オトナの修学旅行「つくば/第2日」
2016年 10 月10日(月)
修学旅行と言えば、社会科見学。“学園都市”とか“研究学園”と名乗るつくば市には、社会科見学に相応しい施設に事欠かない。「JAXAに行く前に、エキスポセンターの前を通るね。HⅡロケットの実物大模型があるんだよ」社会科見学のメイン施設であるJAXA(宇宙航空研究開発機構)筑波宇宙センターまでのルートまで工夫してくれるマダムの気遣いの細やかさ。「あ、国土地理院もあるけど、行ってみる?」「おぉっ!行く行く!」地図好きのお気楽妻がすかさず食いつく。彼女は地図が大好物で、飽きず眺めることができる。国土地理院の地図と測量の科学館は、入場無料。エントランスを入るとすぐに、赤と青のメガネを使って3Dに見える巨大な日本地図が待っていた。
「わぁ〜っ!すごい」北海道から沖縄までフロアいっぱいに広がる日本地図が壮観。地域ごとに載っている地図帳では分からない、東西南北に広い日本を実感し、その距離感を体感する。「石垣島って遠いんだね」「関東平野は平らだねぇ」時間を忘れ、真剣に見入る修学旅行生たち。その上、屋外にはタイルに詳細な地図を焼き付けた地球儀。「ここ愉しい〜」国土地理院様、さすがです。テンションアゲアゲのままでJAXAに向かう。モニターに映し出される“地球の出”、ロケットの実物大模型、これまたオトナの子供心をくすぐりまくり、実に愉しい。売店では宇宙食を販売していたり、屋外ではHⅡロケットの模型の前で記念撮影ができたり、サービス精神に溢れる施設。
「つくば、良いトコだね♬」長野LOVEの友人が呟く。ん、同感。道路は広く、数多い研究施設の前庭には芝生と植栽が配され、まるで欧米の郊外都市の風景。赤い看板も少なく、街並みも美しく整っているから、雨のドライブも車窓の風景を眺めるだけでも心地よい。と、たっぷり真剣に社会科見学を楽しんだこともあり、腹が空く。当初は筑波山に登り、蕎麦を食べに行こうという計画だったが、雨天のため中止。前夜の料理を食べきれなかったから、それをいただこうというオトナの修学旅行に相応しい柔軟な予定変更。昼からビール、そしてスパークリングワイン。満腹のため、手を付けられなかった「Coq au vin(鶏のワイン煮)」などをいただく。シミシミで旨し。
「楽しくって延泊しそうな勢いだなぁ」美味しく楽しくワインがススム。心地よく酔い始め、皆んな自然にハシャギ始め、長野LOVEの友人のおふざけモードが上がってくる。すっかりびぢん台無し。「ねぇねぇ、バドミントンやろうか!」とマダムの突然の提案。え”?ウチの中で?確かに天井は高いし、十分なスペースはある。すると彼女が持って来たのは、柔らかいネットが張ってあるなんちゃってバドミントンラケット。真っ直ぐに打ってもあらぬ方向にシャトルが飛んで行く。「総当たり戦やろ〜」「長く続いた人が勝ちにしよう」皆んなノリノリで、かつ真剣に対戦するも、思うようにラリーが続かず、大笑い。…と、遊び疲れ、飲み過ぎで、ソファに沈み込む引率の先生(私)。
「またおいでねぇ」「うん、すぐにでも来たぁい」改札前のハグでお別れ。結局昼過ぎから夜まで飲み続け、TXの車内でもテンション高いまま、写真を撮ったり、メッセージを送ったり。「あっ!リゾット食べるの忘れてた!」と長野LOVEの友人が叫ぶ。では、次回はリゾットを食べに行こうか。それにしても、マダムのホスピタリティの高さに甘え、楽しみ切った2日間だった。Thanks マダム♡