テイクアウトは止まらない♬「ご近所デパ地下通り」

Takeout1気楽夫婦が住む街は飲食店が多く、それもチェーン店だけではなく、地元の店が頑張っている貴重な街だ。自粛要請でほとんどの飲食店が店内営業を控え、テイクアウトを積極的に行っているため、ご近所の商店街はまるでデパ地下のようだ。2人の住まいを中心に、徒歩2分以内に30店以上テイクアウト可の店があるだけでなく、店頭に商品を並べ、声がけをして販売しているのだ。*MAPは商店街加盟の店のみでこの店舗数!

Takeout2日がテレワークの2人は、昼夜の食事の半分以上をテイクアウトで地元飲食店の応援をしている。例えばある日のランチは『焼鳥屋 優』の焼鳥重と親子丼。まだ未訪問のOPENして2年目ほどの店舗で、エレベータのないビルの4階にある。そのロケーションも未訪問の理由ではあった。だからその日は商店街の中程にある人気の団子屋の店頭にあった弁当を手に取り、旨そうだけどどの店だっけ?と一瞬悩んだのだった。

Takeout3味しいね、これどっちも!」滅多に積極的に感情を表にしない妻が、声に出して称賛した。そう、見た目通りに、いや見た目以上に美味しかったのだ。親子丼は鶏肉が柔らかく出汁は上品で、半熟の卵が絶妙に鶏肉とご飯に絡む。ストレートに旨い。ネギマ、つくね、そぼろなど具沢山で味の変化があって、最後まで楽しめる焼き鳥重は目を見張る美味しさ。定番のランチにしたいと思う程舌にフイットした。夜も行かねば。

Takeout6たある日、「おつまみセットいかがですかぁ!」と元気な声に、思わず足が止まり買って帰ったのは、『酒場アカボシ』という居酒屋で2度目のテイクアウト。この店も団子屋の軒先を借りて出店を出している。そんな互助の精神こそが商店街の良い所。前回は茶色系の居酒屋料理で埋まっていたセットだったのに、今回はパプリカの赤やサヤエンドウの緑が鮮やかなアクセントで美味しそう。ちゃんと学習し進歩してるね。感心。

Takeout7酒屋メニューだからと大皿に盛り付ける。テイクアウトの料理を美味しく食べるコツは、この盛り付けに尽きる。まぁ、それしかやることないし。芝海老の天ぷら、鰆の柚庵焼き、牛時雨煮などと、メニューを居酒屋風の下手ウマな字で書いてあるからありがたい。何を食べてるか分からないのは味気ない。このメニューを眺め、次は何を食べようかなどと悩みながら、酒をグビリ。居酒屋気分を堪能。店が再開したら行かねば。

Takeout4たある日の夕餉は、人気の焼鳥屋『若竹』の焼鳥盛合せとモツ煮。おそらく軽く数十回は訪れている店だが、オーダーするメニューは毎回ほぼ同じ。中でもこのモツ煮は欠かせない。優しく上品な味付けと絹豆腐を使っているのが妻の好みに合うらしく、この店のだけは喜んで食べる。そのモツ煮の持ち帰り容器がそのままレンジで温められる専用の物だったのは意外。店で食べてこその料理だけれど、この心遣いは嬉しい限り。

Takeout5鳥は、持ち帰りでも絶品。レンジで軽く温めて、低温のトースターで仕上げる。中まで温かく表面もカリッと仕上がる。ん、んまい。すっかり持帰り料理の温め方のコツをつかんだ私だった。この料理なら芋焼酎だなと、グビリ。閉店時間も代金も帰路の心配もないから、つい飲み過ぎてしまうのは家飲みの注意点だ。もちろんカロリー摂取量の多さと運動不足により、お腹周りを中心に太ってしまうことも要注意だ。危険だ。

Takeout8ンライン飲み会やるんだけど、どの店が良いかな」とお気楽妻が悩んで(楽しんで)いる。同じ部署だった(彼女は今も同じだけど)メンバーで、一線を退いた担当(だった)役員の古希のお祝いを(こっそり)やるのだという。だったら料理が映える『38(さんぱち)食堂』でしょうとメニューをチェックする妻。そして野菜を中心とした前菜とメインを一品選び、「キャロットラペを作って♬」とビストロ808にもオーダーが入った。

Takeout9の店も何度も訪れているが、テイクアウトは2度目。事前にタッパーウェアなどを持参すると容器代が無料になるという、ご近所ならではのエコなサービスもある。オンライン飲み会当日、画面に現れない私はせっせと家事三昧。ラペを作って持ち帰った料理と一緒に皿に盛りつける。自分が作ったラペをメインに、なかなか見目麗しい一皿になった。PC の前で妻が嬉々としてノンアルコールビールで乾杯。私は画面の裏で。

Takeout10IGAさん、いらっしゃいますかぁ。乾杯!」しまった。油断した。参加者は全員かつての同僚。画面の片隅から遠慮がちに参加する。「IGAさんたちのトコだけ、なんだか料理が違う!キレー!」よし。目標は達成。家事をしながら緩やかに飲み会に参加。画面上からでもそれぞれの個性が出て、客観的な視点でも楽しめる飲み会だ。お祝いのサプライズも成功し、会は無事にお開き。「楽しかったな」と妻。それは良かった♬

オンラインだからこそ久しぶりに会えたメンバーもいる。これがきっと日常のひとつになるのだろう。テイクアウトも、テレワークも、ウイルスの脅威が収まったとしても、今までよりずっと定着し“新たな日常”になっていくのだろう。「こんな生活のスタイルも悪くないよね」まだまだ休日勤務は残るものの、深夜残業は激減した妻も満足気。とは言え、これからどうなるかは分からない。分かりたくもない。たったひとつ確かなことがあるとするのならば、テイクアウトは止まらない。

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