お気楽妻の卒業旅行記(4)「優雅、上品、オシャレなウィーン」

IMG_3470 2IMG_3473 2れ?卒業旅行は終わったはずでは?」その通りです。一度、ハッキリと「旅は終わった」と宣言しました。けれど、これで最後と言いながら、(自分たちに)好評な場合は、映画の続編が制作されるように、お気楽妻の卒業旅行Part2はヨーロッパ編。言い訳をすると、元々の計画はスターアライアンスの「世界一周航空券」を使って、北米とヨーロッパを廻る予定だったのが、諸事情により2回に分けて旅することになったのだ。何はともあれ、長時間のフライトは大変だということで、7月の北米ツアーに続いてビジネスクラス。卒業旅行なので、(退職金で?)大盤振舞い。どうかお許しを(誰に?)。

wieen03wieen04イトフライト故に、ウィーン国際空港に到着したのは朝の6時過ぎ!さすがにチェックインは叶わず、荷物をホテルに預けて街を散策。ネットで地下鉄&トラムの48時間有効チケット購入を試みるも何故か上手くいかず、最寄駅の販売機で何とかゲット。実はこのチケットが実に快適。と言うのも、ウィーンの交通機関は基本的に改札なし。最初の乗車の際にホームの機械で刻印したら、後は抜き打ちの検札に備えて持参していればOK。ストレスなし。地下鉄もトラムも2日間乗り放題。改札(ないけど)で人流が滞ることもない。街の大きさや路線の数にも依るけれど、東京でも導入でき…ないだろうなぁ。

wieen05wieen06ずはトラムで都心へ。荘厳な市庁舎、その前には何と移動式のサーカス小屋。美しい街並みを縫って白馬を駆って馬車が行き交う。あぁ、ヨーロッパ!と言う風景。そして卒業旅行Part2の裏テーマは“スイーツ”と決めていたお気楽妻。ウィーンでのお目当ては、かの有名な「ザッハトルテ」だ。並ぶのが嫌いな2人、行列ができる「ホテルザッハ」や「デメル」を避け、「カフェ・ラントマン」と言う老舗カフェへ。サンルームのような明るい店内でザッハトルテと、リンゴを薄い生地で包みくるくると巻いて焼き上げる「アップル・シュトゥルードル(渦巻という意味らしい)」と言うオーストリア伝統菓子を堪能。アップルパイ好きの私にとってはお気に入りの味だ。順調な滑り出し。

wieen07wieen08宿泊費の高騰により泊まれなかった(涙)「パークハイアットウィーン」の前で記念撮影をしたり、多くの観光客で賑わうグラーベン通りを歩き、「シュテファン大聖堂」や「ホテル・ザッハー」を横目で見ながら街歩き。その後トラムでホテルに戻り、無事にチェックインを済ませ、夕食に出かける。ホテル周辺散策の際にチェックしていた「ザルム・ブラウ」という人気のビアホールへ。醸造所併設の店ということで5種のビールを飲み比べ、お約束の「シュニッツエル」をいただき、どちらもうまうま満足の味。美味しいものがある国は良いなぁと実感する2人。小さな幸福。

wieen09wieen10日はホテルのお隣の「ベルヴェデーレ宮殿」へ。広大な敷地に上宮と下宮が配され、その中間にある美しく整備された庭園が素晴らしい。庭園への入場だけなら無料だし、*日本食研の焼肉のタレ「宮殿」のCMに出てくる宮殿(日本食研の工場)のモデルになったのはここベルヴェデーレ宮殿)華美な装飾のない、上品な佇まいの宮殿を外から眺めるだけでも優雅な気分に浸れる。上宮の内部は美術館になっており、代表作『接吻』を始めグスタフ・クリムトの作品が多く所蔵されている。他にもエゴン・シーレなどの作品が多数。見応えのある展示だった。庭園、宮殿、美術館、三位一体で素晴らしさを実感できた。お薦め。

wieen12wieen11の日のランチは「美術史美術館」のカフェで。このウィーン最大の美術館は、ブリューゲルなどの展示や豪華な内装も素晴らしいが、お気楽な2人が最も心震えたのはその華麗なカフェ。天窓まで吹抜けの空間は開放感があり、壁面の装飾がうっとりするほどの優雅さ。2層の美しい窓から差し込む光との組合せの妙ががなんとも言えない。公共の施設にも関わらず、そんな場所をカフェとして使うウィーンのオシャレ感覚。このカフェの中央にある階下からの吹抜けを囲む鮮やかに赤いシートに座り、美味しいカフェとアップル・シュトゥードルをいただく時間の贅沢。その支払う対価は、お、値段以上♬

wieen13wieen14ィーンにはまた来てみたいね」青空と、優美で華麗な街並みと、オシャレで上品な(キレーな女性も多い‼️)街の人々を眺めながらお気楽妻が呟く。彼女にとってこれは最大の賛辞。トラム、バス、地下鉄を使って街のどこにでも辿り着ける機能的で合理的な交通網。卒業旅行Part1の北米に比べて街にゴミは少なく、浮浪者の姿も少ない。街の香りはアンモニア臭ではなく、香水などのフローラルな上品さ。妻の嗜好はアメリカ寄りだったけれど、ヨーロッパ寄りに傾きつつある模様。ふふふ、元々ヨーロッパ派の私としては望むところだ。さて、次に訪れる街は…。

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