カレー、カレー、カレー「しまうまカフェ」自由が丘

Photo_5る日の午後、私はクライアントの事務所に向かっていた。午後一番でのアポイント。まだランチを取ることができず、空腹のままで自由が丘の街を急ぐ。小さな路地の入口に、小さな看板がふと目に入る。「猫背」とある。変わった名前だ。どうも店の名前らしい。小さな文字でカレー&カフェと書いてある。へぇ〜っカレーかと思った瞬間に、頭の中がカレー一色となった。カレー、カレー、カレー。仕事が終わったらこの店でカレーを食べよう!カレーだ、カレーだ。口の中がカレーの味になる。ごくんと唾を飲み込んで事務所に入る。カレーは忘れろ、カレーは忘れろ。しかし、脳内細胞はすっかりターメリックに染まっている。あぁ、カレー。

Photo_6ぁ、仕事も終わった。遅いランチだ。カレーだ、カレーだっ!勇んで「猫背」に向かう。思わず小走りになる。が、店に着くとそこには無情にも「準備中」の看板。あぁ、私のカレーが、ランチが。しかし、数時間前から頭の中はカレー。それも、その日、自分のイメージしたカレーの味。欧風でも、インドの本格派でも、タイのカレーでも、おフクロの味でもなく、喫茶店(カフェでも可)のカレー!そんなカレーを探しに自由が丘の街を急ぎ足で歩く独りのオヤヂ。ステーキと焙煎カレーの「フランス亭」は店の雰囲気が違う。うぅ〜ん、「茶の子」のカレーは1,200円かぁと通り過ぎる。何軒か迷いながら店先を覗き、南口までやって来た。

Photo_7った!ここだ♪以前打合せでも使ったことのある人気店「しまうまカフェ」。メニューにカレーがあることを確認して窓際の席に座る。「牛肉とたっぷり野菜のパンジャブカレー」をオーダー。サラダと豊富なメニューから選べるドリンクが付いて1,000円。お得。その上、グラスワインでもOKと聞いて心が揺らぐアル中オヤヂ。しかし、今日はカレーに集中だ。冷静さを取り戻し、アールグレーのミルクティを選ぶ。しばらくして運ばれて来たのはこヂャレた盛り付けの上品カレー。(私の勝手な)イメージとは違うが、待望のカレーだ。うん、美味しい。パンジャブとは、インドのパンジャブ地方のさらっとしたスパイシーなカレー。ん、量は自由が丘系女子には適量。体育会系男子にとっては3杯食べてもおやつ程度。

ぅ。(実に小さな)目的を達成し、ほっと一息。ようやくカレーの文字が脳内細胞の奥底から去って行く。慌ててカレーを平らげた分、のんびりとアールグレーを啜る優雅な午後。この店の紅茶はポットサービスで、ミルクも温めてある。これは紅茶派の私にとってポイントが高い。紅茶の種類も何種類か選べる。これも嬉しい。カフェたるものこうであって欲しい。残念ながら日本ではコーヒーに比べて紅茶の扱いは低い。コーヒーと同じ冷たいクリームが出て来たり、ティバッグだったり。色付きのお湯と呼びたくなるものだったり。浅いティカップに上品に1杯だけだったり。(ひと口で飲み干せる)ちょっとしたホテルのラウンジでも、がっかりする味の紅茶が出て来ることもある。しまうまカフェは(私の好みからすると)紅茶の味はやや薄かったけれど、文句なく合格点。駅から近いこの店は打合せでも便利。ということで、またお邪魔します。

■残念ながら「しまうまカフェ」自由が丘店は閉店

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