広い空と一緒に♬「ワシントンD.C.の歩き方」

Washingtonシントンの空は広い。市街地の内に高層の建築物はなく、主要道路の幅員は広い。これは1899年に建築物の高さを連邦議会議事堂(高さ88m)を超えてはならないという法律が制定されたことによる。*その後、改訂され建物の面する道路の幅員に6m程度を加えた高さまでに制限された。すると、せいぜい20階程度までのビルしか建たない。高いビルが建っていても、その建物が面する道路幅は広いから、空は決して狭くならない。

WashingtonMonumentの上、幅約500m×長さ3km以上の大空間「ナショナル・モール(National Mall)」が街の南側に広がる。*「I Have a Dream」の名演説で有名なマーティン・ルーサー・キングのワシントン大行進でこの広場に集まった人々が20万人と言われるから、その規模が分かる。街の主要な観光施設がモール近辺に多いから、街を歩く訪問者はなおさら空を広く感じることになる。

Sightseeingい空と広い通り。開放感いっぱいのワシントンの街を歩くのは(真夏を除けば)心地良い。けれど、注意すべき点がある。建物を高層化できない代わりに、床面積を確保するために建物が横に大きいから1ブロックが長くなる。道を間違えると随分と遠回りすることになる。どこまでも付いて来る広い空と一緒に。ホワイトハウス、連邦議会議事堂などの名建築や、統一感ある街並を眺めながら。だから、遠回りもまた楽しい♬

MetroStationい空と別れ、地下鉄駅を目指す。街の中心部にあるデュポン・サークルの駅。長いエスカレーターは実に素っ気なく、ただひたすら暗い穴としか思えない駅の入口を目指す。駅の表示は小さく、急で長いエスカレータは朝のラッシュ時などは危険だろうと思う程なのに、アナウンスもない。ひたすら徹底した自己責任の国であるのだろう。*訴訟の国でもあるのだけれど、そのバランスはいかに。

Metroして駅の内部は、節電に慣れた日本人の目にさえ停電かと思う程、暗い。電車がプラットホームに入って来ると、車内から漏れる明かりにほっとする程、暗い。高感度のカメラだから撮影もできたけれど、旧式のケータイではムリ!と言う程、暗い。ここまで日常的に照明を落とす必要はないと思うけれど、その徹底さ加減がある意味凄い。そして、広告がほとんどない。シンプルで機能美溢れるデザイン。

WorldBankシントンD.C.在住のマダムを訪ねた旅だから、ご主人の勤務するWorld Bank(世界銀行)へも職場訪問。受付で写真を撮り、IDカードを発行してもらう。そして建物内部の監視カメラで誰がゲートを通ったかが随時記録されていく。外光が注ぐ吹抜けのロビー。世界各国の料理が並ぶビュッフェスタイルの職員向けレストラン。これまで経験したビュッフェレストランの中で最強。種類が豊富でビールまである。羨ましい♬

い環境ですよねぇ」と妻も感心。「IGAちゃんも世銀で働いたら?募集してるらしいよ」とマダム。ん〜、英語で女性を口説けるようになったらね。「モチベーションはそこかいっ!」むっ、呟いたことばを妻が拾ってしまった。お気楽な2人の旅は続く。

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