五番街の美女ホテル♡「ザ ペニンシュラ ニューヨーク」
2012年 9 月23日(日)
ホテルおたくを公言するお気楽妻。何かしら不都合があっても「仕方ないよ、問題ない!」と大概のことは鷹揚に構えるのに、宿泊するホテルに妥協は許さない。経済的な条件、日程などの前提を基に、考え得る最高のC/Pをホテルの選択に求める。部屋の広さと向き、決してデコラティブではない内装、バスタブと別にシャワーブースがあること、スポーツジムが充実していること、数え上げれば切りがない程の条件がある。それらの条件を全て充たすことはできないから、優先順位を決め、数ある候補の中からホテルを選び、客室のタイプを選ぶ。可能な限り同じ系列のホテルを選択し、ポイントを貯め、アップグレードすることも忘れない。
2012年夏、ワシントンD.C.とボストンの宿はハイアット系。貯まっていたポイントでスイートルームにアップグレード。お安く広い部屋に宿泊することができた。満足の滞在。そして、最終目的地のNYC。わずか1泊だけ。ここでホテルおたくの本領が遺憾無く発揮された。今回の追加条件は、新装なったMOMAに歩いて行けること、旅の最終日に体調を整えるために心地良く汗を流せるジムがあること、自分たちのウェアを洗濯する必要がないようにレンタルできること、そしてラグジュアリーな客室であること。ふぅ、やれやれ。それの条件を充たすホテルとして、ペニンシュラが選ばれた。部屋のタイプはグランドラックス。窓から5番街が望める広めの部屋。エレガントな内装。妻も満足のご様子。
ペニンシュラを選んだ理由のひとつが眺望。特に客室に向うエレベータとは別に、秘密めいた専用エレベータで最上階まで昇った場所にあるサロン・ド・ニンのロケーションは期待通りだった。同名の店が東洋の貴婦人と謳われたペニンシュラ香港にもあるけれど、様子は全く異なる。香港が阿片窟の雰囲気漂う怪しげなサロンなのに対し、五番街を見下ろしセントラルパークを望むNYCのルーフトップバーは健康的で開放的。これぞ、ザ・ニューヨーク!という眺め。暮れ行く夕方の空も、日が落ちて夜景が輝く街も、この場所から飽かず眺めていられる。1日だけの滞在だからこそ、ちょっとゼータクをしてこのホテルを選んだ甲斐があるというものだ。
さらに期待以上だったのが、五番街を見下ろすジム。残念ながら改装中のプールは利用できなかったけれど、広く明るいマシンジムは秀逸。最新のマシンにはタオルとヘッドホンがセットされている。クロスウォーカーで汗を流していると、頃合いを見てスタッフがライムの香りのする冷たいオシボリを持って来てくれる。「これでリフレッシュできるよ」とひと言を添えて。ストレッチスペースでバランスディスクを使っていると、君にはこっちの方が向いているよと、どこからか別のディスクを持って来てくれる。「背中を伸ばしたままで!よし、OK!」とアドヴァイスも忘れずに。そんな雰囲気に、翌早朝に起き出して再びジムに向うお気楽夫婦。オバカである。
「やっぱり良いホテルは心地良いねぇ♡」朝食のエッグベネディクトを食べながら妻が呟く。麗しのホテルにすっかり惚れ込んだようだ。けれど、この美女ホテルの1泊分の料金は、ボストンのホテルの約3泊分。そうそうご一緒できる女性ではない。「良いオンナはお金がかかるのさ」と妻。うぅむ。
■お気に入りホテルカタログ ザ ペニンシュラ ニューヨーク