秋の新作メニュー登場♬「ビストロ808」

80818082日、スカッシュ終わったら飲みに行かない?」ワイン好きなスカッシュ仲間からお誘いがあったのは夏の初め。そしてスカッシュを再開した作曲家の奥さま、スカッシュを始めたばかりの若手女子という女子会に参加。恋の話、夢の話、好みのタイプの話で盛上がり、家事全般が得意で料理が好きな私が褒められ…という流れで、同じメンバーをビストロ808にお誘いすることになった。(乗せられた?)日程が決まり、メニューはこれから考えると参加メンバーにメッセージを送ると、妻から「初秋メニューですな(^^)」とプレッシャーがかかる。栗、キノコ、秋鮭…秋の食材、何にしようか。この季節、そう言えば亡き祖母が甘露煮を作っていたなぁと、甘い香りとともに思い出す。夏から秋にかけて出回る食材、夏果と秋果があるイチジクに決定。

80838084花果(イチジク)を中心に秋のメニューを考える。イチジクは生ハムとは相性ぴったり。シャインマスカットとブルーチーズを加えてサラダにしよう。これで彩りも鮮やかな女子受けする1品が決定。他には定番のキャロットラペをメインにクリュディテ、お約束のパテドカンパーニュはオランジュソースを添えて、メインの牛肉のタリアータはシャインマスカットソースで決定。大まかなメニュー構成ができれば、準備できたも同様。食材の買い出し、事前に作り置きして味をなじませる料理は保存容器の中でスタンバイ。すっかり慣れたものだ。「きゃぁ〜っ、ステキ♡」初来店の2人を迎え、まずは店内の見学ツアーを開催。とは言え、狭い店内。あっと言う間にご案内は終了。ゼータクにもさっそくご持参いただいたヴーヴクリコで乾杯♬ん、んまい♡

80858086部手作りですか?こんな料理、自分で作れるんですね」サバのリエット、タコとオリーブのトマト煮など、やってみれば簡単な料理。けれど盛付けなどのちょっとした演出で美味しさは倍増する。それに加え少しでも美味しいモノを作るために、日々外食という辛い修行をしているのだよ、と嘯くけれど妻に一笑に付される。事実ではある。もちろん決して辛いはずはないけれど。楽しく美味しく食べた料理を再現する…まではいかないまでも、目指すモノの近くを彷徨うことはできる。自分なりのアレンジが閃くことがある。「ズッキーニとイチヂク、合うねぇ。美味しいっす」ワイン好きのスカッシュ仲間にお誉めいただいたのは、コンテチーズと一緒に焼き上げた一品。この料理も基本のレシピを一度事前に作って試し、お出しできるレベルになった料理。

80878088をもうちょっと飲みたいね」持ってきていただいたワインはすっかり飲み干した。白ワイン好きのシェフの店には、残念ながら赤のストックはない。「じゃあ、私ひとっ走りカルディで買ってきます」と若手女子。「だったらこれで買って来て!」ゲストの奥さま2人がほぼ同時に1万円札を手渡そうとする。うはは。さすがだ。5本目のワインが空になる頃、妻秘蔵のナッツやチョコレートが供される。6本目のワインは冷蔵庫に残っていた飲みかけの白ワイン。「ホントにどの料理も美味しい!IGAさんを若くしたみたいな人、どこかにいないですかね」と、若手女子。このままぢゃダメなんかい!と突っ込もうにも、明らかに私は彼女の父親くらいの年齢。自覚が足りない。「ホントですよ!」笑顔が、笑い声が続く。皆んな楽しい酒だ。いい酒だ。

日はステキな時間をありがとうございました。楽しくておいしくて、最後の方は記憶がありません(汗)。また伺わせてください」記憶ないんかいっ!「楽しかった〜!こんなに幸せで良いのかしら」良いんです。「毎回美味しいものをありがと。感謝感激です。褒めまくるので、また呼んでね」翌日、そんな嬉しいメッセージが届いた。自分たちもたっぷり楽しんで、ゲストに喜んでいただける。良いね。これだからビストロ経営(してないけど)は止められない。次回は冬の新作料理で!

あの人と、この場所に♬「Favorite space in HongKong」

HK9HK3好きな街、香港で、とりわけ大好きな場所がある。ひとつは「グランドハイアット香港」のクラブラウンジ。2009年の6度目の香港訪問以降、16度目の訪問となる今回まで毎回滞在し、訪れている場所。広々とした開放的なラウンジから望む九龍(カオルーン)サイドの眺望の素晴らしさと、サービスレベルの高さが最大の魅力。それも、個別に麺粥がオーダーできる朝食ビュフェ、“わんこシャンパン”が楽しめるカクテルタイムの料理と、顔馴染みのスタッフの柔らかなサービスが2人のお気に入りポイント。数多ある香港のホテルの中で、他のホテルを選ぶことができない理由だ。そんな場所は2人で過ごすだけではなく、友人たちと一緒に来られたらさらに楽しいだろうね、そんな会話を交わしてきたお気楽夫婦。この夏、そんな夢が実現することになった。

HK10HK4んこシャンパン”とは、注がれたシャンパンをもう一息で飲み干そうか、という絶妙なタイミングでスタッフがどこからともなくやって来て「ワンモアシャンペイン?」と尋ね、返事をするかしないかの内ににこやかに、なみなみとシャンパンを注いでくれるエンドレスのサービス。そんな時間を一緒に過ごしたら楽しいだろうと思う友人たちとは、もちろん“飲んべ”に決まっている。そんな友人の一人、“マダム”が同じ時期に香港に行くという情報に、すかさずラウンジにお誘いしたのだ。ご主人の仕事の関係でつくばに引っ越した彼女。しばらく日本でも会っていないのに、香港で「久しぶりぃ〜」とハグをして、乾杯をする。夕刻から香港の夜景を味わう時間まで、たっぷりとシャンパンも味わう。お気に入りの場所に彼女をお招きできた嬉しさも一緒に。

HK5HK6港とっておきのもうひとつの場所は、フォーシーズンズ香港が誇るミシュランの三ツ星を連続で獲得している広東料理店「龍景軒(LUN KING HEEN」だ。初訪問の2009年以降、通算15回目の訪問はマダムと。2011年にランチでご一緒しているが、ディナータイムは初同行。そんな彼女には、ランチでは食べられないメニューをどうしても食べて欲しかった。それは焼物の前菜盛合せと白灼蝦(茹で海老)。この店の焼物は絶品。脂がしつこくなく、香ばしく、かりかりジューシーで弾力ある肉の歯応えが素晴らしい。BBQポークも、皮付きポークも、大好物のローストグースも、感涙ものの味。そして美味しいものをすこしづつの盛合せが嬉しい。「IGAちゃん、美味しいね。幸せだわ♡」ん、マダムに喜んでいただけるのは嬉しく、自分の店のように誇らしい。

HK1HK2ころで、マダムとお気楽夫婦がなぜ同じ時期に香港にいたのか。答えはかんたん。どちらも「香港スカッシュオープン2016」という大会の観戦が共通の目的。世界トップクラスのスカッシュプレーヤー(男女共)が集結する大きな大会だ。とは言え、同行の他のメンバーのように終日(試合開始から最終試合終了まで8時間前後!)観戦し続ける気はなく、レストランの予約の時間だからお先に!と試合会場を出てしまうノリも共通。え!これからニコル(絶対的人気の元世界チャンピオン)の試合だよ!と同行の仲間たちの目が丸くなっても気にしない。まずは食事優先。ニコルは翌日観られるさ、てなもんである。それでもトッププレーヤーたちの超絶ラリーにワクワクし、贔屓の選手に大きな拍手を送る。緊迫した試合展開に手に汗握る。でもやっぱり食事優先(笑)。

年もまた来るよ!」香港にいると、普段は低めのお気楽妻のテンションは高くなる。大好きな街の大好きな場所で、大好きな友人と一緒だった今年はなおさらだ。こうしてお気楽夫婦のヴァカンス2016も終了。楽しい旅だった。美味しい旅だった。ゼータクな日々だった。充実した良い行程だった。「またリゾートと香港の組み合わせかなぁ。またベトナムも良いなぁ」と妻の目が輝く。どうやらお気楽妻の来年のヴァカンス計画はもう始まっているらしい。

サワットディー・カー「コンラッド・コ サムイ」

conrad01conrad02ゾートでの楽しみのひとつは食事にある。コンラッド・コ サムイの朝食は「ZEST」というオールデーダイニングのレストラン。明るく軽やかな雰囲気で、スタッフもにこやかな対応。「サワディカー」という挨拶で迎えられる。ホテルの敷地内を縦横に走る小道では、スタッフとすれ違う度に、「サワディカー」「コップンカー(ありがとう)」と笑顔で挨拶される。おはよう!も、こんにちはも、こんばんはも、さようならも、サワディカー。便利な一言。お気楽妻のZESTでの朝食のテーマは「エッグ・ベネディクト全制覇」。初日にメニューを見て、レギュラーのハム、ベジタリアンのほうれん草、オランデーズソースの代わりにココナツミルクとチリソースのタイ風の3種類を発見。エッグベネディクト好きの妻の目が輝いた。もちろん難なく全制覇を達成!

conrad03conrad04ールサイドのカフェ「AZURE」には、フィッシュ&チップスなどのリゾートお約束のメニューの誘惑が待っている。火照った身体をプールで冷まし、ローカルビール「タイガー」をぐびり。いかにも身体に悪そうな山盛りの揚げ物を頬張る。ん、んまいっ。普段のランチはサラダとベーグルだけの妻が、にこやかにポテトフライを口にする。「毎日午前中にジムに行ってるから良いのだ!」自分に言い訳するように呟く。インヴィラダイニングではタイ料理をいただく。辛さに騙されて、どんなに汗をかいても大丈夫。水着姿でバスタオルを小脇に抱え、パッタイ(タイ風焼きそば)やマッサマンカレー(日本でも人気急上昇中のタイカレー)をいただく。これも炭水化物をあまり摂取しない2人は珍しいランチ。もちろん昼からビール付き。至福の時間である。

conrad05conrad06ィナータイムにはちょっとお気取り系のレストラン「ヤーン」へ。黄昏時、リゾートを見渡す高台のレストランに、おシャレなカップルが連れ立ってやって来る。おシャレすぎて照明を落とし過ぎた店内で、色合いが良く分からないおシャレに盛り付けられた料理をいただく。タイ料理をベースとした洗練された味付け。斬新な食材の組み合わせ。どの料理も美味しい。けれど、暗すぎて写真を撮るのもたいへん。画像を見返しても何の料理だったか思い出せない。店の雰囲気を味わうにはうってつけだし、サービスも柔らかく丁寧なのだから、もう少し目で食べる楽しみがあると良いと思うのだが。とは言え、スタッフの方から写真をお撮りしましょうかと声を掛けていただいたり、お気取りなのに気さくでフレンドリーなリゾートらしい良い店だった。

conrad07conrad08レーニング用のシューズと、ウェアを2セット。それがお気楽夫婦のヴァカンス必需品。ホテルの選択の際には、ジムがあることが必須。もちろん、このリゾートにも快適なジムがあった。念入りにストレッチを行った後に、トレッドミルかクロストレーナーで1時間ほど汗をかき、軽くウェイトトレーニングを行う。とは言え、消費カロリーは500キロカロリー程度。ふだんの日本での生活よりも圧倒的に多い摂取カロリーには追いつかない。けれども、美味しい朝食をたっぷりと摂り、読書で軽く腹ごなし、そしてトレーニングでたっぷり汗をかき、シャワーを浴びてさっぱり、そしてビールと美味しいランチ、プールサイドで読書とビール、夕刻にスパ〜夕食、と繰り返す生活が何よりもゼータクで、愉しいのだ。

んな愉しい生活にも終わりがやって来る。いろいろあったけれど、良いリゾートだったね、と会話したのも束の間。サワットディー・カー(あなたの幸福を祈ります)とホテルを後にすることができずに終わる出来事が発生。結果、フライト時間ギリギリに空港に到着、搭乗手続きの最終案内に導かれ、長い列を飛び越してチェックイン。ある意味ラッキー♬ながら、ちょっと残念で複雑な気持ちを抱えつつ、この夏のヴァカンス第2の目的地、香港に飛んだ2人だった。

*滞在最終日、朝8時30分にカートで迎えに行くからと言われたのに、時間を過ぎても現れない。しばらく待てども来ず、諦めてカートを改めて手配。フロントで空港までの車の確認をすると、8時30分にフロントに来なかったから(だったら電話しろ!)他の予定に使って車がない、他の車を手配するから30分ほど待てと言う。迫るフライト時間。珍しく怒り心頭の妻。実はこれには伏線があった。予約時に現地決済のプランだったにも関わらず、事前にカードで数10万円(!!)を引落しされてしまい、大クレーム。返金まで呆れるほど時間がかかったという経緯があったのだ。やれやれ。

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SINCE 1.May 2005