新友、遠方より来たり「萬来軒 & Bar808」
2011年 8 月14日(日)
ある週末、ご近所の中華料理店で2人のスカッシュ仲間と食事をした後に、お気楽夫婦宅に立ち寄るという企画を立てていた。その内の1人、拙宅への訪問を熱望されていたパン教室の先生から「四川料理とBar808、楽しみにしてま〜す♡」とメールが来た翌日、「残念ながら伺えなく…なりました(涙)」と連絡があった。長いメールでの説明によると、上京中である故郷長野に住む友人が、急に予定を変更して彼女の家を訪問することになった上に、宿泊したいと連絡があったという。残念な気持をどこにぶつけようか!とまで書かれた文面を眺めながら暫し呆然。気を取り直して返信。彼女さえ良かったら、一緒に食事をしてウチにもぜひ来たらどうかと提案。すると「ありがとうございます!さっそく彼女に伝えたところ、間髪入れずに行きたい!とのことでした」と返信。恐縮する彼女に、予定が重なったのも何かの縁だし、楽しみにしていると伝えたところ「でも、皆さん後悔されないか心配です。彼女はある部分、伯爵夫人なので…」と気になるコメント。う〜む。
「伯爵夫人を囲む会」と急遽名称を変更した食事会。もう1人の参加メンバー、役員秘書からも大歓迎とのメッセージが届いた。「とは言え、アウェーには弱く人見知りしちゃうかも」との情報を得て、迎えた伯爵夫人。緊張気味で、ぎこちない挨拶かなと思ったのもほんの一瞬。あっという間に場に溶け込んだ。そして、5分後にはIGAIGAと呼ばれていた私。どこが、誰が、いったいAWAYに弱いんだ!と突っ込む。料理はと言えば、相変わらずの絶品四川の辛味が夏の暑さを吹き飛ばす。「これ、とっても美味しいねぇ♬何?何ていう料理?」満面の笑みで萬来軒名物の四川水餃子を頬張るパン教室の先生。急な設定変更を恐縮し、伯爵夫人よりも緊張気味だった彼女もすっかりリラックス。芝麻醤の香りが効いた水餃子が気に入った様子。伯爵夫人はと言えば、いつの間にか接客担当の萬来軒のおばちゃんとも仲良く会話を交わしている。そして料理の合間に店に出て来たおじちゃんに彼女を紹介すると、「長野から来てくれたんなら、松本に四川料理やってる友だちがいるから、紹介するよ」とすっかり意気投合。
「店のおじちゃんに名刺もらっちゃった♬」とはしゃぐ伯爵夫人を引き連れ、Bar808へ向う。おじちゃんは名刺持ってたんだ!と驚くお気楽夫婦。「担々麺も美味しかったねぇ♡」とパン教室の先生はご機嫌。彼女たちと同年代の役員秘書も楽しそうだ。会場をお気楽夫婦宅に移しても途切れない会話と笑顔。普段は口数の少ない妻も、リラックスして会話を楽しんでいる模様。萬来軒でのビール、瓶出し紹興酒に続き、友人たちが持参してくれたワインをいただく。初めて会うメンバーにも関わらず、何の衒いも気後れもなく、淡々と、全く変わることなく飲み続ける伯爵夫人。聞けば、スカッシュ仲間と同様に地元長野でパン教室の先生をしており、今回の上京はセミナーに参加することが目的だったらしい。繊細で豪快な彼女は、3児の母でもあるという。「次は焼酎が良いかなぁ」と芋焼酎を酌み交わし、冷凍庫でキンキンに凍らせてあったズブロッカで何度目かの乾杯。酒豪という呼称は彼女のためにあるような飲みっぷり。
スカッシュを始めて10年余り。仕事や会社に全く関係なく、スカッシュを通じて知り合う、特に女性の友人たちが増え続けてきた。結婚していたり、していなかったり。子供がいたり、いなかったり。仕事をしていたり、いなかったり。スカッシュとの関わりの濃淡もある。決して彼女たちの価値観は一様ではなく、嗜好も全く同じとは言えない。けれど、スポーツがきっかけだったこともあり、生活スタイルが近いということもあるだろう。いずれも気の置けない仲間たち。そして、こんな偶然で知り合う仲間もいる。年齢を重ねる毎に、新しい友人と出会えることが素直に嬉しい。「今度は長野で飲みましょう!」「うんうん、行きたいねぇ」「温泉付きの飲み会?良いかも♬」夜も更け、さらに盛り上がる女子会の様相を呈すBar808。おばちゃんの血が混じっている私は、いつもの様に何の違和感もなく場に馴染む。
「楽しかったぁ〜♡」「ごちそうさまでした♬」それぞれにハグを交わしながら別れを惜しむ。勢い余ってお姫様だっこまでされる妻。軽々と妻を抱き上げる伯爵夫人。愉しい夜だった。美味しい酒だった。新幹線に乗って突然やって来た、新しい友人もできた。嬉しい新たな出会いだ。
「お姫様だっこっとか書いてるけど、実は覚えてないでしょ?」妻の一言。む、おっしゃる通り。撮影したのは私のはずなのに、記憶がない。けれど、デジカメのデータには4枚の連写で画像データが残っている。夢ではないようだ。不覚。
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美味しそうな担々麺ですねぇ。楽しそうな雰囲気もグッドです!
IGA
さすが!麺食いのhideさんっ!
この店には汁なしと汁ありの2種類の担々麺があります。マスコミ嫌いのおじちゃんとおばちゃんは、一度だけ「Dちゅう」の取材を仕方なく受けた後「毎日知らない人ばっかり来て、毎日注文が担々麺ばっかりだったわよぉ」と憤慨していた時期がありました(笑)担々麺どちらも旨いです。