Grazie tante ! Ci vediamo !「イル パッツィーノ」

IlPa1IlPa2近所にあって嬉しい店がある。「IL Pazzino イル パッツイーノ」という小さなトラットリア。2015年にオープンして以来、お気楽夫婦が普段着で通うお気に入りの店。店の名前はイタリア語っぽいけれど、実はシェフの髪が太くパッツンとしていることから名付けたらしい。*イラスト看板の画像参照 休日には何度かランチで伺った。気取らず普段着であるだけではなく、堂々とすっぴんで出かけるお気楽妻。自宅から歩いて2分。知り合いにあったとしても、気にすることはない、というスタンス。「だってご近所だもん」と妻。気軽に伺えるカジュアルな店で、何を食べてもキチンと美味しい上に、お値段もお手頃。まさに近くにあって良かった、という店。

IlPa3IlPa4して、髪パッツィーノでイケメン*画像参照 シェフのキャラクターも好感度が高いのだ。ある日、オーダーしたトリッパの酸味に、すごく美味しいけど、何の味だ!?と疑問符の嵐。すると「実は自家製の塩レモンなんですよ。良かったら小分けしますからお持ちください」と、瓶に詰めていただいた。「自宅でビストロやられてるんですよね。ぜひ何かの料理に使ってください!」むむっ、ブログまで読んでいただいている。嬉しい限り。それにしても何と気さくで大らかなシェフなんだ!ではと、さっそく鶏ととゴロゴロ野菜の温サラダで使用。「美味しぃ〜っ!どんな味付け?」ご来店いただいた友人たちにも好評。ふふふ、美味しいでしょう?秘密だよ。度量が狭い素人シェフ。

IlPa5IlPa6菜がフレッシュでシャキシャキして美味しいんだよね♬」というコメントが、野菜サラダ好きの妻のこの店に対する評価。確かに、地元の世田谷野菜をたっぷり使った定番のサラダ、旬のタケノコを使った季節のサラダ、甘くて元気なトマトを使ったブルスケッタなど、どれも野菜の美味しさがストレートに伝わって来る。そして盛り付けの美しさが食欲をそそるのだ。決して豪華なアレンジではないのだけれど、センス良く爽やかな盛り付けはいかにも美味しそうでグッと来る。食材のビビッドな色の組合せも繊細で、盛り付けの技と相まって絶妙。どの料理も食べたい!と思わせる見目麗しさなのだ。このセンスは「ビストロ808」の料理にも参考にせねばと頭に刻む。

IlPa7IlPa8タリアンだから、もちろん炭水化物系の美味しさもこの店の魅力。例えば、「岩ノリと腰越シラスのリゾット」など、コメの美味しさと食材の組合せが、お気楽夫婦にどストライク!そして、パスタ。ある日のランチメニューは、「天然エビのビスク風トマトクリームパスタ」「薫り高いポルチーニ茸の贅沢パスタ」など4種からのセレクト。それに前菜とドリンクが付いて1,000円〜1,500円。お得感満載。さらに、ティラミスなどのデザートが絶品なのだ。と、ここまで読んでいただき、行きたい!と思っていただいた方がいたら申し訳ない。この店は、本日(2017年4月30日)をもって閉店し、6月にお隣の仙川駅に「Resutaurant cozy」として移転して再OPENすることになった。

IlPa9念だけど、新店おめでとう!」そんな情報を知り、パーソナルトレーナーのNちゃんを誘い、慌てて営業期間の少なくなった店に伺った。聞けば、店が狭いため客を並んで待たせることも多かったため、今よりも広い店舗を探して移転することになったのだと言う。う〜ん。つくづく残念。隣の駅とは言え、今のように歩いて2分とはいかない。「でも食べに行くよ!」この店のファンだった妻が元気に宣言。短い期間だったけど、ホントにありがとう。Grazie tante ! Ci vediamo ! 〜そして今後は、すっぴんでは伺えなくなるけれど(電車乗るしね)また新しい店にも伺うよ!

春に逢い、春に酔う「Din’s 鼎」

Spring1Spring4が咲き始めた頃、前職P社の後輩と「魚の寄り処 てとら」へ。同じ沿線に住む彼とは、何年か越しにこの店で飲もうと言い合いながら実現できなかった。それが、年初の大同窓会で久しぶりに彼と会い、今度こそはと実現した。P社入社早々の若手の時代、当時から料理好きな彼は、応募した『danchu』のオリジナル料理コンテストで入賞。発行元のプレジデント社(P社のご近所にオフィスがあった)には、前々職の会社の同期(私より先に転職した)I崎くんがおり、3人で一緒に食事をしたりという不思議な縁があった。現在も“食”に深く関わる仕事をしているナイスガイは、食に関する拘りをブレずに持ち続け、新たな担当事業も抱えている。何よりも楽しそうに仕事をしている様子が嬉しく、頼もしい。春らしくフレッシュな話題で飲む酒は、楽しい酒だった。

Spring5Spring6卒で入社したS百貨店の同期会が開催されたのは、3分咲きの頃。何と入社35周年だと言う。かつて入社式が行われた4月1日に開催するという心憎い設定。集まった総勢30名ほどのメンバーの半数は、会社に残ってはいない。それでもこうして集まることのできる嬉しさ、声を掛けてもらえるありがたさ。わずか数年の在籍だったけれど、社会人として初めてビジネスの基本を叩き込まれた場でもあり、百貨店が元気だった時代、S百貨店が時代のフロントランナーだった頃に過ごした仲間たち。あっと言う間に当時にタイムスリップ。入社当時の懐かしい画像を流す企画では歓声が上がり、幹事も思わず感涙の盛上り。もうすぐ定年を迎えようとする仲間たち。けれど、まだまだ新たなチャレンジをしたり、枯れることなくお洒落で元気だ。嬉しい酒だった。

Spring2Spring10台に住む友人カップルが訪ねて来てくれたのは、自由が丘の桜が満開の頃。震災後に仙台で会社を興し、かの地で出逢い、数年間過ごした街から一足先に東京に戻って来た彼と、後を追うように仙台を離れようとしている彼女。それぞれに紆余曲折があり、周囲に心配されながら、それでも温かく見守られながら、ようやく満開のサクラのような笑顔になった2人。彼らを包む空気が、前回会った時よりも、柔らかく濃密になった。良い感じのカップルになった。元々東京にベースがあった2人だけれど、東京での生活は久しぶり。お気に入りの店「天天厨房」で一緒に台湾料理を食べ紹興酒を飲みながら、「BAR808」でスパークリングワインを飲みながら、杜の都仙台で育んだ温かな関係を、花の都TOKYOでも続けて欲しいと、つくづく思う春の宵。

Spring7Spring8由が丘のサクラが散り始めた頃、前職の後輩であり、自由が丘の仲間でもあるTくんの店を訪問。GACKTとタッグを組んで新規開店した「Din’S 鼎」という焼き小籠包の店。彼はミスチルなどのアーティストと一緒にコンサートツアーを周り、アーティストグッズを企画販売する会社の経営者。家業の惣菜屋を継ぎながら、ケータリング領域に事業を拡大し、グッズまで手がけるやり手社長。学生時代からの体育会(彼はアメフト)気質そのままに、好奇心旺盛で、エネルギッシュな会社を経営してきた。地元自由が丘で彼が初めて手がける“大箱”の飲食店の様子を見に出かけると、本人登場。お祝いの握手と記念撮影、そして乾杯。既に行列ができる人気店。この勢いをそのままに、元気に全力で走り続けて欲しい、誇らしい後輩のひとりだ。

Spring9は新たなスタートの季節。その季節の象徴はサクラ。日本人の誰もがサクラの開花を心待ちにし、サクラをを愛でる。“花”見と言えばサクラを指す。そのサクラは新たな季節の“生”の象徴でもあり、散り行く“死”の象徴でもある。サクラの花と共に、春に逢った友人たちは、みんな良い顔をしていた。新しい仕事やプロジェクトをスタートさせたり、ポジティブに新たな生活設計をしたり、それぞれが新たな季節を迎え、その喜びに目が輝いていた。春に逢い、春に酔う。そんな季節が過ぎていく。

春宵一刻値千金♬「遠藤利三郎商店 神泉」

Endo1Endo2しいっ!自由が丘に遠征しても良いし、どこでも良いよぉ(^^)俄然張り切りの巻♬」先日の美魔女会に途中から乱入してきたスカッシュ仲間が、余りにも存在感があったためワリカン計算を誤り、かなり余計に代金をいただいた。それを返すのも何だから、どこかでご馳走すると連絡。すると、誘い甲斐のあるレスポンス。ふふ、愛いやつ♡では、とっておきの店にお招きしようと、神泉の「遠藤利三郎商店」を指名。「わぁ、噂の遠藤、行ってみたかったんだ」と、残業の妻に先駆け、早めの時間からサシ飲み。「わぁ〜っ、ステキ。写真撮っていいかな」他に客がいない時間ということもあり、遠慮なく2階にも上がらせていただき撮影タイム。良い写真が撮れて満足のご様子。

Endo3Endo4いね、明るい時間から飲めるって♬」夕間暮れ、まだ薄明るい街の景色を背にビールで乾杯。仕事を早めに終えて駆けつければ、こんな時間から飲み始めることができる。ふふふ。妻を待つまでの間、束の間“愛人♡飲み”の時間だ。さっそく顔馴染みのスタッフにお願いしてワインを選ぶ。この店のスタッフは全員ソムリエの資格を持ち、声をかけると実に嬉しそうにワインをチョイスしてくれる。「IGAさん、今日は何杯コースですか?」私の体調と、選んだ料理に合わせてグラスワインを見繕っていただくのがお約束。「私は最初は泡で」と愛人。「では、シャンパーニュではないんですが、クレマン・ド・ブルゴーニュという同じ製法で作られたスパークリングです」ふむふむ。

Endo5Endo6IGAさんの1杯目は、オーストラリアのアニーズ・レインというリースリングで…」馴染みのスタッフの対応は柔らかく、的確で、きびきびとして心地良い。そんな様子を眺めていた愛人は、「彼女カッコイイね。良いねぇ、この店」すっかり気に入ってもらったようだ。オードブルの盛合せに続き、山菜のフリット、メルゲ−ズというラム肉ソーセージ、季節モノのホワイトアスパラをいただく。「料理も美味しいんだね」黄昏時には4杯目のワインを選んでいただき、すっかりご機嫌な2人。そこに遅れてきた妻が登場。すると、温かいオシボリとほぼ同時に、すっとヒルドンという発泡水が出てくる。「すごぉい、いっつも決まってるんだぁ」と愛人。妻がふふっとほくそ笑む。

IMG_3529Endo8杯!」宵の口に3人でグラスを合わせる。「ポッジョ・アル・ソレ」というピリ辛のソーセージに合わせてもらったロゼワインで2人とも5杯目。確かに良い相性だ。「IGA-IGAと愛人ごっこしてたんだよぉ」と嬉しそうに正妻に告白する愛人。「良かったねぇ」と余裕の正妻。酔っ払いの2人を相手に、さすがの優しい応対。この店に出会ったきっかけ、スタッフとのエピソードなどを披露する度に、目を輝かせて(酔った目?)聞き入る愛人。相変わらず居心地の良い空間で会話が弾み、笑顔が溢れ、ワインがススム。愛人と正妻と共に過ごせる(笑)ゼータクな時間。愉しい酒だ。楽しい時間だ。と、あっという間に時間が流れ、6杯目のワインを干す頃にはすっかり夜も更けている。

馳走サマでしたぁ。噂の店、百聞は一見に如かず。期待通り素敵でした。“常連”のIGA-IGAのエスコートもさすが!楽しく美味しい夜でした」帰宅する頃には、愛人から大量の写真とメッセージが届いていた。彼女(その日の愛人)と飲む酒は、飲む前も、飲んでいる時も、飲んだ後も楽しい。春の宵、楽しい時間は値千金♡

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