いつの日にか「賞味期限切れ」
2009年 4 月18日(土)
お気楽夫婦の夕食はほぼ毎晩外食。多少時間がある日でもせいぜい惣菜を買って来て並べるだけの中食。食材を買って料理をする内食の機会はほとんどない。目指しているのは朝食から外食という香港や台北のような食生活・・・という訳ではない。子供もおらず2人とも働いているため、ついついそんな選択になる。ある日、“片付け”が大好きな妻が冷蔵庫や食品庫を探索。すると意外な程多くの種類の調味料が発見された。外食好きのお気楽夫婦とは言え、過去に遡って全く料理を作らなかった訳ではないから調味料はある。それもこの料理にはこの調味料というこだわりのものではなく、通常であれば日常的に使用するものがほとんど。そして、その賞味期限の表示を見ると・・・。
例えば、写真中央の「ハウス特撰生わさび」の2007年10月10日などは可愛いもの。“まだ”1年半程度なら問題なし、継続使用と決定。とは言え、スーパーなどで買ってくる刺身などにはわさびの小袋入りが付いていることが多く、使う機会が少ない。同じ理由で醤油も小瓶で買っているにもかかわらず濃い口醤油になってしまう。続いて「マコーミック ゆずこしょう」2005年9月15日。これは熱々のうどんにぴったり。おでんを食べた時にも活躍してくれたなぁ。瓶を開けてみると表面が乾き、微妙な状態。残念ながら廃棄。同じく「マコーミック ケーパーズ」これはスモークド・サーモンを買って来た時に使ったきりだから、確か2年以上前。モノがモノだけに、中身を見ずに廃棄。おぉっ、沖縄料理に欠かせない「こーれーぐーすー」も瓶の底に白い澱が溜まっている。残念だけど、“もったいない”精神を発揮できる状態ではない。
その他にも賞味期限切れ3年もののオリーブ、4年もののブルドッグのとんかつソースなど、賞味期限切れの強者調味料がぞくぞく登場。極めつけは「ふりかけタイプの片栗粉 とろみちゃん」という水にとかさず使える顆粒片栗粉。なんと製造年月日は2000年12月12日。惜しくも前世紀のものではなかったが堂々の第1位。賞味期限は製造日から1年という記載だから、それから既に8年以上の歳月が流れている。凄い。だいたい何に使ったかさえ記憶がない。調味料などは賞味期限が切れたらすぐに廃棄する人もいないだろうが、さすがにこれは躊躇わずに廃棄を決定。この先、10年ぐらいは使うあてもないし。それにしても、ほとんど料理をしていないんだなぁと実感。
実は、お気楽夫婦宅では賞味期限?切れは家電にも及んでいた。エアコンは入居した時に購入したものだから13年間活躍したベテラン。年度末の値下げを狙って買い替えた。スィッチを入れると時間当たりの電力消費量と標準料金が「4円/h」というように表示される最新の省エネ家電。リビングとベッドルームの2台を購入した直後にエコ・アクション・ポイント導入が発表されたけど、仕方がない。エアコンのスィッチを入れる度にガーガーと嵐が吹き荒れるような騒々しさに我慢ができなかった。同様にしんとした深夜に独り声高に唸る冷蔵庫は、94年1月生まれの満15歳。人間で言えば80歳以上の高齢に当たるだろう。実は、妻が冷蔵庫の整理を始めたのも買い替えの検討をしていたため。どの程度の容量が必要なのかを調べようとしていた。それ以外にも、出始めた頃のフラットブラウン管のSONY製大型テレビは今見ると・・・巨大。彼は12歳。洗濯機やウォシュレットから始まった家電の買い替えの時期が一気に来ているのだ。
いっそリフォームしようよ♪という私の提案に妻は首を横に振る。「まだ床も壁もきれーだよ。もったいないよ」確かにタバコも吸わず、料理もめったにしないお気楽夫婦の住まいの汚れは目立たない。「それより夏の香港の日程どうする?何泊?何食?」妻の興味は、相変わらず“なくなってしまう消費”に向いている。