お礼参りの日々「食いしん坊夫婦の御用達」

Thanks4末になると、お気楽夫婦は1年間お世話になった飲食店巡りに忙しい。謂わば、今年1年間、健康で美味しく楽しく飲んで食べて過ごしたい、と言う願いが成就した(笑)お礼参りだ。それにしても、我ながらお願いの内容が陳腐で下世話だ。けれども、健康であることが全ての基本。それが叶えば、美味しく飲むも食べるも半ば実現できたも同然だ。残りの半分は美味しさを共有する相手と、美味しい料理を供してくれるお店だ。

Thanks2礼すべき最初の店は、「鮨いち伍」。今年は新年早々に、飲んべの友人たちの誕生祝いでシャンパンのマグナムボトルを持ち込み、いつもの絶品寿司をいつもと違うノリで味わった。そして、年末に訪れようと電話をすると、連日ほぼ満席。数年前にはクリスマスでも席に余裕があったのに、今ではすっかり人気店になった。嬉しい限り。2店目は、今やビストロ激戦区となった松陰神社前の「ビストロ トロワキャール」。

Thanks3ェフの聡ちゃんと、マダムのマユミちゃんにはお気楽夫婦のお祝いパーティにも(お店を休んで)出席していただき、代わりにパーティで食事券を抽選で参加者にプレゼント。すると参加メンバーから逆にお祝いとして食事券をいただいた。すっかり友人たちにも浸透した店になった。「ビストロ808」のシェフとして(笑)参考にさせていただく料理も多く、今年の新作は定番「ムール貝のワイン蒸し」。年末に3度目の挑戦予定だ。

Thanks1藤利三郎商店 神泉」もお気楽夫婦にとって大切な店。スタイリッシュな店の雰囲気にぴったりのエッヂの利いた料理(何のこっちゃ!?)とお勧めワインの組合せが、“口説き”の店として絶賛される(?)のも当然。残念ながらまだそんな使い方を実践していないのだが。年末には5周年のお祝いにと伺うと、逆にグラスシャンパンをいただいた。(斉藤店長以外の)サービススタッフが変わっても、店の温かさは変わらない。

Thanks5賀 本城」の店主、本城さんとは「たん熊北店 二子玉川店」から数えて12年のお付き合い。敷居は高くはなく、カウンタ越しに大将と会話をしながら、見目麗しく繊細な京料理を味わえる。どの料理を食べても幸福になる嬉しい店だ。新春には京都の雑煮、春には山菜、筍、秋には鮎、そしてこの年末には香箱ガニという口福を味わった。本城さんの料理を通じて、日本の四季を料理で堪能する店でもある。

Thanks6にサムイ島のコンラッド、行かはったんですよね。どうでした?」ホテル好きのお気楽夫婦と同様に、本城夫妻も長い休みを取る際に拘るのがホテルらしく、女将さんとお気楽妻の情報交換が始まることもある。そんな会話を傍らで聞きながら、ひれ酒をグビリと飲み、熱々の焼き白子を頬張る。まさしくこれこそ至福の時間だ。「年明けにはお雑煮いただきに伺います!」帰り際、妻が女将さんに声を掛ける。幸福は続く。

Thanks740年近く前、まだ中国山椒が珍しかった頃から、痺れる麻婆豆腐を作ってきたご近所の四川料理の名店「萬来軒」も忘れてはいけない。20代の頃から、60歳になった今年まで、ずっとこの店の料理を食べて来た。今年はおじちゃんが長く入院し、閉店してしまうのではと心配した、ハラハラの年だった。店が再開した秋には、友人たちと一緒に快気祝いの花束を抱えて店を訪れた。萬来軒の料理は友人たちと共有の味なのだ。

Thanks8川料理の五味に数えられる、辣(辛み)、麻(痺れる味)に汗だくになりながらも、満足の味。年末に訪れた際には、おじちゃんの料理を再び味わえたことに感謝し、一緒に写真を撮ろう!と言うと、口の悪いおばちゃんは「遺影になったりしてね」と毒づくけれど、誰よりも心配していたのはおばちゃんだった。そうなのだ。誰と食べるかも大事だけれど、誰の料理を食べるか、誰のサービスで食べるかも大切。料理は人だ。

気楽夫婦のお礼参りは、美味しく食べさせてもらった、店の“人”へのご挨拶。「じゃあ、誰と食べるかの方は、私に感謝だね」と妻。はい、その通りです。妻も含め、今年の美味しい♬にご一緒していただいた友人たちに感謝。

目指せ!グローバリスト?「WORLD OF HYATT 」

Hyatt1気楽夫婦は大のハイアット好き。ハイアットとは、正式には「Hyatt Hotels & Resorts」という、グランドハイアット、パークハイアット、アンダーズ等のブランドを有する世界的なホテルグループ。2人にとって、結婚パーティを開いた「パークハイアット東京」をはじめ、「グランドハイアット香港」等、お気に入りホテルが多い。そんな2人が会員になっているのが「WORLD OF HYATT」というメンバーズプログラムだ。

P5K04619前は「ハイアット ゴルドパスポート」という名称で、特典のレベルの高さが魅力だった。例えば、6,000ポイントで、スタンダードルームからスイートルームへのアップグレードが、“3泊”まで可能だったのが、現在は“1泊あたり”6,000ポイント必要。3泊滞在する場合は、ポイントが今までの3倍必要となり、すなわちポイントの価値が1/3になってしまったのだ。これはかなり残念な規約改悪。改定後は妻の評価も低い。

Hyatt3は言え、ハイアット好きは辞められない2人。せっせとハイアットグループのホテルに宿泊する日々。今年も2月のパークハイアット東京での宿泊(なんとディプロマットスイート!に2泊!)とパーティーから始まり、合計年間13泊という記録的な実績を上げた。ちなみに1usd利用で5p獲得、すなわち6,000ポイント貯めるためには1,200usd≒13万円分の宿泊や食事、宴会の利用が必要ということになる。ハードルは高い。

Hyatt4の高いハードルを超えて、メンバーズのランクをアップする方法は、年間の宿泊数や獲得ポイント。例えば宿泊が10泊、または獲得ポイント数が25,000ポイントで「メンバー」から「ディスカバリスト」になる。お気楽夫婦のランクは頑張っても、せいぜいこのステージだった。ディスカバリストの特典は、ポイントが10%増しになり、レイトチェックアウトが可能になる等、可もなく不可もなくのレベル。

Hyatt5ころがある日、ハイアットからメールが届いた。あと00ポイントでエクスプローリストになるよ!という悪魔の囁きのような内容。それもどうやら到達可能な数字。すると妻がそのメッセージに食い付いた。「どこか近くに1日だけでも泊まるか、これぐらいのポイントだったらゼータクな食事だけでもいっちゃうね♬」むむっ。ハイアットのプロモーションに乗せられて、まんまと罠にハマりに行く獲物状態。やれやれ。

Hyatt6年1年を振り返ると、相変わらずのハイアットホテル三昧。春のパークハイアットを皮切りに、2018年に開業した「ハイアットセントリック銀座 東京」、夏にはお馴染みの「グランドハイアット香港」、秋には「ハイアットリージェンシー那覇 沖縄」と開業したばかりの「ハイアットリージェンシー瀬良垣アイランド 沖縄」、そしてこの冬、「グランドハイアット香港」を友人たちと一緒に再訪した。

Hyatt7イアット以外にも、プーケットの「トリサラ」をはじめ、「ウェスティン都ホテル京都」「フォーシーズンズホテル京都」「パレスホテル東京」などにも宿泊しているのだから、お気楽夫婦のホテルジャンキーっぷりが分かる。その上、年末にホテルに泊まろうとまで言う妻。むしろ天晴れと言うべきレベルだ。その押しの強さに屈し、結局「ハイアットリージェンシー東京」で食事をすることになり、中国料理の「翡翠宮」へ。

Hyatt8味しかったねぇ」と食事の後に「ハイアットリージェンシー東京」名物?豪華なシャンデリアの下で満面の笑みの妻。普段なら、いくらぐらいになるだろう?と予算を考えて食べるのを、いくら“以上”食べなきゃいけないからと、ロブスターやアワビなどゼータクな食材を選んだディナー。「がっちり買いまショウ!のようで、楽しかったね」と年齢のバレる(決して「ゴチになります」ではない(笑))会話をしながら帰る2人。

Hyatt9日、ハイアットから待望のメッセージが届いた。無事に獲得ポイントが規定に達し、エクスプローリストとして無料宿泊券をいただけるという嬉しいお知らせだ。「これだとパークハイアットには泊まれないんだよね。グローバリストだったら泊まれるんだけどね」…それは、年間60泊か100,000ポイントで達成できるという禁断のクラス。まさか?「ライフタイムグローバリストなら生涯…」その先の妻の説明を聞くのが怖い。

観戦症候群に感染♬「SQUASH HONGKONG OPEN 2018」

HKSQ0港スカッシュオープン 2018」が、今年も香港スカッシュセンターと香港パークスポーツセンターで開催された。お気楽夫婦は今年も(もちろん試合を観るだけ)参戦!初めて観戦に行った1998年以来、今年で4年連続8回目の観戦だ。最初の観戦、1998年はまだ男子のみのトーナメント。第1シードはピーター・ニコル。以下、ジャンシール・カーン、ジョナサン・パワー、ロドニー・アイリスと懐かしい選手の名前が続く。

HKSQJP1998年の優勝者はジョナサン・パワー。テニスで言えば、ジョン・マッケンローのようなやんちゃな存在のチャンピオンだった。スカッシュを始めたばかりのお気楽夫婦は、選手の名前と顔が一致せず、同行のスカッシュマニアの友人にその存在を教えてもらった。*それでも写真は一緒に撮る(笑)。2005年からは男女共に開催。その年から2015年までニコル・デイビッドが11連覇!圧倒的な強さを誇ったレジェンドだ。

HKSQ4ころで、今回は「スカッシュセンターでスカッシュしたい!」と、同行のスカッシュ仲間が宣言し、全員ラケットやシューズ持参で香港に行っていた。プロ選手が試合を行なっている同じ会場で、素人スカッシュプレーヤーがちょぼちょと練習をしていると、見覚えのある女性がコートサイドに現れた。伝説のチャンピオン、ニコル・デイビッドだ!すかさず記念撮影をお願いすると、にこやかに応じてくれた。スゲーっ!

HKSQ2HKSQ3カッシュは(良し悪しは別にして)マイナースポーツであるが故、選手との距離感が近い。有名な選手でも会場のあちこちで見かけることができ、撮影をお願いすると多くの選手はフレンドリーに応えてくれる。*世界ランキング2位のアリ・ファラグ、怪我から復帰したアマンダ。

HKSQ5港OPENは男女共賞金がUSD22,800=約250万円とスカッシュとしては高額で、有力な選手がほとんど全員参加するレベルの高い大会。テニスで言えば、グランドスラム大会クラス。スカッシュの盛んな香港であるからこそ実現しているイベントだ。美味しい中華料理を楽しむというもう一つの目的と共に、それが日本から(わずか4時間余りのフライトで行ける気軽さもあり)わざわざ観戦に行く理由だ。

HKSQ1港滞在最終日、準決勝を見終えて大会会場前で記念撮影。「お兄ちゃん、強かったねぇ。でもやっぱりマーワン(弟:怪我で欠場)観たかったなぁ」エジプトのエルショーバギー兄弟を応援する友人が呟く。昨年初めて大会を観たとは思えない堂々たるハマりっぷりだ。そんな話をしながら駅に向かう。すると、その日の女子準決勝で敗退したサラ・ジェーン・ペリーとすれ違う。こちらは知っているから(笑)Hi!と気楽に挨拶。

HKSQ7の後、ホテルに戻り荷物をピックアップし、空港に向かい、出向手続きの列に並ぶ。すると、ラケットバッグを背負った短パン姿の長身の女性がすぐ前に並んでいた。うわっ!数時間前にすれ違ったサラだ!聞けば、彼女も帰国(イギリス)するのだと言う。すかさず記念撮影をお願いし、バッグの中からTシャツとペンを取り出した友人はサインまで頼んだ!「ところで、彼女名前何だっけ?」と友人に聞かれたのは内緒(笑)。

HKSQ8国後、決勝を観られなかったからと、妻は早速「スカッシュTV」をチェック。*何と彼女はスカッシュ専門のNET有料チャンネルを契約し、各トーナメントを観戦している。「やっぱりお兄ちゃん、優勝だ!」いそいそと友人に結果を報告。こうして1998年に友人から妻に感染したスカッシュ観戦シンドロームは、2人の友人たちに感染が拡大した。「来年も香港行くよ!」お気楽妻の周囲には、感染注意報が発令中だ。

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SINCE 1.May 2005