世田谷は自転車に乗って♬「火龍園/豪徳寺/Boulangerie Sudo」

緑道を颯爽と緑道日は自転車で出かけない?」青空が広がったある休日、お気楽妻からの提案。最寄り駅から徒歩2分の場所に住む2人は自転車など持っていない。けれど2人の住むマンションには共有自転車が10台ほどある。それを借りて出かけようという計画。しかし、駐輪場に行くと朝早い時間にも関わらず1台も残っていない。「ん~残念だねぇ」珍しい妻からの提案。なんとかせねば。ん?ぴんと来た。「がやリン」があるじゃないか。がやリンとは、世田谷区が始めたレンタサイクル事業の愛称。この春、電動アシスト自転車のレンタルも始めたらしい。これは利用しなくては。さっそく最寄のレンタサイクル・ポートがある桜上水に向かう。

P1050771P1050764〜っ、自転車でエクササイズじゃないの?」と体育会系の妻。いやいや、坂の多い世田谷を走るには電動アシスト自転車に限る。不満そうな妻を伴い南東に向かう。最初に目指したのは赤堤通り沿いにある中華銘菜 火龍園。世田谷の中華の名店だ。ちょっと遅めのランチ。小籠包、黄ニラともやしのあっさり炒め、そして高菜と野菜入り焼きそば、さらにビールを軽く1杯。休日に昼から飲むビールほど美味しいものはない。能天気な青空を眺めながら、気持の良いランチ。幸先良し。

座れば牡丹招き猫味しいランチの後、再び自転車で東に向かう。コースは梅が丘から環7を渡り、北沢川緑道沿いに三宿まで。新緑の下、暗渠になっている路には丹精された花壇が、小さな水の流れがある路は遊歩道として整備されている心地良いコースだ。三宿に到着すると、西側からのもうひとつの流れと合流する。烏山川だ。その遊歩道を西に向かって折り返す。この川を遡り、太子堂付近を通って、若林で環7を渡り、松陰神社や豪徳寺方面へ。世田谷の緑が最も豊かなエリアのひとつだ。「気持良いねぇ♫」電動アシスト自転車の快適さにすっかりご機嫌の妻。緑の風の中を走る気分は爽快そのもの。

三重塔招き猫発見ぇ〜、立派なお寺だねぇ」豪徳寺の門前で自転車を駐め、のんびり境内を散歩。招き猫で有名な豪徳寺は、牡丹がちょうど見頃。そして招き猫の奉納所の周囲は八重桜の花びらでいっぱい。ピンクの絨毯を敷き詰めたよう。「あれ?あそこに招き猫!」妻が珍しく大きな声を上げた。妻の指差す方向を見上げると、三重塔の蟇股に彫られた十二支の中に交じって招き猫がいる。十二支伝説ではネズミに騙された猫が仲間に入れなかったという話があるが、なかなか面白い趣向。

ブランジェリ・スドウ美味しいパンだぁ田谷もなかなかだねぇ♡」松陰神社駅前にある「Boulangerie Sudo」で夕食のパンを物色しながら、妻がしみじみと呟く。パン好きの妻が前から気になっていて、どうしても来たかったという店。中でも大好きなハード系のパンをたっぷりと買って満足そう。「梅雨に入る前にまた行かなきゃね」自宅に戻る電車の中で妻がまたまた珍しく積極的な提案。さて、世田谷サイクリングの第2弾は、駒沢・自由が丘方面か、砧・玉川方面か。どのコースも楽しそう。エコで快適な世田谷(電動アシスト)サイクリング。お気楽夫婦に自転車ブームがやって来た?

マイペース母娘とタイ料理「ラーン・チンチンタイ成城」

壁の絵改装した店内城にはお店がないから」地元に住むスカッシュ仲間がそう零す。地元では余り食事をしない成城学園住民の典型。じゃあ、一緒に成城のタイ料理を食べに行こうよ。「行く!連れてって!」休日の夜、スカッシュ仲間の母娘と訪れたのは「RAAN JING JING THAI Seijo(ラーン・チンチンタイ成城」というタイ料理レストラン。スカッシュのレッスンの後、フットケアのために一足先に成城に向かったお気楽夫婦。年に数回訪れる「フットアドバンス」というリフレクソロジーサロンですっきりした後は、成城での食事がセットになっている。(今回は食事の約束をした後にフットアドバンスを予約)その日も、フットケアでたっぷりの粉チーズのような角質を削り、すっきり。すぐお隣のタイ料理の店に向かう。

ソフトシェルクラブボタン海老ーン・チンチンタイは成城学園の駅前から少し離れた場所にある、こぢんまりとした店。エントランスを入るとすぐにガラス張りのキッチン。(あれ?タイ人のシェフじゃない?)1階は大きなテーブルがひとつと、窓の外の小さなテラス席だけ。決して足繁く通う常連ではないけれど、この店の佇まいは気に入っている。タイ料理にワインを合わせるというこの店のコンセプトも。「いらっしゃいませ」ソムリエの星野さんに案内され、急な階段を上り2階のメインダイニングに。あれ?レイアウト変わりましたね。「そうなんです。ソファ席だけだとご予約に対応しきれなかったものですから」以前のまったりとした妖しげな雰囲気が薄まり、スクエアな黒いテーブルが一列に並ぶ。

サンテくなっちゃったぁ。ごめんねぇ、あ!美味しそう♪」スカッシュ仲間が賑やかに登場。少し遅れるとメールがあったため、2人前の前菜の盛り合わせをお願いし、ちょうど料理がテーブルに出てきたところだった。どうぞ、一緒に食べようよ。「あ、良いよぉ。どうぞ先に食べて。待ってる待ってる。私たちも同じものを頼むから。あっ生ビールとこの盛り合わせください♪」と元気なスカッシュ仲間。前菜の盛り合わせはソフトシェルクラブの唐揚げ、ホタテのマリネ、生春巻きなど、日本で手に入る素材をタイ料理に活かすというこの店のコンセプト通りの一品。どれも辛味は柔らかく、汗をかくほどではなく、旨い。「これ何ですか」スカッシュ仲間の娘が尋ねる。蟹が脱皮するときにね…オヤジが薀蓄を語りだそうとすと、「IGAさんって突っ込みどころ満載ですよね」と娘の辛目のジャブ。う~む、反応が難しい。

Donkey回もカリフォルニアワインのプロモーションをやっていますが、いかがですか」星野さんの案内にすかさず「お願いします」とスカッシュ仲間。グラスワインを4杯選んで3,400円というお得なメニュー。まずはGirardのソーヴィニヨン・ブラン、そしてフランシス・フォード・コッポラ・ヴォトル・サンテという白ワインをチョイス。「うん、美味しいワイン♪ヴォトル・サンテ(あなたの健康に!)ってフランスの乾杯だよね」「そうなんです。コッポラ監督の祖母が…」星野さんの説明を聞いていない辛口娘。「お腹が空いてるんで、何か頼んで良いですか」はいはい。スパイシーチャーハンをオーダー。ワインはドンキー&ゴート。「辛ぁい!甘いものも食べよう!」デザートを頼みつつ、最後のワインはSmith & hook。すっかり酔い心地。気が付けば満席だった店内に他の客はおらず、最後の客になっていた。

味しかったぁ。良い店だね」とスカッシュ仲間の母娘。タイ人のシェフが変り、店内がカジュアルな雰囲気に変り、気軽にタイ料理とワインを楽しむ店になった。「あれ?次の店は?」最後までマイペースの娘。「楽しかったね」妻もこのペースに合っているらしい。

*残念ながら「ラーン・チンチンタイ成城」は閉店

自由が丘♡デート「プラチノ自由が丘テラス/スペイサイドウェイ」

プラチノテラス熊のソルト&ペッパー由が丘でデートしようか♡終電帰りが続いたハードな日々も一段落。ようやく余裕ができた妻に提案。毎食SOYJOYやカロリーメイトを食べながら、夜遅くまで働き続けた妻。美味しいものを食べに行こうか。「OK!20時頃には到着します」どこへ行こうか。今日の気分は中華?和食?沖縄料理?イタリアン?それぞれ候補になる店を頭に描きながらメールで妻に尋ねる。中華なら状元樓、和食なら仁松庵、沖縄料理ならHai−Sai、そしてイタリアンならプラチノ自由が丘テラス。「う〜ん、イタリアンかなぁ」了解。南口で待ち合わせ、店に向かう。

トスカーナ風ポテトフライシーザーサラダラチノ自由が丘テラスは、緑道沿いのラ・クール(スイーツフォレスト)3F。桜が満開だった頃、目の前の桜を眺めながら(窓際の席の真横に桜という最高のロケーションで)ランチ接待に利用させていただいた店。ランチタイムのテラス席はマクラーレンのベビーカーと大勢の子供連れの奥さまで溢れ、夜は歓送迎会などのパーティ席となる。それに対し、大きなガラス窓で囲まれたコーナーは、昼も夜もカップルや女性同士のグループで賑わう。そんな使い分けができる便利な店でもある。席に付いてまずはギネスとカモミールティで乾杯。ゆったり気分の週末の夜。

羊のグリルズコットスカーナ風ポテトフライをつまみながら、仕事の時間から離れて行く。シーザーサラダを食べながら、仕事モードからプライベートモードにスィッチを切り替える。妻が大好きな子羊のグリルに齧りつく頃には、引退したらどんなコースで旅行に行こうかと能天気な話題になる。妻がデザートにケーキを食べようという。甘いものは大好きながら、ケーキには余り興味のない妻には珍しいこと。「ケースが目の前にあるし、この店のケーキ美味しそうなんだ♫」ズコットというトスカーナ地方の丸いケーキ。たっぷりのクリームと木の実が、ふわふわのスポンジに包まれる。うん、旨い♬

今日の一杯スペイサイドウェーり際、店長にグループ店の20周年記念だとクッキーをいただく。ふふっ。ますますご機嫌のお気楽夫婦。もう1軒行こうか。気持がふうわりと軽くなった2人。ふらふらと夜の自由が丘を彷徨う。向かったのはスペイサイドウェイというバー。カウンタの奥にはモルトウィスキーのボトルが並ぶ。壮観。その日の1杯目は、ラガブーリン。アイラのシングルモルト。妻はイチゴのフレッシュジュース。2杯目はスプリングバンク蒸溜所の1杯。スモーキーで深いピート香を持つ私好みの酒。大人向けの美味しい酒だ。良い夜だね。「うん、イチゴのジュースも美味しいよ」お酒を飲めない妻も楽しそう。

ぁ、帰るよ!酔っ払いくん。…今日は特別にタクシーで帰っても良いよ」いつもよりちょっとだけ優しい妻。だったら、もう1軒…。「ダメ!」…やっぱり。

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SINCE 1.May 2005