ゴマ鯖と棒ラーメンの夜「グランドハイアット福岡」
2017年 11 月25日(土)
博多を訪ねた今回の旅の目的は、もちろん「ギンギラ太陽’s」の芝居を観るためだけではない。お気楽夫婦にとって、旅は食であり、宿である。すなわち、旅先の街ならではの食材や料理をいただき、お目当の宿でのんびりと過ごすこと。今回の博多では美味しい“ゴマ鯖”を食べること、お気に入りのホテル「グランドハイアット福岡」に宿泊すること。実にシンプル。博多最初の夜、川端通商店街にある「せいもん払い」という人気店で、さっそく「ゴマ鯖」をいただく。ゴマ鯖とは、鯖の刺身をゴマ、醤油、みりんなどで合えた博多の名物料理。プリプリの鯖と甘辛く香ばしい味付けでビールがススム、焼酎がススム。サバ好きの私にとって、最も好きなサバ料理のひとつだ。
「帰りにスーパー寄って行こう!」とお気楽妻。彼女が好きなのは、旅先での地元スーパーの品揃えチェック。その土地ならではの商品を探す(買わずに眺めるだけ)こと。ところが、博多のスーパー(元ダイエーというのも縁)では私がハマった。何と、私が好きなマルタイの「棒ラーメン」シリーズが棚一杯に並んでいるのだ。博多の人にはフツーの風景かもしれないが、都内のスーパーではせいぜい1〜2種類置いてあるかどうか。これは思わず笑みが零れる眺めだ。さっそく自分の土産用に何種類かの棒ラーメンと、ホテルの部屋で食べるカップ麺(ひとつだけ)をオトナ買い。屋台ラーメンを食べに行くだけの胃袋を持ってない2人で食べるには1ヶで充分だ。部屋で食べるカップ麺も、んまい!
宿泊先のグランドハイアット福岡は、1996年に「キャナルシティ博多」に開業。お気楽夫婦は初めて宿泊した2002年以降、何度か訪れているお馴染みのホテル。ただし、前回まではフィットネス施設を使い切っていなかったと反省し(笑)、ジムに向かう。ウェアやシューズは無料でレンタルでき、利用料もハイアット会員は1,000円とお手頃。マシンジム、スタジオはコンパクトながら充実した設備。さらに本格的なラッププール、プールサイドにジャクージもある。これは嬉しい。1時間ほどトレーニングをした後は、プールでひと泳ぎ。ロッカールームも広く清潔で、大きな浴槽、サウナ、などダメ押し的にスパ施設も充実。「明日も来るよ!」妻はすっかりお気に入りの模様。
博多2日目の夜は、再開発地区六本松の「喰処 竹馬」という居酒屋へ。博多在住の友人たちに、ゴマ鯖が食べたい!とリクエストしたところ、「ゴマ鯖が一番美味しかった店です!」と予約してもらった店。弾力ある歯ごたえのプリプリの鯖、その上にたっぷりのゴマと海苔が何とも美味しい。そう伝えると「あぁ良かったぁ」と友人の笑顔が弾ける。どうやら遠来の客に満足してもらえるものを食べてもらいたいとプレッシャーが掛かっていたらしい。スマンスマン。他の料理も博多らしさ満載の、美味の皿ばかり。満足して飲む程に調子に乗り、宿泊先の客室での2次会を提案するとメンバー全員がGO!というノリ。芝居を語り、博多を語り、楽しく嬉しい夜が更けていく。
翌日、二日酔い気味のまま、新装なった「ザ・マーケットF」というオールデーダイニングで朝食をいただく。オシャレなオープンキッチンと料理のディスプレー、開放的な空間…と、そこに朝シャンのコーナーが。お一人様1杯という限定付きではあるものの、嬉しいサービスだ。思わず迎え酒にと手に取る。エッグベネディクトはサーモンの代わりに明太子!バケットにも明太子が練りこまれていたり、博多らしさが溢れる嬉しいメニュー。「いいホテルだよね、楽しかった」お気楽妻のしみじみと語る短いことばは、最高の賛辞。博多、そしてグランドハイアット福岡、また来るけんね!