出会いと、再会♡「復活!はしぐち亭」

Hashiguchi1Hashiguchi3気楽夫婦の住む街に「はしぐち亭」という洋食屋があった。2人が住むマンションから、わずか1分程の場所にある小さな店。店主の橋口さんが目指していたのは、気軽に毎日のように食べに来てもらえる洋食屋。2人にぴったり。揃って食べに行くのはもちろん、妻が残業だった日の独りメシ、友人と一緒に行ったりと、まさしくお気楽夫婦のダイニングルームだった。ところが、諸々の事情で残念ながら数年前に閉店。淋しい思いをしていた。するとある日、「はしぐち亭発見!」と友人のアスリート女子から報告があった。ランニング中に偶然店の前を通りかかったと言う。検索すると、確かに経堂で店を再開したらしい。経堂は2人が月イチ程度で通うジムがある。これは行かねばだ!

Hashiguchi2Hashiguchi4IGAさん!うわ〜っびっくり!お久しぶりです」ジムで走った後に店を訪ねると、橋口さんが変わらぬ笑顔で迎えてくれた。店の名前はそのまま。それどころか、名物“ちとかライス”という千歳烏山縁の料理も健在。ちょっと辛い(ちと辛い)と、千歳烏山の略称“ちとから”を掛けた料理名は、彼の地元愛の表れ。店内の手書きメッセージも、熱いくらいの愛が伝わって来る。聞けば、TV東京系列の番組「ワールドビジネスサテライト(WBS)」のシリーズ企画「THE 行列」の取材を受け、間も無く放送されるのだと言う。おぉっ、それは良かった!でも、放送されて混雑する前に仲間たちを連れて来なければ!さっそく週末の夜、新店を発見してくれたアスリート女子たちと訪問。

Hashiguchi5Hashiguchi6前の店と変わらぬメニューがいくつかある中で、お気楽夫婦が好きだった「お花畑のダイコンサラダ」と「真っ赤なトマトのジュータンサラダ」をオーダー。「このサラダのドレッシング、すごい美味しいね♬」とスカッシュ仲間たちにも好評。ドレッシングのレシピも(おそらく)変わらず、懐かしさというスパイスが効いて美味しさ倍増。他にも、豚レバーペースト、イワシのコンフィオーブン焼きなど、定番メニューがキチンと旨い。そしてお約束の“ちとかライス”も皆でシェア。「うん、確かにちょっと辛くて美味しいね」WBSでも取り上げられた名物料理、同行のアスリート女子や役員秘書にも好評。自分たちが褒められているようで、何だかとても嬉しいぞ。

Hashiguchi7Hashiguchi8事も終えたところで、キッチンの橋口さんにGOサインを送る。「完走おめでとうございます♡」ご近所の名パティシエ、マコちゃんにお願いしてオリジナルケーキを作ってもらい、こっそり店に預けておいた“完走お祝いケーキ”の登場だ。「きゃぁ〜っ!嬉しい」お気楽妻と並んで感情体温が低めのアスリート女子のテンションが上がる。密かにガッツポーズ。「すごぉい!すごぉい!」感情体温が高めの役員秘書が場を盛り上げる。マコちゃんファンの彼女にも内緒のサプライズ企画。してやったり。因みにアスリート女子は、東京マラソン、名古屋ウィメンズマラソンと、2大会連続サブフォー(フルマラソン4時間切り)で完走したツワモノ。お店発見のお礼を兼ねたプレゼントだ。

IGAさん、ありがとうございました。またおいでください!」橋口さんとスタッフに見送られ、店を後にする。「良い店だねぇ」「ずっと満席だったね」その日の感想を言い合いながら駅に向かう。若い頃に出会い別れてしまった旧友と久しぶりに再会し、現在の友人たちに紹介したら仲良くなってくれた、そんな幸福な気分。美味しいモノは人と人をつなぐ。復活、はしぐち亭。また伺います♬

肉が食えない?肉の会「小松屋 銀座店」

Komatsuya1Komatsuya2座に肉を食べに行きましょう!」肉部から召集がかかった。メインの肉(タリアータ)は食べ放題、ビールやワインなどは飲み放題、それで6,000円!「小松屋 銀座店」という肉屋が経営するイタリアンレストランが開催する月に1度のイベントらしい。今回の幹事のI葉夫人が前月に参加し、余りの楽しさに翌月の予約をして帰ってきたとのこと。もっとも、楽しすぎて飲み過ぎて、メインの肉にたどり着く前に撃沈。肉を食べられなかったリベンジでもあるらしい。食べ放題、飲み放題には向かない小食の(妻は酒は飲まないし)お気楽夫婦ではあるが、ご一緒するには楽しいメンバーでもあり、快諾。I葉夫妻の他には、プロレス好きで肉好きのご夫婦、肉部主将カップルの総勢4組8人だ。

Komatsuya3Komatsuya4成肉と馬肉を食べる会」という、その日で63回を数えるイベントは、小松屋社長が鳴らす鐘の音でスタート。肉屋の巨大な冷蔵庫で熟成するという肉の薀蓄話を中心とした挨拶の後、参加メンバー全員で「肉を食べるぞー!」というシュプレヒコールで乾杯。食べる前から店全体のテンションが高い。生ハム盛合せ、タコとジャガイモのサラダなど、メインの前の料理も美味しい。ワインがすすむ君。さらに「これが美味しいんですよ」とI葉夫人オススメの馬肉のタルタルステーキが登場。確かにフレッシュで旨い。ワインがますますススム。アグー豚のローストの後は、メインの牛肉のお披露目があり、調理場で大きな塊りのまま焼き上げられた後、いよいよ各テーブルに登場だ。

Komatsuya5Komatsuya6ぉ〜っ!」テーブル毎に歓声が上がり、大撮影大会が始まり、そして実食!我がテーブル担当のアルバイトスタッフのロシア人留学生のアルチャムくんが、どうだ!とばかりにお肉のご開陳。うぉ〜っ!すごい。肉屋が始めたイタリアンレストラン、肉料理の本場トスカーナのステーキ屋のようにたっぷり食べて欲しい!というご主人の心意気通り、これでもか!と盛られた牛肉。店ご自慢の、87日間も熟成した栃木産のトマホーク(骨つきリブロース)だ。赤身の旨さと、脂の美味しさが味わえる部位。さて、さっそくいただこう。「私は脂のすくないとこ取って」とお気楽妻。はい、分かってますよ。脂の多い部分は私や肉部メインメンバーの担当。ん、The 肉!という味わい。

Komatsuya8Komatsuya7、これ手でいっちゃっても良いですか」プロレス好きご夫婦(妻)が、にこやかにトマホークにかぶり付く。「嬉しいですね」と店のご主人も満足の笑み。彼女もお気楽妻同様に全くお酒は飲まない。けれど事前情報ではメンバーの中で一番肉を食べるとのことだった。初対面のその日、まさかこの人がと思ったところ、事前情報以上の気持ちの良い食べっぷり。「肉だったらもう一皿くらい食べられますよ♬」とさり気なく凄いことをおっしゃる。最初から勝負はしてないけれど、参りました。ところで、アグー豚の辺りから船を漕ぎ出したI葉夫人はと言えば、見事に肉を前に撃沈。今回も肉を食べられずに終了することになった。つくづく周囲の期待に応えてくれる可愛い人だ。

Komatsuya9食べてな〜い!涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙」翌日、前夜はナメクジのように酔っ払ったI葉夫人からメッセージ。「その分私がたいへん美味しくいただきました」とプロレス好き妻。「なんか連行されている人がいますけど」I葉夫から突っ込みが入る。これも彼ら夫婦のお約束。そして、彼女にとっては「肉を食べることができない肉食べ放題の会」、「次回も予約しちゃう?」と酔う前の幹事は言っていたけれど、果たして彼女が肉を食べられる日はやって来るのか?To be continued !

味の継承、そして巣離れ「梅本(尾山台)」

Ume9Ume1田谷尾山台で本日オープンです!わくわく、そわそわ、私が緊張してもしょうがないんですが…」馴染みの京料理店「用賀 本城」の女将さんがFacebookにアップした投稿で、梅ちゃんの店「梅本」の情報を知った。彼が本城を辞め、独立すると聞いたのは年末に店に伺った時。女将さんの投稿によると、「本城」開店の翌年の5月から7年近く、本城さんの弟子として頑張ってきたとのこと。カウンタの中で、ずっと寡黙に仕事をしていた彼が、どんな店を開くのか。バタバタであろう開店当日を避け、数日後に1人でふらりと(妻が残業で独りメシだったので)訪ねてみた。*それにしても女将さん、ショップカードの写真が小さすぎて、店の住所を読み取るのが大変でしたよ!(笑)

Ume2Ume4急大井町線の尾山台駅から歩いて1分!商店街のメインストリートから横に入ってすぐ。ビルの2階ではあるものの、絶好のロケーション。店の外まで溢れる祝花。何か持参すべきだったかなと思いつつ、店に行って食べることが何よりのお祝いだろうと手ぶらで店に入る。「いらっしゃいませ!」と元気な声と、驚いた梅ちゃんの顔。本城の女将さんの書き込みで知って来たのだと伝えると、「ありがとうございます。びっくりしました」と、ようやく我に返った模様。カウンタに座ると目の前には本城さんからのお祝いの品。生ビールをいただきながら、店の様子を尋ねる。まだ開店早々のバタバタでお任せメニューしかないとのこと。否応もなく、梅ちゃんにお任せ。楽しみだ。

Ume5Ume6に客がいなかったこともあり、梅ちゃんにポーズを取ってもらったり、店内の様子や料理を遠慮なく撮影。なんだかすっかり大将の顔をしていると梅ちゃんに伝えると、「そう呼ばれるのがまだ不思議な感じなんです」とはにかむ。最初の皿は本城さん仕込みの美しい料理。酒器に描かれた鳥獣戯画も面白い。聞けば、独立前からコツコツと器を集めていたらしい。そんなところは食器好きの女将さん譲りか。それにしても、本城にいた時はほとんど会話しなかったのに、実に良くしゃべる梅ちゃん。こちらから話しかけているからでもあるけれど、不思議。そう尋ねると「あえて無口でいました」ふむ。芯がある答えだ。ん、これは美味しいね、ある一皿を褒めると、満面の笑み。

Ume7Ume10阪に住んでいた頃、用賀で店を出したばかりの本城さんを訪ね、料理を食べ、戻ってすぐに「給料はいらないから」と弟子入りの申し出をして断られた梅ちゃん。ところが、数週間後に(スタッフが辞めたらしい)本城さんから誘いの連絡があり、働き始めたというエピソードを聞く。ご縁だねと言うと、笑顔で頷く。結婚のお相手も女将さんからの紹介だと言う。子供のいない彼らにとって、梅ちゃんは我が子同様、そのお子さんはお孫さん同様なのだろう。「ありがたいです。それに、公邸料理人も憧れなんです」と梅ちゃん。料理人の目指すべき道が分かり難くなり、自分がそれを示したいと開店当時語っていた本城さん。梅ちゃんは、その道を辿ってくれる愛弟子でもあるのだ。

Ume8IGAさん、梅ちゃんの店に行ってくださったそうで、ありがとうございます。本人から喜びの報告がありました」翌日、女将さんからメッセージ。「なんせ1人なので、心配の毎日です」と、やはり母親っぷり全開。本城さんの味を受け継ぎ、女将さんの愛情を注がれて育った巣を飛び立った料理人。まだまだの皿もあったけれど、それは本城さんと比較した評価。比較される相手が師である本城さんならば、超え甲斐のある大きな山だ。女将さん曰く、「まだ若干33歳、伸び代に期待してください!」もちろん。それに、すでに充分美味しいですよ、お母さん。もとい女将さん。自由が丘から電車でわずか2駅3分、そして駅から1分。オフィスから5分余りの場所に、ふらりと立ち寄れる良い店ができた。梅ちゃん、次回は妻と一緒に伺います♬


▪️梅本 店舗情報(駅からダッシュで15秒)…関西人やなぁ、梅ちゃん。

Umemoto

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