美味の宿「TOBEオーベルジュリゾート」

Auberge1Auberge2Auberge3ーベルジュとは、宿泊することができるレストラン。すなわち、食がメインの宿泊施設。けれど、「TOBEオーベルジュリゾート」は、オーナーの越智さんがブライダル業からスタートした経歴の持主ということもあり、その施設はオーベルジュの範疇に収まらない。レストランやフロントがあるメイン棟の上階には、驚きのブライダル施設があった。敷地の高低差を利用し、湖を見下ろす絶景の式場、2つのパーティ会場が見事に配されている。「ここでパーティやりたい!」妻が思わずため息をついた。パーティ会場のデッキからは噴水が目前に眺められ、春には桜色に溢れたスペースになるらしい。ん、パーティやりたいね!

Auberge4Auberge5Auberge6ーベルジュリゾートの顔、レストランも絶景。湖に面した場所にカウンター席とオープンキッチンを配し、料理人の仕事と湖を共に眺めることができるレイアウト。案内された中央のカウンター席に座ると、目の前に噴水という絶好のロケーションだ。そこに「本日の食材をご案内させていただきます」と、目の前に登場したのはアコウ(キジハタ)や、アワビ、伊予牛など、愛媛自慢の野菜や魚介オールスターズ。新鮮な野菜も元気そうで、見た目に力強さがある。開演前の舞台挨拶で、役者たちをひと通り眺める気分。これらが果たしてどんな形で供されるのか。食事を始める前のワクワク感が増し、期待が高まる演出だ。

Auberge7Auberge8Auberge10べることがリゾート滞在の主題、すなわち“ハレの食事”の演出は料理の盛付け、皿の選択にも施されていた。料理を目で楽しみ、味わって楽しみ、空間を味わい、会話を味わい、時間を慈しむ。アミューズのトマト、続くアワビも満足の味。そして大皿に盛り付けられた愛媛の山海オールスターズは、それぞれが絶妙なポジションに配され、柑橘系のソースを纏って登場。食材の味を引き出すために、塩味は抑え目。飲んべの私にはやや物足りず、飲まない妻にとっては絶妙な塩加減の模様。この前菜がこの店のウリとのことだが、好き嫌いが分かれる皿かもしれない。魚、牛とメインの料理も見目麗しく、美味しい皿が続く。

Auberge13Auberge14Auberge15ザートは愛媛の柑橘類をふんだんに使った一品。どこまでも愛媛LOVE♡。満足感を抱えて部屋に戻ると、ダイニングテーブルの上に、何やらメッセージとフルーツを持った皿がのっている。メッセージは手書きで、“夜食”を用意したとある。ん?見ればヒノキで出来た二段の長い箱がある。開けてみると、小さな手毬寿司のようなプチおにぎりが2ケ、小鉢と一緒にちんまりと収まっている。何種かのフルーツは氷で冷やされ、きちんとフルーツナイフが添えてある。日本旅館のようなおもてなしに感激。冷蔵庫に入っていた白ワインのハーフボトルを開け、心尽くしに感謝しつつ、妻と乾杯。実にいい宿だ。

Auberge16Auberge17Auberge18食は昨夜と同様にレストランのカウンター席で。爽やかな朝の空気の中で、まずはフレッシュなジュースをグビリ。野菜サラダをパクリ。んまい。目の前で焼いた何種類かの野菜、ソーセージの盛合せをいただく。さらにはデザートに桃のコンポート。どれもがカウンタの向こうの調理スタッフから供される。このライブ感溢れる朝食コースはすごい。ゼータク。小さな規模のホテルだからこそ可能なサービス。美景の宿「TOBEオーベルジュリゾート」は、期待通りに、そしてオーベルジュの名前の通りに美味の宿でもあった。 *オーナーの越智さん、お世話になりました。またぜひ伺います!

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