お気楽(サン・スーシィ)夫婦待望の人気店「Sans Souci」
2016年 11 月27日(日)
沖縄旅行の目的のひとつは、この店を訪ねることだった。「Sans Souci(サン・スーシィ)」という“飯カフェ”。場所は中頭郡北中城村(なかかみぐん きたなかぐすくそん)という決して便利な場所でもないのに、昼時は行列のできる人気店。店のコンセプトは「琉京カフェ」。沖縄(琉球)と、奥さまの出身地である京都のコラボレーション。沖縄と京都の厳選食材を使った、和のスイーツと京ご飯が自慢の店。夜でもビールなどのアルコールはない。え?店で飲めないのに半ばアル中のIGAさんがなぜ?と聞かれれば、事前にサイトで見ていたこの店のフードメニューが余りにも美味しそうだから、と半ば本気で答える。そして実は、facebookでも繋がっている前職の会社の後輩(2人とも)夫婦が5年前に開店させた店。新天地で頑張る2人の店を訪ねたかったのだ。
実際に訪れてみると、予想以上に分り難い場所。丘の上の住宅街、狭い道を縫うように車を走らせると、突然駐停車している車の群れに出くわす。ん?もしかしたらこれは店を訪れた客、順番待ち客の車か。これまた予想以上に人気の店だ。ウェイティングリストに名前を書き、待つことしばし。「IGAさぁ〜ん、お待たせしました」と声を掛けられ店に入る。2人とは何年ぶりかの再会。外国人向け住宅を改装したというこぢゃれた内装。案内されたのはオープンキッチンで調理する奥さまの様子が見学できるベストシート。さっそくオーナーのG太くんがやって来て、オススメメニューを説明してくれる。人気メニューの「ごまカレー温玉うどん」「京のふわとろ親子丼」をオーダー。「ホントお久しぶりです。お話させてもらって良いですか」と席に着く。勿論!
「嬉しいです。ありがとうございます」良い店だねと誉めると、照れながらも自信に溢れた眼差しで、開業前からのエピソードを語ってくれた。ご夫婦には縁もゆかりもない場所でスタートして5年。文字通り「ゼロ」からのスタート。ここに至るまではさぞかし大変だったんだろうと思う。「大変でしたけど、楽しかったし、今もずっと楽しいですね」いいね、楽しさが伝わって来るぞ。「サンスーシィという店の名前は、とっても好きなことばで、店を始める前から決めていたんです」Sans Souciとは、フランス語で「憂いなし」「お気楽」と訳されることば。ドイツのサンスーシ宮殿も同様の語源。「お気楽って、そこに至るまで頑張って、そこで頑張ったって言わずに、それを超えたところで初めてお気楽って言ったりできたりするんだと思うんですよ」同意!
「私はそれに乗っかてるかな」と“お気楽”妻。あれ?自覚しているんだ。お気楽妻に、お気楽生活と言ってもらえるように、そんな生活がフツーにできるように、密かに(笑)頑張っているつもりの私。このブログのコンセプトもネガティブなことをわざわざ吐くことはせず、快楽の種をSNSという緩やかなネットワークに放出しよう、というスタンス。そしてその快楽の素材になる実人生を積極的に楽しもうという暮らし方。「温かいうちに召し上がってください。席を外します」と出来上がった料理を前に記念撮影をして、オーナーはフェイドアウト。そしてその料理はと言えば、絶品の一言!読谷村はなファームの卵、京都の九条ネギと食材に拘り、硬水である沖縄の水を軟水に変えて出汁を取り、絶妙な食材との組合せで供される琉京の味。人気の理由はこれか。
「遠いところありがとうございました」帰り際、忙しそうに立ち働いていた奥さまのMちゃんと記念撮影。いい笑顔だ。そう言えば、店で働くスタッフは一人残らずいい笑顔。温かくいい雰囲気。これも人気の理由か。CI/VIの第一人者であるN西氏を父に持つG太くんがメニューを開発し、京都の星付き料理屋の娘であるMちゃんがいい意味で商業ベースのメニューにするという、この2人の組合せも絶妙だ。「また来なきゃね」とお気楽妻。リピートするにはかなり(笑)遠いけど、この店も再訪の予感。と言うか、また伺います!
そうだ、京都(食べに)行こう!「割烹さか本、瓢亭 別館」 週末更新お気楽夫婦のお気楽生活ブログ IGA “快楽主義”宣言
[...] 夕刻、早めに到着した祇園白川に掛かる巽橋で夕涼み。周辺には多国籍語が溢れる。目当ての店は白川沿いの「割烹 さか本」という小さな店。現在はご夫婦で沖縄の人気カフェ「サン・スーシィ」を経営する、P社時代の後輩(妻)のご実家だ。ビルの中の小さな通路を通った突き当たり、店に入ると窓の向こうに白川のせせらぎ、獲物を狙う白鷺の姿も。実に落ち着いた佇まい…のはずが、その日はインバウンド観光客で満席。 [...]