クラブルームの損得勘定「ザ キャピトルホテル東急」

Breakfast気楽夫婦がホテルの客室を選ぶ際、真っ先に調べ、比較することがある。それは、スタンダードルームとクラブルームのサービスの違い。そしてコストパフォーマンス。ジムは無料か、あるいは優待料金で使えるか、クラブラウンジの利用時間は限られていないか、チェックイン・チェックアウトの時間など。これらを自分たちの価値観や利用方法に照らし合わせ評価し選択する。ホテルによってはスタンダードルームとの差額以上の“お得感”が得られる場合が多いクラブルーム。ちなみに、今年のバースデー・プレゼントステイのザ・キャピトルホテル東急はクラブルームを選択。決め手は、27階から29階の高層階であること、ジムのロッカー料金無料、クラブラウンジでの朝食付き、カクテルタイムの時間帯が長い上にラウンジが終日利用できること、ラウンジでのチェックイン&アウトなど。お気楽夫婦のクラブルーム選択の法則にぴったり合致。

Club Lounge2の法則は誰にでも当てはまるものではない。まず、小食であることが条件。クラブラウンジの朝食メニューは最小限のメニューであることが多い。ザ・キャピトルホテル東急もサラダ、ホット&コールドミール、パン、フルーツ、ドリンクと2人には充分ながら、決して料理の品数が充実しているわけではない。けれど、ゆったりと空いているラウンジでのんびり食べられる朝食は、2人にとっては高得点。次に、ホテルでの滞在時間が長いこと。単なる宿泊先として選ぶのではなく、滞在そのものを楽しむ2人にとって、ジムやスパの充実度は選択の大きな基準。このホテルの場合、ジムやプールの利用は宿泊者は無料。加えて、クラブルームの宿泊者は2,100円のロッカー代が無料になる。1泊2日で2回利用する2人にとってはこれだけでもかなりお得。会員制スポーツクラブとして宿泊者以外の利用もできる施設であることもあり、高級感溢れる充実した設備。

Club Loungeして、どちらか1人でも飲んべであること。チェックイン後、ジムで汗を流し、プールで泳ぎ、サウナとスパで過ごした後には“美味しい水”の補給が必要。身体の隅々までリフレッシュした後に、クラブラウンジに向う。そこで軽いオードヴルをつまみながら、ライトアップされた国会議事堂の夜景を楽しみ、シャンパンを啜る。ついついおかわり。みみっちい比較だけれど、お酒が飲めない妻が飲むのはジンジャーエールだけにしても、私の飲む2杯のシャンパンだけでもクラブルームに宿泊した価値がある。ここで軽く飲むことで、その後の夕食の際のワイン摂取量が抑えられ、そこでまた全体のC/Pが上がる。今回の滞在でもORIGAMIでは1杯のスパークリングワインを飲んだだけ。2次会(正確には3次会?)の部屋飲みに備え、最小限のワインで美味しく食べ、飲むことを優先。

Club Lounge3後は、チェックアウト前後の過ごし方。朝食の後、ジャクージに浸かり、プールサイドで読書。スパでさっぱりした後は、正午のチェックアウト時間までのんびりと客室で過ごす。そして、チェックアウト後、ラウンジでライブラリーの本をぱらぱらと眺める。日本に関する豪華本が並ぶこのホテルの蔵書は興味深く、『北斎漫画』『富士山』『JAPAN』など、普段余りお目にかからない本を手に取ってみる。む、これは面白い。北斎漫画をこんなにきちんと見るのは初めて。「ねぇ、そろそろ行かなくちゃ」おっと。日曜の午後はスカッシュのスクール。ホテルからスポーツクラブへ直行というスケジュール。大きなラケットバッグを肩に、ホテルを後にする。

かなか良いホテルだったね。クラブルームを選んだのも正解だったし、これぐらいのコンパクトな(251室)ホテルがやっぱりウチには合ってるね」妻のお好みは、スモール&ラグジュアリー。交通費はほぼ掛らず、移動時間も短く、その分滞在時間はたっぷりの都心のリゾート。多少お高い宿泊費も充分元が取れる。それが2人のホテル滞在の損得勘定の根拠。「次は、シャングリラ?」妻の次なるターゲットは既に決まっているようだ。

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