美魔女たちとの宴「ラ・コッポラ」

Coppola1Coppola2魔女と呼ばれる女性たちがいる。そのネーミングには賛否両論があり、必ずしも好意的に受け取られてはいない。嫉妬?調べてみると、単に年齢を感じさせない若さを保ち、“アンチエイジング”に励んでいる女性のことを指すのではないらしい。「美魔女」を商標登録している(!!)光文社によると、経験を積み重ね磨かれた内面の美しさ、いつまでも美を追求する好奇心と向上心、美しさが自己満足にならない社交性、などを備えていることが必要らしい。そんな女性、そう簡単に…いるなぁ。それも身近に何人も。その筆頭、還暦を超えた美魔女(1)は、40歳以下という年齢制限をものともせず、TOEIC900点超えの実力で見事に採用試験に合格。この春から英会話の講師の仕事に復帰する。

Coppola3Coppola450歳を超えた美魔女(2)は、フラワーアレンジメントの先生だけでは飽き足らず、ワインの資格を取り、いつの日かワインバーを開業したいと勉強に励む。間もなく50歳を迎える美魔女(3)は、娘のお受験がうまく行った後に、常勤のオフィスワークに復帰。故郷に独り暮らす母を思い、可能な限り帰省する孝行者。3人の共通点は、愛娘を美しく賢く育ててきただけではなく、自らもポジティブに生活を楽しんで来たこと。自分の美を自覚し、自分自身を磨くことは言わずもがな、周囲を明るく楽しくする社交性を持ち続け、何より一緒に飲んで楽しいこと。←これが一番大事(笑)。春のある夜、そんな3人とご一緒することになった。「ラ・コッポラ」というドンチッチョの姉妹店。

Coppola7Coppola8初はお気楽夫婦を入れて4名の予約。サバのスモークとオレンジのサラダ、ホタルイカと菜の花のサラダなどの春らしいイタリアンをいただきながら、ワインを楽しんでいた。そこに突然、他に予定があり参加できなかった美魔女(3)が登場。うわぁ〜っ!びっくり!と驚く仲間を見て、してやったりの笑顔。茶目っ気たっぷりの末っ子気質。スケジュールを変え、メンバーには黙ってサプライズで顔を出すことにしたらしい。改めて5人で乾杯。一段と盛り上がった勢いのまま、名物料理(その日は黒豚ロース)のミラノ風カツレツ、ウサギとグリーンピースのパッパルデッレなど、いずれもその日のオススメ、伝統郷土料理をいただく。どの料理もドンチッチョと同様に美味絶品。

Coppola6Coppola5インもう1本飲んじゃおうか」にこやかにワインを選ぶ美魔女(2)。サービススタッフもワインの選択権があるのは彼女だ!とターゲットを美魔女(2)に絞り込み、説明をしつつワイン談義で盛り上がる。何本目かのワインが空になった頃、デザートが登場。皆気持ち良く食べ、豪快に飲み、スイーツにも目がない。けれども、その摂取したカロリーを消費し、体重や体型を調整する努力は怠らない。「勉強ぜんぜんしなかったぁ」とテスト前に口を揃えながら、毎回いい点を取る中学生のように、「食べて飲んでばっかりで、すっかりデブ」などと宣う彼女たちのことばは信じてはいけない。密かに、時には堂々と、美や体型を保つ生活を行い、それが身に付いているのだ。尊敬。

しかったねぇ♬」深夜残業続きの妻が、帰りの車中で呟く。その夜の店の選択は、妻の会社から歩ける(残業している妻が早めに参加できる)店が条件だった。美魔女仲間たちとの宴は、集中し過ぎてしまう妻の息抜きになり、エネルギーの充填になったらしい。私ならとっくに倒れてしまっているだろう仕事の量に立ち向かい、毎日元気に仕事に向かう妻は、まさしく魔女。あと数週間は続くハードワークの日々を、美味しい食事と美魔女たちとの楽しい時間で、乗り越えられることを祈る。「あ、ニンジンは他にもぶら下げるよ!」と妻。らじゃ。

出会いと、再会♡「復活!はしぐち亭」

Hashiguchi1Hashiguchi3気楽夫婦の住む街に「はしぐち亭」という洋食屋があった。2人が住むマンションから、わずか1分程の場所にある小さな店。店主の橋口さんが目指していたのは、気軽に毎日のように食べに来てもらえる洋食屋。2人にぴったり。揃って食べに行くのはもちろん、妻が残業だった日の独りメシ、友人と一緒に行ったりと、まさしくお気楽夫婦のダイニングルームだった。ところが、諸々の事情で残念ながら数年前に閉店。淋しい思いをしていた。するとある日、「はしぐち亭発見!」と友人のアスリート女子から報告があった。ランニング中に偶然店の前を通りかかったと言う。検索すると、確かに経堂で店を再開したらしい。経堂は2人が月イチ程度で通うジムがある。これは行かねばだ!

Hashiguchi2Hashiguchi4IGAさん!うわ〜っびっくり!お久しぶりです」ジムで走った後に店を訪ねると、橋口さんが変わらぬ笑顔で迎えてくれた。店の名前はそのまま。それどころか、名物“ちとかライス”という千歳烏山縁の料理も健在。ちょっと辛い(ちと辛い)と、千歳烏山の略称“ちとから”を掛けた料理名は、彼の地元愛の表れ。店内の手書きメッセージも、熱いくらいの愛が伝わって来る。聞けば、TV東京系列の番組「ワールドビジネスサテライト(WBS)」のシリーズ企画「THE 行列」の取材を受け、間も無く放送されるのだと言う。おぉっ、それは良かった!でも、放送されて混雑する前に仲間たちを連れて来なければ!さっそく週末の夜、新店を発見してくれたアスリート女子たちと訪問。

Hashiguchi5Hashiguchi6前の店と変わらぬメニューがいくつかある中で、お気楽夫婦が好きだった「お花畑のダイコンサラダ」と「真っ赤なトマトのジュータンサラダ」をオーダー。「このサラダのドレッシング、すごい美味しいね♬」とスカッシュ仲間たちにも好評。ドレッシングのレシピも(おそらく)変わらず、懐かしさというスパイスが効いて美味しさ倍増。他にも、豚レバーペースト、イワシのコンフィオーブン焼きなど、定番メニューがキチンと旨い。そしてお約束の“ちとかライス”も皆でシェア。「うん、確かにちょっと辛くて美味しいね」WBSでも取り上げられた名物料理、同行のアスリート女子や役員秘書にも好評。自分たちが褒められているようで、何だかとても嬉しいぞ。

Hashiguchi7Hashiguchi8事も終えたところで、キッチンの橋口さんにGOサインを送る。「完走おめでとうございます♡」ご近所の名パティシエ、マコちゃんにお願いしてオリジナルケーキを作ってもらい、こっそり店に預けておいた“完走お祝いケーキ”の登場だ。「きゃぁ〜っ!嬉しい」お気楽妻と並んで感情体温が低めのアスリート女子のテンションが上がる。密かにガッツポーズ。「すごぉい!すごぉい!」感情体温が高めの役員秘書が場を盛り上げる。マコちゃんファンの彼女にも内緒のサプライズ企画。してやったり。因みにアスリート女子は、東京マラソン、名古屋ウィメンズマラソンと、2大会連続サブフォー(フルマラソン4時間切り)で完走したツワモノ。お店発見のお礼を兼ねたプレゼントだ。

IGAさん、ありがとうございました。またおいでください!」橋口さんとスタッフに見送られ、店を後にする。「良い店だねぇ」「ずっと満席だったね」その日の感想を言い合いながら駅に向かう。若い頃に出会い別れてしまった旧友と久しぶりに再会し、現在の友人たちに紹介したら仲良くなってくれた、そんな幸福な気分。美味しいモノは人と人をつなぐ。復活、はしぐち亭。また伺います♬

肉が食えない?肉の会「小松屋 銀座店」

Komatsuya1Komatsuya2座に肉を食べに行きましょう!」肉部から召集がかかった。メインの肉(タリアータ)は食べ放題、ビールやワインなどは飲み放題、それで6,000円!「小松屋 銀座店」という肉屋が経営するイタリアンレストランが開催する月に1度のイベントらしい。今回の幹事のI葉夫人が前月に参加し、余りの楽しさに翌月の予約をして帰ってきたとのこと。もっとも、楽しすぎて飲み過ぎて、メインの肉にたどり着く前に撃沈。肉を食べられなかったリベンジでもあるらしい。食べ放題、飲み放題には向かない小食の(妻は酒は飲まないし)お気楽夫婦ではあるが、ご一緒するには楽しいメンバーでもあり、快諾。I葉夫妻の他には、プロレス好きで肉好きのご夫婦、肉部主将カップルの総勢4組8人だ。

Komatsuya3Komatsuya4成肉と馬肉を食べる会」という、その日で63回を数えるイベントは、小松屋社長が鳴らす鐘の音でスタート。肉屋の巨大な冷蔵庫で熟成するという肉の薀蓄話を中心とした挨拶の後、参加メンバー全員で「肉を食べるぞー!」というシュプレヒコールで乾杯。食べる前から店全体のテンションが高い。生ハム盛合せ、タコとジャガイモのサラダなど、メインの前の料理も美味しい。ワインがすすむ君。さらに「これが美味しいんですよ」とI葉夫人オススメの馬肉のタルタルステーキが登場。確かにフレッシュで旨い。ワインがますますススム。アグー豚のローストの後は、メインの牛肉のお披露目があり、調理場で大きな塊りのまま焼き上げられた後、いよいよ各テーブルに登場だ。

Komatsuya5Komatsuya6ぉ〜っ!」テーブル毎に歓声が上がり、大撮影大会が始まり、そして実食!我がテーブル担当のアルバイトスタッフのロシア人留学生のアルチャムくんが、どうだ!とばかりにお肉のご開陳。うぉ〜っ!すごい。肉屋が始めたイタリアンレストラン、肉料理の本場トスカーナのステーキ屋のようにたっぷり食べて欲しい!というご主人の心意気通り、これでもか!と盛られた牛肉。店ご自慢の、87日間も熟成した栃木産のトマホーク(骨つきリブロース)だ。赤身の旨さと、脂の美味しさが味わえる部位。さて、さっそくいただこう。「私は脂のすくないとこ取って」とお気楽妻。はい、分かってますよ。脂の多い部分は私や肉部メインメンバーの担当。ん、The 肉!という味わい。

Komatsuya8Komatsuya7、これ手でいっちゃっても良いですか」プロレス好きご夫婦(妻)が、にこやかにトマホークにかぶり付く。「嬉しいですね」と店のご主人も満足の笑み。彼女もお気楽妻同様に全くお酒は飲まない。けれど事前情報ではメンバーの中で一番肉を食べるとのことだった。初対面のその日、まさかこの人がと思ったところ、事前情報以上の気持ちの良い食べっぷり。「肉だったらもう一皿くらい食べられますよ♬」とさり気なく凄いことをおっしゃる。最初から勝負はしてないけれど、参りました。ところで、アグー豚の辺りから船を漕ぎ出したI葉夫人はと言えば、見事に肉を前に撃沈。今回も肉を食べられずに終了することになった。つくづく周囲の期待に応えてくれる可愛い人だ。

Komatsuya9食べてな〜い!涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙」翌日、前夜はナメクジのように酔っ払ったI葉夫人からメッセージ。「その分私がたいへん美味しくいただきました」とプロレス好き妻。「なんか連行されている人がいますけど」I葉夫から突っ込みが入る。これも彼ら夫婦のお約束。そして、彼女にとっては「肉を食べることができない肉食べ放題の会」、「次回も予約しちゃう?」と酔う前の幹事は言っていたけれど、果たして彼女が肉を食べられる日はやって来るのか?To be continued !

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SINCE 1.May 2005