが寄付されるなどのエコ企画が満載。そんな企画の裏側で、微力ながらお手伝いしていたのが私という訳だ。自由が丘の街を歩いていても挨拶する相手が増えた。とは言え、スタッフに「奥さまと一緒にビールでも飲みながら、気楽においでください」と言われたことばにそのまま甘え、やはり休日出勤だった妻と夕方には合流し、南口の緑道沿いのカフェでのんびり。道を行く人たちや、犬たち、ベンチで酒盛りをする人たちを飽かず眺めていた。

Photo_2んか落ち着くねぇ♪ずっと変わらずに、やっぱり良い街だわ」そう言う妻は学生時代に三軒茶屋に住み、青山に通い、買物はもっぱら自由が丘という生活だったらしい。緑道のベンチで酒を酌み交わす人々の手にあるのはワイングラス。テーブルの下に転がっている空き瓶はシャンパン。オサレ。う〜ん、街行く女性も子供からおばあちゃんまでキレイでお洒落な人が多い。「あら、男性もなかなかだよ。お洒落なおじいちゃんも多いね♪」と妻。彼らが経済的に豊かだからということもあるけれど、この街で生活を楽しむ、この街を愛する人たちが多いことが私の現在の仕事に繋がっているのは事実。LOHASというのは「Lifstyles Of Health And Sustainability(健康で持続可能な社会を志向するライフスタイル」の略語だけど、ここにあるのは「Libertyhill-styles Of Happiness And Sustainability(幸福で持続可能な自由が丘スタイル)」。そんな街に、少しでも役立つ仕事ができれば。

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