ショートブレッドはお好き?「パインクッキー」
2009年 6 月14日(日)
週末のある日、スカッシュコートサイドで妻の歓声が上がった。「わぁ〜いっ!嬉しい。これ美味しいんだよね」と妻が珍しくはしゃいでいる。ハワイ土産としてパインクッキーをいただいたらしい。新型インフルエンザが世界的規模で蔓延する中、帰国後しばらくは外出を控えていたというスカッシュ仲間が、かなりの時間差で持ってきてくれたもの。パイナップル型やハート型のクッキーにチョコレートのディップを付けたもの。サクサクとした歯応え。確かになかなか美味しい。ところで、このパイナップルクッキー、「クッキー」と言っても正確にはショートブレッドのようだ。なるほど、それだったら日持ちもする。ショートブレッドはスコットランドの伝統的なお菓子。卵やミルクは使わずに砂糖、バター、小麦粉だけで焼いたもの。
そう言えば妻は大のショートブレッド好き。イギリスに行った際、ショーウィンドウに並ぶ「ウォーカーズ」の赤い箱の山に目を輝かせていた。日本に輸入品として入って来ると必然的に価格は高くなり、アイテムも限られる。妻がウォーカーズの中でも最も好きなのがチョコレート・ショートブレッド。ショートブレッドをチョコレートでディップしたもの。確かにチョコレートチップが入ってるものは日本でも見かけるが、ディップタイプの全身チョコレート・ショートブレッドはほとんど見かけない。何年か前、成城石井本店で発見した際の妻の喜び方は半端なものではなかった。もちろん大量に、買い占めるように購入したことは言うまでもない。
ここまで書いて気が付いた。妻が残業食としてよく食べている「カロリーメイト」もショートブレッドかもしれない。あのバー状の、穴がぽつぽつと空いている見てくれはショートブレッドそのもの。調べてみると、確かに製造元の大塚製薬のサイトでも「ヒントとなったのはイギリス・スコットランド地方のお菓子、ショートブレッド」と明記している。なるほど。妻のショートブレッド好きは一貫しているという訳だ。私もかつては登山の際の非常食用に購入したり、元気に深夜まで残業していた頃には良く食べてはいたが、妻ほどには積極的に好きというものではない。あなたはほんとにショートブレッドが好きなんだねぇ。
改めてそう尋ねると「水分含有量が少ないものが好きなんだ♪」との答え。そうか、彼女が好きなものは他にも「カンパン」がある。(すっごく珍しいやつ)どちらも水分含有量が少なく、普通は飲み物と一緒でなければ食べ難い。なのに妻は「私は平気だもんねぇ」とカリカリと噛み砕く。ん?確か妻は防災グッズの中にカロリーメイトを入れていた。日持ちもするし、栄養バランスも良いから、なるほどと思ってはいたが、水分がなければカロリーメイトが食べられない私にとっては辛い。「だいじょ〜ぶ!いざとなったら水なんかなくっても食べられるさ!」とは言え、震災時に助かる可能性が高いのは・・・。