ボストンを味わう♬「Seafood , See Food」

LegalSeafoodClamChowderューイングランド地方の中心都市、ボストン。イギリスから大西洋を渡ってやって来たピューリタン(清教徒)たちが、新天地に“ニューイングランド”と名付けた。この街でまず食べるべき料理は、クラムチャウダー。それもクリーム系のニューイングランド(又はボストン)風。好みは分かれるだろうが、コンソメトマト味のマンハッタン風よりは、ボストンで食べるならニューイングランドスタイルだ。このスープが実に旨い。料理のまずいイギリス発祥ではなく、海産物が豊富なボストン発祥だからこそ(笑)。店によって味付けやレシピが違うが、おススメはカジュアルなシーフードレストランの老舗「Legal Seafood」。ボストン近郊だけで15店もあり、気軽に食べられる。

SunsetSeafoodーフードなら、ボストンハーバー・ホテルの「ローズワーフ・シーグリル」がNO.1!と(ガイドブックに)勧められ、ボストン初日の夜に訪れた。ホテルは再開発されたウォーターフロントのランドマーク的な存在。ハーバーに向って建物の中央に巨大な穴を穿ち、通りから海の香りが漂う景色が眺められる。振り返れば、ダウンタウン方向に夕陽が沈む絶妙なタイミング。浮き足立ってしまいそうな眺め。店はテラス席がハーバー内のステージに向ってすり鉢上に広がり、ライブステージもあるらしい。わくわくとした雰囲気がステージ周辺の席に漂い始めている。日本人の3人はエアコンの効いた室内へ。生ガキ、生クラム、ロブスターなどを堪能。ビールをぐびり。そしてシーフードに合わせて白ワイン。いずれも旨い。幸せな夜が更けて行く。

LincolnSandwichして、この街で飲むべきビールと言えば、サミュエル・アダムス(Samuel Adams)。アメリカ建国の重要人物で、ボストンの中心街に彼の銅像も立っているが、ビールの方がだんぜん有名。市内のレストランでビールと言えば、サム・アダムス・ボストンラガーが出てくる、全米的にも有名な地ビール。郷に入れば郷に従え、ボストンに入ればサム・アダムスを飲め!という訳で、飲み続けた。ボストン空港到着後、リーガル・シーフードでのランチで1本、ボストン美術館のカフェランチで1本、街のスーパーで買込んでホテルで1本。そんな風にボストンで味わう地元のビール♬

RedSoxHotDogらに、ボストンで味わうべきは、地元ファンに愛され続けて100年、1912年に誕生したフェンウエイパークでのMLB/ボストン・レッドソックスの試合だ。お気楽夫婦とマダムの3人は、ボストン滞在2日目の夜、LAA(LAエンジェルス)との試合を観戦。最寄り駅からフェンウェイパークまでは赤いユニフォームの群れ。スタジアムに入ると、スタンド全ての席がレッドソックスファンで埋まっている。なぜか胸が熱くなる風景。にわかレッドソックスファンとなった3人。試合開始前に立ち上がり、胸に手を当てアメリカ国歌を歌い、サム・アダムスを飲みながら、ホットドッグを頬張る。試合は乱戦。ゲームの途中でホテルに戻り、近くのバーで引き続きTV観戦しながらボストン最後の夜を過ごす。

「『を野球場へ連れてって』歌いたかったねぇ。歌詞も覚えたのにね」メジャーリーグの試合では、7回表が終わると、”7th inning stretch”と言って『TAKE ME OUT TO THE BALLGAME』を観客全員が立ち上がり歌うのだ。閉店間際、ようやく試合が終わった。「楽しかったなぁ。ワシントンもボストンも。ありがとうね♬」マダムがしんみりと呟く。「ほんと、楽しかったね。こちらこそありがとう、マダム♡」妻も笑って応える。3人でずっと一緒に過ごした数日間。得難い貴重な時間、記憶に残る旅だった。「ところで、タイトルのSee Foodって、観戦しながら食べるものって意味?だとするとSeeじゃなくって、Watchだと思うよ」・・・知ってて敢えて韻を踏んだだけ。

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