ワシントンD.C.到着「友を訪ねて28時間の旅」
2012年 9 月01日(土)
2011年冬、スカッシュ仲間の“マダム”がご主人のワシントンD.C.赴任に伴い渡米した。「来年の夏に遊びに行くよ!」お気楽妻は、文字通りお気楽に宣言した。そして2012年夏、お気楽夫婦は宣言通りにワシントンに向った。宣言以来、指折り数えて楽しみにしていた。旅人として訪れる街と、友人を訪ねて滞在する街は表情が明らかに違う。旅行者向けの余所行きで気取っただけの街ではなく、ちょっと油断して普段着の街として我々の目前に現れる。かつてNYCに赴任していた友人夫妻を訪ねた旅でそれを実感していた。DCもNYCも初めての訪問の際に一通りの観光スポットは訪ねていた。2度目の訪問は“暮すように”滞在する。それが2人の旅のコンセプト。だからこそ、スカッシュラケットとスポーツシューズを抱える旅支度となった。
出発当日は東京駅発8:00のNEX。時間に余裕を持つために東京駅近くのホテルに前泊。宿からネットで搭乗予定便の事前チェックインをしてみると、何とビジネスクラスにアップグレードされている。幸先よし。東京駅を発着する電車を眺めながら思わず祝杯を上げる。そして翌日、予定通りに成田空港着。ゆったりチェックイン…ところが、搭乗が遅れるとのアナウンスの後、搭乗時間未定となり、何度目かのアナウンスが「6時間30分程遅れる予定です」と告げる。えぇ〜っ!状況こそ違えど『ターミナル』のトム・ハンクス状態。空港で利用できるクーポン券を配布され、空港内を彷徨う。ふぅ〜。なんとか搭乗。シャンパンを飲み続け、クリアな画像のモニターで何本もの映画を鑑賞。身体と気持が夜か昼か判らないまま、フルフラットのシートで安眠。
そして、JFKに到着。ここまでで出発から20時間余り。空港内で一息付いて夕食。シーザーサラダとパニーニ。ふぇ〜、でかい。久しぶりに出会うアメリカンサイズ。お気楽妻もおののく。ちなみに、本来の予定ならマダムに空港まで迎えに来てもらい、感動のハグをしているはずだった。北米の大会を巡っているスカッシュ女子日本チャンピオン小林海咲ちゃんと一緒に、ワシントンでも名の知れた寿司屋で食事をしているはずだった。なのに目の前にはアメリカンな巨大食物が。ふぅ。乗換便を変更してもらいなんとかDCへ。宿に到着したのは、現地時間23時過ぎ、日本時間で翌日の12時。東京駅を出発してから28時間。なかなか経験できない長い旅程。
マダムに到着を知らせるメールを送る。すると返信が。「☆WELCOME TO AMERICA☆ ようこそ、アメリカへ(*^。^*) 到着をずーーーっと前から首を長くして楽しみに待っていたよ。遠いところ来てくれて本当にありがとう♡♡ 本当に大変だったね…初日の予定が大幅変更になってしまったね(涙)それに、ハプニングで精神的にも疲れてしまったでしょう…でも旅はまだまだ始まったばかりだよ♫ DC到着遅れを挽回する楽しい企画で、連日遊びまくろう~♡♡」
了解。ハプニングも旅のエッセンス♬マダムと共に巡るワシントン、ボストン、NYCの旅。お楽しみはこれからだ!