どんどんうどん「さぬきうどん」

Tsurumaru NikuBukkakeTsurumaruつの頃からだろうか。讃岐と言えばうどん、うどんと言えば讃岐と誰もが言うようになったのは。“あの”村上春樹が『辺境・近境』に収録されている「讃岐・超ディープうどん紀行」の取材で讃岐を訪れたのは1990年。その紀行文ではまだ、香川県限定うどん文化の国を異邦人(村上氏)が訪ねる、という趣がある。2泊3日の取材で、1年分のうどんを食べたみたいと言う村上春樹が、ちょっと羨ましかった私はうどん好き。調べてみると、1980年代の後半に地元情報誌『タウン情報かがわ」で連載された「ゲリラうどん通ごっこ」が評判を呼び、『恐るべきさぬきうどん』として単行本化されたのがブームの源らしい。その後は、地元で話題になっただけではなく、「セルフ店」など香川独特のうどん専門店までが全国的にも知られるようになり、人気店の周辺は“うどん詣”の車で大混雑!という現象が現れた。

MatsushitaBukkakeMatsushitaる日、姫路と高松へ1泊2日の出張の予定が入った。チャンス到来。初日に高松に入ってしまえば、何杯かうどんは食べられそうだ。訪問先とのスケジュールを考え、綿密な計画を立てる。さすがに郊外の店までは行けそうもない。ガイドブックを買込み、高松市内でターゲットを絞る。ちなみに、讃岐うどんの店のカテゴリは3つ。1つは全国チェーン「はなまるうどん」などでも有名になったセルフ店。うどん玉の数を指定し、自分で湯がき(湯がいてもらう場合もある)ダシを入れ、ネギなどのトッピングなども自由。店によって微妙に方式が違うため、観光客だと見ると店のスタッフが優しく教えてくれる。このタイプの店は、私も2009年に体験済み。もうひとつは製麺所。文字通り、製麺所のお隣で(作り立ての麺を!)食べさせてもらうスタイル。そして、食券を買ったり、テーブルにオーダーを取りにきてもらえる一般店だ。

UeharayaBukkakeUeharaya松駅前のホテルにチェックインし、すぐに街の中心部に向う。香川県のもうひとつの名物、骨付き鶏を味わった後にうどんを食べに行こう!という計画だ。骨付き鶏の予想以上の美味しさのために、軽めに食べた後にうどんという計画が早くも暗礁に乗りかけている。こんな時には腹ごなしの散歩に限る。すると、市営レンタサイクルの看板発見。これだっ。さっそく手続きを済ませ、翌朝から予定していたうどん店の下見を兼ねて夜の高松市街を徘徊する。そして、胃に僅かな隙間ができた頃、1軒目のうどん店「鶴丸」に向う。多くのうどん店の店じまいは早い。うどん玉がなくなり次第閉店という店も多い。そんな中、店のカテゴリとしては、深夜営業の一般店。讃岐うどん国の住人たちは、飲んだ後のシメにラーメンではなく、うどん。カレーうどんで有名だと言う鶴丸も、宴会帰りのスーツ姿で溢れていた。カウンタに座り、オーダーしたのは肉ぶっかけ。もちろん「小」でお願いしたのに、多くね?とワカモノ的に反応してしまいそうな量。食べられるかな?という一瞬の迷いも、ひとくち啜り、飲み込む程に消えていく。旨い。あっという間に完食。やるなぁ、さぬきうどん。そう呟きながら颯爽と自転車に乗りホテルに戻り、翌日に備えたかったのに、部屋飲み。あぁ(涙)。

WarayaBukkakeWaraya朝、7:30から開いていると言う「松下製麺所」に向う。住宅地にひっそりと佇む小さな店。地元のお馴染みさん、観光客で賑わっている。店に入るや素人だと見抜かれ「うどんは何玉にしますか?」と優しく声を掛けられる。180円。安っ!「2、3秒湯がいてね」丼に入ったうどんを自ら温め、ダシを入れ、たっぷりネギを振りかける。優しく温かい上品なダシ、柔らかめのうどんが朝一番の1杯としては申し分無く旨い。先客をチラ見すると、残ったスープをバケツに捨てて、割り箸はゴミ箱、丼は別のバケツに重ねて出て行った。なるほど。ごちそうさまぁ〜っ♡先客に倣って店を出る。よしっ!仕事を開始する前に、もう1杯。栗林公園近くのセルフ店「上原屋本店」に向う。こざっぱりとした店内に入ると、天ぷらが並ぶカウンタ、大きなダシが入ったタンクなどが並ぶ。かけ(小)と竹輪の天ぷらをオーダー。さっぱりとしたダシが旨い。完食。さすがに、お腹がきつい。

ょっと今日の記事は長いね」と妻。そう?うどんだからね。でも、余り長いと消化し切れないかもしれない。読んでいただいている方を気遣い、翌日に続く。

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