ドームは巨大なビヤガーデン?「GO!GO!ジャイアンツ!」

Giants80thLounge末の巨人戦を観に行く?と尋ねたら、意外にも「行くっ!」と返信が来た。妻が野球を観に行くとは思いもしなかった。だったらNYC帰りの友人夫妻も誘って一緒に観戦しようか。たまたま手に入った4枚の巨人戦のシーズンシート。2枚は1塁側バックネット裏、2枚は3塁側のバルコニー席。友人夫妻にジャイアンツファン?と尋ねたら、「もちろん!」と迷いのない返信があり、彼らにバックネット裏のチケットが渡ることとなった。妻にジャイアンツのキャッチャーは誰?と聞くと、「監督なら知ってる。原くん!」とのお答え。バックネット裏を譲って良かったと胸をなで下ろす。

VIP SEATTOKYO DOME1人、大鵬、卵焼き、というのが子供たちが大好きなもの、という時代があった。かく言う私も、その世代。1番ライト高田、2番センター柴田、3番ファースト王、4番サード長島、5番…とスタメンを空で言える世代。セカンド土井、ショート黒江という職人肌の選手が好きな少年だった。けれどもその後にアンチに転じ、好きな球団はなし、好きな選手は鈴木啓示や野茂英雄、という青年として育った。同世代の原辰徳は原貢監督との親子鷹として記憶し、江川の空白の1日事件で巨人との距離がますます離れた。とは言え、野球は嫌いではない。雑談できる程度の情報は得ている、そんなスタンス。

GIANTS80Popcornに小判。お気楽夫婦が座った席は、スペシャルなサービスが提供される、2人にとってはそう言わざるを得ない席。敬意を表し、妻はジャイアンツカラーのセーターを着て観戦。けれども試合開始だというのに、プレミアムラウンジでウェルカムドリンクの生ビールを飲み、オードブルセットのチーズやクラッカーを齧る。「あ、ホームランのようだよ」とモニターを眺めながらのんびりと妻が言う。おぉっ、誰だ?聞かない名前だぞと、前日から初スタメンのセペダを訝しむ。それでもスポーツの醍醐味はライブ。「投球も打球も、ボールが速いねぇ、プロって凄いねぇ」と妻が素朴な感想を呟く。

TOKYO DOME3TOKYO DOME2けばジャイアンツは球団設立80周年。7回裏には配られたTシャツでスタジアムの観客総出で人文字を作る。PL学園もさぞやという、なかなかの感動的な風景。カープファンの応援に感心しながらも、ジャイアンツの得点には盛大な拍手を贈り、無料で配られたオレンジのタオルをかざす。ホームスタジアムだしね。それにしてもカクテル光線に照らされたグランドを眺めながら飲むビールは旨い。この場所に来た目的のひとつは、それ。ドームは巨大なビアガーデンだという気分。ましてやゆったりと観戦、いくら飲み過ぎてもトイレも混まず、おしぼりのサービスも付いている。快適である。

しかったぁ、ありがとう♬」と友人夫妻。5連敗中だったジャイアンツは久々の勝利。ゲーム終了後に友人夫妻と待ち合わせた東京ドームホテルのバーで乾杯。「彼の実家に初めて行った時に、野球はどこのファン?っていきなり彼のお父さんに聞かれて、巨人!って答えたから結婚できたんだよね、私たち」と初披露の友人夫妻の結婚秘話。あらら、そんな筋金入りだったか。彼らのバックネット裏の席は大正解。お気楽夫婦のバルコニー席も。という4人で、またご一緒しましょう。

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