ウチナー料理♡LOVE「我如古(がねこ)」三軒茶屋
2015年 3 月07日(土)
沖縄(ウチナー)料理好きのお気楽夫婦。良く出掛ける街毎に、お気に入りの沖縄料理屋がある。高円寺の「抱瓶」、九段下の「みやらび」、下北沢の「Aサインバー」などなど。いずれもコンサートや芝居の帰りに立ち寄る店。けれども新宿の「ナビィとかまど」、祖師ケ谷大蔵の「由良」など、美味しい沖縄料理が食べたい!と思って出掛けていた店の何軒かが閉店。新たに、ここっ!という店を探していた。シモキタの観劇の後、いつものようにAサイバーに向かう。60’s〜70’sのロックが流れる店内。キリキリと冷やしたジョッキに注がれたオリオンの生ビール。この店は絶対これだ!のカリカリポーク。キリキリとカリカリの最強コンビ。芝居の余韻を味わうにはぴったり。
「沖縄料理かな、今日の気分としては♬」スポーツジムのパーソナルトレーニングでたっぷりと汗を流し、さっぱりとした妻が言い切った。了解。異議なし。けれども、シモキタで芝居を観て、Aサインバーに行ったのは前夜。今日“の”と言うには余りに沖縄料理好きの2人。向かったのは三軒茶屋の「我如古」という沖縄料理屋。店の読み方すら分らない、もちろん初訪問。店の入口に大きな看板。がねこ、と読むらしい。そして、なんと店主の名前らしい。階段を上り、店に入る。こざっぱりと、そしてこぢんまりとした店内。好印象。席に付きメニューも見ずにオリオンの生ビールとうっちん茶をお願いし、じっくりメニューを眺める。と、おぉ〜っ!これは凄い!と目を見交わす2人。
「メニューが豊富だね」妻の声が弾む。なかなかお目にか掛らない「田芋(ターンム)」の料理が3種類もある。妻が好んで良くオーダーしていた、田芋揚げ、ドゥルワカシー、ドゥル天、(知らない人には何のことやら)が勢揃い。それも、3種類を少量づつの盛合せがある!迷わずオーダー。「へぇ〜っ島野菜のサラダだって」野菜好きの妻の目が輝く。すると、すかさずサービス担当の女性スタッフが説明しておススメしてくれる。うりずん、ハンダマ、島ニンジン…。それもいただきます!人参シリシリ、中味イリチー、ミミガーの酢味噌和え、もう狂喜乱舞せんばかりの2人。あぁ、スーチカもある、好物のクーブーイリチーは昨日食べたしなぁ。小食の我が身が恨めしい。
「田芋食べるの久しぶりだね。この店のドゥルワカシーも、ターンム(田芋)揚げも美味しいねぇ♬」今は閉店した沖縄料理屋の他には、滅多にお目にかからなかったメニュー。久しぶりの味。上品に甘く、んまい。人参シリシリもボリュームたっぷりで満足の味。中味イリチーも、じんわりと滋味深く、実に美味しい。そして嬉しいのは泡盛のメニューが豊富なこと。さらに、地図付きの丁寧な解説が美味しそうな文字で描かれている。これは嬉しい。未知の酒の名前を眺めるだけでも楽しくなってくる。全種類を味わってみたくなる。「これは沖縄限定の泡盛なんですよ。良かったらいかがですか」と、絶妙なタイミングで勧められた「群か星(むりかぶし)」。スッキリ美味しい泡盛だ。
「この店、良いね♬」食いしん坊で、吞んべいなお気楽夫婦がほとんど同時に囁き合った。中目黒時代に通っていたジムで始めた、月に2回のプライベートトレーニング。中目黒を離れても続けており、その帰りに何か食べて帰るのがお約束。この店、ジムの後に通うよっ!頷き合う2人。喉をカラカラに、お腹をぺこぺこにして、立ち寄るべきお気に入りの店が、また1軒増えた。