焼肉だけじゃない!「韓国料理 李朝」千歳烏山

ナムル7種国料理と言えば?100人に聞いたら100人が「焼肉っ!」「カルビ食いてぇ〜っ!」と唸るだろう。それにせいぜいキムチ、冷麺、チゲと続く。早い話、韓国料理=焼肉屋メニュー。外国人観光客に日本料理と言えば何かと尋ねれば、寿司、天ぷら、すき焼きと答えるのと変わらない。間違ってはいないし、どれも美味しい国民食。しかし、当たり前だけれど、韓国料理は焼肉だけではない。1996年、お気楽夫婦が初めて韓国を訪ねた際、そう実感した。宮廷料理をベースにした韓定食(ハンジョンシク)、今では日本でもお馴染みになった参鶏湯(サンゲタン)、韓国のファストフフードであるトッポギなど、バラエティに富む料理の数々を堪能した。

牛肉チャプチェる週末、ご近所に住む友人夫妻と、ご近所にできた韓国料理屋に出かけた。成城学園前に本店がある「韓国料理 李朝」という店。テーブルの中央に焼肉用のコンロがない、本格的な韓国料理の店だ。店に入ると、家族連れ、カップルなどでほぼ満席。ダークトーンで落ち着いた色合いのシックな内装。コンロがないから店内の空気もすっきり。友人夫妻が来たらすぐに食事が始められるように、ナムルとキムチの7品盛り合せ、牛肉のチャプチェ(春雨の炒め物)、チャミスル(韓国焼酎)をオーダー。酒が飲めない妻は強烈な香りのサンファ(薬膳)茶。お気楽夫婦は2度目の訪問。友人夫妻を待ちながらのんびりメニューを眺める。

海鮮ネギチジミ待たせぇ♬」友人夫妻が登場。妻と同様にお酒が飲めない友人夫妻、ジンジャーエールと蜂蜜ゆず茶で乾杯。「この店混んでるね。人気あるんだねぇ」「ほんと、予約して良かったね。入口で待ってる人もいるよ」「ほんとだぁ」「ところでいつ以来?前回はイケメンのインド料理だったね」わいがやと賑やかに食事が始まる。友人夫妻と、お気軽な地元の、そして世界各国の本格料理を食べる日々。ナムルとキムチの盛り合せは目にも美しく、舌にも美味しい上品な味。牛肉のチャプチェはごま油と甘辛い味付けがしっかりした絶品の味。韓国焼酎とぴったり♡「美味しいね♫」お酒が飲めない3人の舌にも合うらしい。

李朝看板腹すいちゃったぁ、お腹ふくれるもの頼んで良いすか」その日は出勤だったアパレル系企業に勤める友人(夫)がリクエスト。彼はお酒を飲まない代わりにたっぷりの食欲。「参鶏湯のハーフサイズもあるよ、半鶏湯(ハンゲタン)ってどう」「良いっすね♪」「石焼ビビンパと長いもサラダも!」たっぷりの料理がテーブルに並ぶ。この店の参鶏湯は絶品。コクがありながら上品なスープ。鶏もほくほく美味しい。どの皿も、スタッフが手際良く料理を取り分けてくれる。押し付けがましくない、柔らかで小気味良い接客。良い店だ。そう言えば韓国では、押しが強く濃い目のおばちゃんの豪快な接客が多かった。この店の味は韓国、サービスは日本向け。良いバランスだ。焼肉を食べなくても絶品の韓国料理で満足。

かデザートはありますか」と店長らしきスタッフに尋ねると「いろいろ試しているんですが、まだメニューには載せられなくて。良かったらまだ未完成ですが、アイスをお出ししましょうか。もちろんお試しいただくということで…」そう言いながら厨房に入る。「申し訳ありません。やはりまだお出しできるレベルではないようです」う〜む、残念。けれど、こうしてまたお邪魔する理由もできた。次回はぜひ、美味しいデザートも楽しみに…。

中食はエコ?「東急フードショー」「東横のれん街」

焼きたけのこサラダパートに元気がない。三越池袋店、伊勢丹吉祥寺店、西武有楽町店など閉店が続いている。売上高はついにコンビニの売上に逆転された。かつて流通の花形だった面影はない。けれど、デパ地下だけは元気。2007年に全面改装された伊勢丹新宿店、新しいコンセプトで食品を扱い始めた意味では老舗とも言える西武百貨店の食品館、広くない売場ながらOLに人気の銀座三越、そして2000年にリニューアルしデパ地下ブームの先駆けとなった東急東横店の「東急フードショー」など。不況で外食を減らすという消費傾向が続き、中食(惣菜などを買ってきて家で食べる)が増えていることがデパ地下人気の理由。加えて、核家族化、個食化、家庭での料理の簡便化傾向などもデパ地下人気を支えている。

タケノコおこわ気楽夫婦の食生活も同様。2人で働き子供がいない。帰宅してから料理を作るのは時間的に厳しい。頻度を減らしてはいるが、外食をすることも少なくない。食材を買ってしまうと賞味期限切れを起こしてしまうことが多い。2人だけであれば惣菜を買ってきて食べる方が食材にムダもなく、却って安上がり。ある日、今日は“タケノコの日”とテーマを決めて惣菜を買って帰って来たお気楽夫婦。焼いたタケノコのサラダ、タケノコと青菜の炒め煮、タケノコと鰆の揚げモノ、そしてタケノコおこわ。温め、冷やし、器に盛り付けるだけの“料理”のできあがり。こんないろんな料理を短時間に少量ずつ作れない。「美味しい♡春だねぇ〜♡」ただ食べるだけの妻も満足。

ハーブ入りウィンナたある夕食のテーマは“バゲットの日”。ハーブ入りのウィンナとドライトマトのソテー、焼いた春野菜のサラダ、チキンのシーザーサラダ、そしてベーカリー・ドゥ・マゴのバゲット。「うへぇ〜美味しい♡♡」妻が目をハートにして喜ぶ。“タケノコの日”よりもリアクションが大きいパン好きの妻。ハーブ入りのウィンナとバゲットが良いハーモニー。確かに旨い。白ワインとの相性もよろしい。「これ全部で2,000円ちょっとでしょう。作る気は全くないけど、2,000円じゃ到底作れない」と妻。確かにこの料理を作ろうとしたら食材に4〜5,000円、調理時間に1時間以上掛けて、30分ぐらいで食べてしまうし、野菜などの食材は使い切れずに残ってしまう。おっしゃる通り。ただ、全く作る気はないという発言が気になるけれど。

ドゥマゴのバゲット気軽なのにゼータクだし、ある意味エコでもあるよね」デパ地下のデリを買って来て食べるだけの中食。声高にエコだと言うつもりはないけれど、時間も、食材も、効率的に使える。とは言っても、仕事帰りにデリを買って帰るのも、買ってきた料理を盛り付けるのも私の仕事。「東急フードショー」と「東横のれん街」のどこにどんな店があるかも熟知している。和惣菜のいとはん、なだ万厨房、和食屋の惣菜 えん。デリならDean & Deluca、アールエフワン、ローゼンハイム。エスニック系の惣菜やドミニク・サブロン、ドゥ・マゴなどのベーカリーも充実。そして何より庶民的。お気楽夫婦のキッチン代わり。外食と中食のバランスを取りながら、付き合っていくことになる。

日もバゲットの日が良いな♡」何か買って帰ると私が送ったメールに、妻から返信リクエスト。了解しました。

スカッシュ♡ダイエット?の後で「東京餃子樓」三軒茶屋

東京ギョーザ樓IGAさん、またスカッシュやりますか」春の風邪っ引きの原因になった夜桜見物の席でノルウェー人社長にお誘いを受けた。妻も誘いOKの返事をする。彼とはライブハウスに行ったりスカッシュをやったり、仕事の話はほとんどしたことがない。(仕事の話はもっぱら日本人の副社長と進めることになる)ある週末、私の風邪のために1週間延期になったものの、彼のホームコートである恵比寿のスポーツクラブに向かう。約束は日曜の朝。体調を確認しながら、2週間ぶりのスカッシュ。あれ?コートに入ると身体が良く動く。相手のショットに脚がついて行く。夢中でコートの中を走り回る。たっぷりの汗がしたたる。ただでさえ新陳代謝が良く汗の量は多いけれど、久しぶりのスカッシュで普段以上の汗が吹き出る。

ビールときゅうりもやししぶりに身体を動かす快感。たっぷり疲れた身体をジャグジーでほぐす。さっぱり気分で体重計に乗る…え”っ!昨夜計った体重に比べて3kgも減っている。減り過ぎ!水分補給!栄養補給!とは言え時間がない。軽い昼食を取り、午後からのレッスンのために用賀に向かう。そんな日に限り、メンバーが何人かお休み。少人数の過酷なレッスンになる。ふぅ、倒れそう!脚がつりそうだ!シャワーを浴びた後、体重計に乗るとさらに1kg減!計4kg減!これはいかん!自分の顔を触ってまたびっくり。肌がカサカサ。慌ててロッカールームの鏡をのぞくと頬の皮膚が荒れて赤くなっている。

水ギョーザ急事態!水分補給!お腹も空いたし、帰りに何か食べて帰ろう!けれど夕食には少し早い時間。飲み屋系の店は空いていない。カフェメシではなく、何か元気になるものは…ということで三軒茶屋の「東京餃子樓」に向かったお気楽夫婦。水餃子、焼餃子、もやし、きゅうり、キャベツ(だけ!)などシンプルなメニューながら人気の店。水分補給だと叫びながら生ビールをオーダー。けれど一気に飲んでしまっては身体に悪い。何しろ1週間もアルコールが飲めなかった身体。運動も久しぶりならビールを飲むのも久しぶり。ニラ入り焼餃子2人前、水餃子1人前、きゅうり、キャベツ、もやしというほぼ全てのメニューをつまみにしながらぐびり。うぅ〜ん、旨い。どのメニューもひねりはないけれど、基本の味。

焼ギョーザ餃子、かりかりして美味しいね♬」毎晩のように終電で帰って来る忙しい日々を過ごしているのに、風邪も引かない妻が微笑む。魔女か?「そうなんだよ。ニンニクにも強いとびっきりの魔女だね」それに比べ、気温の変化に付いて行けずに風邪を引き、病み上がりで、汗で水分が大量に失われ弱った肌、そこにアルコールを摂取したオバカでひ弱な私。顔は真っ赤。けれど、たっぷりの餃子で元気になった…気がする。餃子に入っている豚肉のビタミンB1は疲労回復に、ニンニクのアリシンは元気のもと、ニラにもたっぷりビタミンとミネラル。やっぱり元気になった気がする。「水分が出ただけで、ホントに体重が減ったわけじゃないし。ちょっと元気になったら、どうせ暴飲暴食で体重はすぐに戻るよ」と妻の予言。

して、4日後。失われた数日間を取り戻すかのように酒を飲み、体重まで取り戻した私。妻の予言は当たった。やっぱり魔女?

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SINCE 1.May 2005