Facebookが変えていく!「Happy Birthdayの風景」
2011年 10 月08日(土)
この世の中に、自分の誕生日を何人が覚えていてくれてるだろう。確実なのは親。かろうじて家族、ごく親しい友人たち、偶然にも誕生日が同じ(私も同じ誕生日の同級生、知人、先輩を3人をしっかり覚えている!)あるいは誕生日が近い友人。せいぜいが10人。それも、わざわざ「誕生日おめでとう!」と言ってもらえる相手はごく僅か。中には独り暮らしで、誰にも祝ってもらえない誕生日を迎える人も多いだろう。それどころか、パートナーがいても安心できない。一般的に世の中には記念日を覚えていない男性が多く棲息してると言われ、うっかりすると相方から忘れられてしまうこともあるだろう。…今まではそうだった。
そして、この世の中から名簿が消えた。個人情報保護法というやっかいな法律が施行され、あちこちでの過剰な対応によって世の中から“住所録”や“名簿”が消えてしまった。会社や学校における連絡網は最小限のモノとなり、リスト全体を手に入れることが困難になった。結果、住所はもちろん、友人知人の誕生日を知る手立てがなくなってしまった。…最近まではそうだった。ところがそこに、Facebookという救世主が登場した。個人情報の登録を実名で、友人知人の範囲で公開するという安心感からか、多くの人がFacebookに誕生日を入力する。すると、おせっかいなことにFacebookからお知らせがやって来る。
先日、妻が何度目かの誕生日を迎えた。Facebook上で、30人以上の“友達”から誕生日を祝うメッセージが届いた。その中の一人、最近知り合ったスカッシュ仲間はこう書き込んだ。「FBより誕生日のお知らせが…知ってしまった以上、誕生日おめでとうございます!」テレもあるだろうが、実に言い得て妙。そうなのだ。Facebookは、チャンスを創る。Facebookの“友達”として繋がっていても、コミュニケーションを取るきっかけのない相手に、遠く離れて何年も会っていない友人に、何かのメッセージを伝える機会を創る。それも、誰もが嬉しい(と思われる)誕生日のお祝い、というキラーコンテンツで。
ところで、妻への誕生日プレゼント。両親からの絵手紙メッセージ、スカッシュ仲間の役員秘書からアフタヌーンティのアロマフューザーをいただいた。そして、そのプレゼントを食事をしていたお気楽夫婦のもとに自ら届け、店のスタッフに「彼女、明日お誕生日なんです♬」と言い残した役員秘書のお陰で、お店からスペシャルデザートのサプライズ!(「セレブ・デ・トマト」の皆さん、ありがとうございます!)そして、行きつけのメガネ屋さんから美味しそうな(笑)ドーナツ型のミニタオルセットも届いた。食事の帰り際にセレブ・デ・トマトのミニトマトセットもいただいた。(重ねてありがとうございます!)誕生日おめでとう!と割引クーポンのハガキが何通か届いた。まぁ、私も…。
「こんな誕生日も良いね」妻が嬉しそうにアロマフューザーをさっそくセットする。「最近、歳を重ねていくって悪くないかもって思うんだよね」年齢を重ね、オトナになってから知り合った仲間たち。そして、同じ会社にいながら誕生日おめでとう!などという間柄ではなかったであろう同僚たち。そんな“友達”からの多くのメッセージは、感情体温が低い妻をも温めた。
大袈裟に言ってしまおう。Facebookが世界中の誕生日を変えていく。