日の丸を背負って「ワールド・マスターズ・スカッシュ」

Photo_2の夏、北京オリンピックをTVで観ながら日の丸の重さについて考えさせられた。日の丸の重圧に負けて力を出し切れない選手がいた。事前準備や采配を酷評された監督がいた。国の代表として試合をすることがいかにたいへんなことか。参加することに意義があるとばかりは言っていられないプロの世界は厳しい。ところで、ワールド・マスターズ・スカッシュの(選手選考も全くない)日本チームの一員として、お気楽夫婦も初めて日の丸を背負った。ツアーメンバーの女性プロの1人がデザインしてくれた揃いのポロシャツ。胸に日の丸、背中にJAPANの文字。誇らしくもあり、妙に気恥ずかしい。日の丸を背負うに足る実力がないという自覚があるからこそ。逆に言えば(おこがましいけれど)それも日の丸の重圧。

Photo Photo_4会の初日。ツアーメンバー全員で開会式に参加し、お揃いのポロシャツで記念写真を撮影。お気楽夫婦も照れながら写真に収まった。けれどこの写真の中には文字通りの日本代表選手と言えるメンバーも多く、彼女たちは結果も残した。女子OVER35では、スペシャル・プレート(本戦2回戦負けドロー)とプレート(本戦1回戦負けドロー)のベスト4にそれぞれ3人づつ進出し、決勝はいずれも日本選手同士の対戦になった。つまり参加メンバーは、全体の9位、10位、11位、17位、18位、19位、ということ。素晴らしい成績。自分たちの試合の関係で彼女たちの試合はひとつも観戦することができなかったけれど、インチキ日本選手団の一員としてとても誇らしい気持だ。

Photo_3して、お気楽夫婦の戦績と言えば、全敗…。本戦1回戦で負けた後、プレート戦、さらにその敗者のプレート戦、さらにその敗者のプレート戦と、これでもか、これでもかと試合が組まれていた。初日の練習を含め、いずれも短時間とは言え5日連続スカッシュをしたのは初めての体験。その上腱鞘炎が完治しない右腕。ボールを打つ度に痛みをこらえながら試合を行うのは正直に言えば辛かった。手首のコックは利かず、甘いボールが多くなる。そこを決められる。「腕が使えない分、脚を使いましょう」コーチの山ちゃんのアドバイス通り、懸命にコート内を走った。以前のように打てないショットを補うために。そして、最終日を迎える頃には、毎日の疲労が積み重なり、お尻の筋肉はぱんぱん。もう出たくないと泣き言を零しながら会場に向かう。それでも最後だからと初勝利を目指して。

Photo_5ころが、会場に到着し受付を行うと「おめでとう!今日は楽な試合だったね♪」とスタッフ。え?もしかしてW/O?聞けばやはり相手が故障しての不戦勝だという。え〜っ!腕にテーピングもして今日は万全だったのに…。上がっていたテンションを下げるために試合を行うはずだったコートに入ってみる。残念だけれど、ちょっと安堵している自分もいる。「ちょっと打とうよ!」一緒に付いて来てくれた友人がコートに入って来る。ラリーを続ける内に身体も温まる。腕の具合も悪くない。20分、30分とプレーを続ける。「調子良かったじゃないの」と、観戦していた妻。日の丸を背負わず、公式試合でもない、NZで初めてリラックスしたプレーができた。やはりこんなスカッシュは楽しい。「やっぱり私たちは試合よりも、お気楽スカッシュだね」帰国後、大会の記念品を整理しながら妻が呟いた。「でも、楽しかったね。また何年後かに、皆で一緒に参加したいね」2人にとっては、オリンピック同様に参加することに大きな意義があったワールド・マスターズ・スカッシュだった。

2つのコメントがあります。

  1. hide


    代表は見たことある顔も無い顔も皆さんキリッとしてますねぇ。
    って自分もそろそろマスターズか…。ってその前にヤレよw

  2. IGA


    hideさん、おはようございます。
    マスターズは35歳から、上限なし。
    いつでもお待ちしています。
    年齢はともかくプレースタイルは
    攻めるスカッシュでありたいですね。

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